みきちゃんの水辺観察日記:「春告げ魚」マルタウグイレポート#1

 NPO法人せたがや水辺デザインネットワークは今年も、多摩川の在来魚であるマルタウグイの産卵環境づくりを行いました。

 3月15日(日)、大人と子ども総勢40人が多摩川の河川敷に集まり、板を持って石を持ってゴリゴリしました。この「マルタウグイ産卵環境づくり」がどんな目的で実施されているか、などについてはこちらをごらんください。

 マルタウグイは毎年春になると東京湾からいっせいに遡上してきて、川底の石のすき間に卵を産み付けます。そんな「春を告げる魚・マルタウグイ」の産卵場所を地域で長く多摩川の環境整備をされてきた方々のご指導をいただきながら、参加者みんなでつくるという活動を2020年も無事実施したので、今日から産卵床のメンテナンスを兼ねたマルタウグイパトロールをレポートしたいと思います。

3月16日(月)晴れ、観察時間15:50 気温12℃

産卵床づくりの作業に来てくれた小学生スタッフと一緒に見に行きました!作業した15日の前夜の降雨により増水していた水量は、少し減って水が澄んでいました。遠くからでも産卵床がよく見えました。マルタが遡ってくるのが早くも待ち遠しいです。

 

3月17日(火)晴れ、観察時間15:30、気温14℃

今日の多摩川は、昨日より少し気温が上がり、風の強さにぽつぽつと咲き始めた菜の花が揺れて、まさに「早春の河原」の雰囲気でした。 産卵床は、水流ですこし形が変わっていたのでちょっぴりだけ、手を入れました。 自然とはすごいもので、造ってから数日もすれば、もう石に藻が着き始めます。マルタのすきなピカピカの石を保っておくため、これからはこまめなメンテナンスをしながら、春が来るのを待ちます!

 

 

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この記事を書いた人

miki

NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク職員。とにかく生きものが大好き!色々な生きものを家に連れて帰っては、家族を戦慄させている。マイブームは二子玉川ライズの多摩川水族館にいる魚たちに話しかけること。地域のインタープリターを目指して目下修行中。