【参加レポート】第1回 二子玉川地区水辺地域づくりワーキング

二子玉川はその名の通り「水辺のまち」。2016年に二子玉川駅から二子玉川公園付近までの沿岸は暫定堤防の整備が完了していますが、二子玉川駅から上流側「野川取水堰」までの沿岸は堤防未整備となっています。その様な状況を踏まえ3月3日(土)と5日(月)、玉川区民会館内で「第1回 二子玉川地区水辺地域づくりワーキング」が開かれました。主催は国土交通省京浜河川事務所。

開催の目的は:

・多摩川二子玉川地区の治水対策を含めた水辺地域づくりにあたり下記項目を基本理念とした整備方針・整備内容に関する意見交換。
・水と緑のネットワークを考慮した二子玉川地区の河川整備
・安全安心の地域づくり
・多摩川の利活用、動線、歴史、景観に配慮した整備
(「二子玉川地区水辺地域づくりワーキング規約」より)

とあり、また、この整備は「多摩川沿いの二子橋から上流側の築では堤防整備を促進するなど、水害に強い街づくりを進め、兵庫島周辺や二子玉川公園と連続した水際環境の整備など、みどりとみずのネットワークづくりを進める」など、といった「世田谷区『地域整備方針』」(2015年改定)も踏まえています。

この水辺地域づくりワーキングは、地元住民、多摩川の二子玉川地区で活動している住民、学識経験者、地元自治体並びに河川管理者のメンバーで構成され、メンバーの中から中立な立場で円滑にWGを進めるためコーディネーターが置かれます。

キックオフともいえる今回は3月3日と5日の内容は同じで、参加者は3日=20人、5日=15人。京浜河川事務所から提示された、堤防の高さを確保することを目的にした案を元に参加者が数人の班に分かれて意見やアイデアを発表後、コーディネーターの末政教授と五艘教授がとりまとめて解説する、というスタイルで進められました。

その中で出された意見や要望については3月9日に同事務所のホームページに掲載された「二子玉川水辺地域づくりワーキング ニュースレター 第1号」をぜひご覧ください。3日の回では築堤についての批判は出ず、一定の合意が確認されました。今回参加者から示された意見を踏まえて次回以降に修正案が作成・提案されるそうです。

次回開催は5月中旬ごろの予定。

【参考資料】
第1回 二子玉川地区水辺地域づくりワーキング開催のお知らせ(平成30年3月、京浜河川事務所サイト)
第1回 二子玉川地区水辺地域づくりワーキング「配付資料」(平成30年3月、京浜河川事務所サイト)
第1回 二子玉川地区水辺地域づくりワーキング開催報告(平成30年3月、京浜河川事務所サイト)
世田谷区都市整備方針 第二部「地域整備方針」(2015年4月、世田谷区サイト)

ワーキングの様子(3月3日)

国土交通省関東地方整備局 京浜河川事務所

http://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/index.html

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この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長。玉川町会100年懇話会事務局スタッフ。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。二子玉川在住20年。出版社勤務を経てまちづくり法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。多摩川流域生まれ&育ち。

暮らしを起点に「ほんとうに創造的な社会とは」を考えるラボラトリー「チームうなラボ」のフェロー。自分たちのまちづくり活動の経験や学びを言語化し、ときにはゲストとの議論と振り返りをまじえて発信・活動しています。

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