【子ども特派員レポート:Kai #1】瀬田玉川神社「神さまと海と森の教室」に参加してきました!

 先週日曜日(5月21日)、瀬田玉川神社で行われた「神さまと海と森の教室」に参加してきました。「小学生を対象に日本の自然についてお話し、命の大切さを学ぶ教室」ということで、母が参加を勧めてくれました。ぼくは学校の日本文化歴史クラブでクラブ長だし、行ってみようと思いました。当日集まったのはぼくを入れて27名の小学生。プログラムは3つの授業という3部構成でした。お話を聞いてぼくが印象に残ったことや面白かったことについてレポートします。

 開会・開講式のあとまずは最初の授業、髙橋知明先生(瀬田玉川神社 禰宜)による「神さまのお話とお参りのしかた」でした。髙橋先生はまじめそうで、背筋がピンとしていて、行動が上品でした。立ったり座ったりするとき、音がしません。ドタバタ走ることもなく落ち着いていました。

 まず、古事記のお話を聞きました。古事記というのは2700年前に日本をつくりあげた神さまたちのお話です。瀬田玉川神社には、古事記のお話のひとつになっている「いなばのしろうさぎ」に出てくる大国主命(おおくにぬしのみこと)がまつられているそうです。近所の神社にこんなに有名な神さまがまつられているとは、びっくりしました。

 そのほか髙橋先生のお話で印象に残ったのは「私たちは日本をつくった神の血を引いているから、みんなも一生けん命生きてほしい」ということです。一生けん命生きることが、がんばって日本をつくった神たちへのおん返しなのだとぼくは思いました。

 お話のあとに神社の方に移動して、正しいお参りの仕方(手水舎と、二礼二拍一礼)を習いました。二礼の仕方は、背筋をピンと立て90度の角度でおじぎをします。人へのおじぎは60度の角度です。このことから、神さまと人間はいっしょではない。神さまは本当にすごいことをしたんだなとあらためて感じました。このような古いしきたりはずっと受けつがれてきたものだから、これからも大切に受けついで行くべきだと思います。

 つぎの第2部は「海の教室」でした。生田與克先生は築地市場のマグロのプロで、マグロの種類や、今まで生田先生が見たいちばん重いマグロ(500キロ)についてなど、マグロについての様々なお話がとても面白かったです。
 
 中でもいちばん心に残ったお話はマグロ漁についてです。マグロ漁は沖に出て10メートルくらいのはげしい波がある中で漁師さんたちが命がけでマグロをとっています。マグロをとったあとは内臓を取るのですが、漁師さんたちは全身血だらけになって作業をするそうです。生田先生の知っている漁師さんから聞いたことですが、若い仲間の漁師さんが海に落ちて幸い命は助かったけれど、(恐怖のため)一瞬にして頭のかみの毛が真っ白になってわけの分からない言葉をぶつぶつと言っていたそうです。このように命をかけている漁師さんたちがマグロを取っているのだから、マグロにも漁師さんたちにも感謝して食べるべきだ、マグロに限らず野菜でも魚でも肉でもみんな生きているからやはり感謝して食べるべきだと生田先生はおっしゃっていました。ぼくは今まで11年間命をもらってここまで生きて来られたんだと思いました。今までテレビを見ながら感謝もせずへーきな顔をしてご飯を食べることもあったけれど、このお話を聞いて、食べ物の命やありがたみを感じながら頂こうと思いました。

 「海の教室」はお昼ごはんの時間も続き、神社の建物の外でおむすび、シジミのみそ汁、エビ、メカジキ、ハマグリ、ホタテなど、ごうかな海の幸をいただきました。中でもホタテ貝は子どもたちの手で生きているホタテの貝がらを開けました。ナイフを入れて貝を開けるのですが、生きているからすごい抵こう力でなかなか貝が開きませんでした。先ほど生田先生のお話を聞いたばかりなので、ぼくは心の中で「ありがとう」と言いながら貝を開けました。今まで死んでいる貝だったら何も思わなかったけど、生きている貝を自分の手で開けて殺して食べるという体験でホタテに対してありがたみの心が生まれたのだと思います。


 第3部は「森の教室」でした。講師は西野文貴先生で、東京農業大学で研究をしている先生です。とにかく植物や動物にくわしくてすごいなと思いました。まず最初は、植物の力についてお話を聞きました。その中で、東日本大震災の震災前と震災後の航空写真を見せてもらいました。震災前にあった建物は震災後の写真ではすべて無くなったように見えましたが、ひとつの小さな神社だけが残っていました。それはその神社の周りにたくさんの木が生えていて、それらが堤防の代わりをして、津波から神社を守ったのです。それはつまり、その木たちは流された他の建物よりも強いということです。ぼくは今まで、動くことも話すこともできない植物をばかにしていましたが、植物に謝りたくなりました。

 つぎに、動物についてのお話を聞きました。いちばん印象に残ったのは、西野先生がアメリカで体験したできごとです。自然の中の一本道を車で走っていました。するとその先に大きなオスの鹿が立ちはだかり道路をふさいでいました。よく見るとメスの鹿と子鹿がその道路を横断していました。オスの鹿は、道路を横断中のメス鹿と子鹿を車から守ろうとしていたのです。動物は人よりも知能が低いと言われているけれど、人と同じように家族を守ろうとする行動をすることを知り、ぼくは「男らしくてかっけー!!」と感動しました。

 お話のあとはみんなで神社のうらの森に出て、西野先生にそこに生えている植物(クサギ、ヤツデ、エノキ、サカキなど)をしょうかいしてもらいました。そうしていると、2匹のたぬきがとつ然現れました。がけのところにはおくに深い穴があって、それがたぬきのすみかになっています。栃木や群馬には野生の動物がたくさんいると西野先生はおっしゃっていました。たぬきがいるくらいだから、本当は東京にも自然が取りもどせるのではないかとぼくは思いました。

 こうして第3部まであっという間に授業が終わりました。このイベントで、ぼくはとても大切なことを勉強し学ぶことができてよかったです。お話だけではなくさまざまな体験をできたからお話をより一そう理解することができたし、とても楽しい時間を過ごしました。動物も植物もみんな一生けん命生きています。日本を一生けん命つくった神さまたちにおん返しをするつもりで、すべての命を大切にし、生きて行くことが大切だと思いました。

投稿者: Kai

世田谷区立の小学校に通う6年生。 保育園時代はほぼ毎日羽根木プレーパークで過ごし、自然が大好き。 多摩川と川ガサガサをこよなく愛する せたがや水辺の楽校の「子どもスタッフ」&自称「おさかな博士」。 歴史が大好きで、今いちばんファンなのは長宗我部元親。