どうぞのごはん♯18 どうぞのきもち: おでんとカヌーとサンタクロース

冬はおでん。特に寒い日の外でのイベントにはあたたかいものが欠かせない。その場で火が焚ければ、シチューだろうが、芋煮だろうがなんでもできるのだけど、今の東京の原っぱでそうそう火を焚いたりはかなわない。そういう時は、保温鍋(シャトルシェフ)の出番。大変便利なグッズで、災害時もきっと役に立つと思う。ぐつぐつしたおでんをいれておけば、8時間はあったかい。いかんせん、密閉されてはいないので、移動が伴うときは汁がこぼれる危険があり、なるべく汁が少なくて、あったくて、おいしい、「おでん」がいい。

さて、この寒いさなかに、なんか、カヌーに乗って川からサンタがやってきて、お菓子を配るという。そこに「どうぞのごはん」を持って行く。

お菓子を配るので、子ども達に来てほしいと言われ、フェイスブックでシェアした。すごく風の強い午後、自転車におでんを積んで兵庫島につくと、アトリエに通う親子さんが私のフェイスブックを見て来てくれていた。サンタがカヌーに乗って続々と川から上がってきて、子ども達にお菓子を配ってくれていたのだが、(さむいさむいと震えながら・・)そのお母さんに「このイベントっていったいなんなんですか?」と聞かれた。

川から続々とサンタクロースが上陸
子ども達にお菓子を配るサンタさん

「えっと、好きでカヌーに乗っている人たちが、サンタさんの仮装をして遊んでいるんだけど、クリスマスだから子ども達にお菓子を配ることにしたみたい・・・」

「好き」とか「楽しむ」ってなんて素敵なんだろう。(これぞ「道楽」、「道楽」についてはまた次回・・)

今回の「どうぞのごはん」はfutakoビールさんとコラボ。

風が強くてとても寒かったけれど、おでんはあったかかったし、子ども達もサンタさんもみんな笑顔で楽しそうだった。子ども達とおでんで、「どうぞのごはん」のきもちを想った。

・・・・・・・・・

「どうぞのごはん」のきもち・・今、私が、「どうぞのごはん」を作っているのは、長い長い物語りの続きだと思うので、その話をするには、ものすごく時間がかかる。だから、少しづつ切り取って貼っていくしかないかなあと思う。今回はその一片。

子ども達が小さいとき、大阪で5年暮らした。誰一人知っている人のいない場所で生後6か月と4歳の娘を連れて、公園をさまよった。近所の先輩ママさんたちは優しくて、いろんなことを教えてくれた。私は、本当は、子ども達に3食毎回美味しいごはんを作ってあげたかったし、おやつだって手作りしたかったけど、毎日公園に連れ出すのが精いっぱいでいろんなことがおざなりになって辛かった。

そんなとき、おうちで遊ばせてくれた上、「ごはん食べていく?」ってあったかいお夕飯をごちそうしてくれる人たちがいた。時には子ども達はお風呂にも入れてもらったり、お泊りもさせてもらった。特に上の娘を預かってもらうことが多く、自分は何もお返しができないことが心苦しかった。小さな子ども達は怪獣で、子どもたちの成長は楽しいこともたくさんあったけど、周りの人には迷惑ばかりかけて、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

何もお返しできないことの心苦しさを伝えたら、「下の子が大きくなったら、ほかの誰かに返してあげて」と言われた。幼稚園で役員を引き受けようとしたら「赤ちゃんがいる人はいいの。最後の子どもの親がやりましょう」と言ってくれる人がいた。

子育ての「大変」はずっとずっと続いたし、自分自身もできないことがたくさんあって、いろんな人に助けてもらっての毎日が今もなお続いているけど、あの時にそうやって声ををかけてもらったことが、今の自分につながっている。

みんなで遊んでおなかがすいて、ふつうの台所で作ったふつうのごはんを「どうぞ」って出す。子ども達が小さいときに、私がもらった「どうぞのごはん」。そんなあったかい「どうぞ」ができたらいいなと思いながら。

サンタさんにお菓子をもらった思い出が、誰かにお菓子を配ってあげたい思いに、いつかつながるかもしれない。

ありがとう、サンタさん♪ お母さん、お父さん、子ども達を連れて来てくれてありがとう♪

◆おでんレシピ◆

・だし汁はこんぶ。

・スジ肉をキッチンばさみでカットして、一度ゆでこぼし、少し圧力鍋にかける

・たまごはゆでて皮をむく

・大根は下ゆでする

・スジ肉、鶏肉、だいこん、にんじん、ちくわ(好きな練り物)、ちくわぶ、玉ねぎなど、煮る(私は圧力鍋を使います

・さといも(やまいももおいしい)は別にゆでておく。串がとおるくらい

・材料を全部いれて(はんぺんなども)味付け(酒・しょうゆ・みりん・塩・砂糖)

※おいもはとろけるので、圧力鍋に入れない方がよい

【フォトレポート】カヌーに乗ってサンタがやって来た!, どうぞのごはん♯17 あゆめし

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