どうぞのごはん♯22 ざくざくオートミールクッキー♪

「朝ごはん、食べてない」、とその子は言って、オートミールクッキーをムシャムシャ食べました。「おいしい、おいしい」って嬉しそうに。4つくらい食べたから、「もう、いいんじゃない?」と言って、蓋を閉めたけど、また、そーっと開けて、ムシャムシャ食べてました。ほかの子が、「また食べてる」と言いに来たから、「朝ごはん食べてないんだって」と言いました。
オートミールクッキーは、朝ごはん代わりにちょうどいいからね。

オートミールと、ドライフルーツ、クルミ。朝ごはん代わりに。

月に一度の「せたがや水辺の楽校あそびの日」。5月から10月までの夏場は水辺ガサガサ、11月から春までは、草地ガサガサや自然観察。あそびの日の片付けは遊んだあと午後にかかっちゃうから、お手伝いしてくれる学生やスタッフがお腹が空くだろうな〜と思って、おにぎりを握って行くようになりました。思えば、それでだんだんイベントでのごはん作りの役が回って来るようになって、ついにはケータリングとお菓子製造の営業許可の取得まで行きついたように思います。

原っぱにあつまって、バードウォッチングに出発

寒い冬の自然観察会、空気はキーンと冷たくて、生きものはそっと息を潜めています。でも、木々に葉っぱが茂ってないから、鳥たちは見つけやすい。2月のあそびの日はまさにバードウォッチング日和となりました。この日、あそびの日になんて、とんと顔を見せてなかった彼が突然現れて、ムシャムシャクッキーを食べました。
朝、違う用事があっておにぎりを握る時間がなくて、前の日に作ったオートミールクッキーと、コーヒーとチャイを持って行ったのだけど、なんとなく持って行ったクッキーが、彼の朝ごはんがわりになって、本当に良かった。

双眼鏡で鳥観察(撮影:せたがや水辺の楽校 松島みどり)

10年ちょっと前に次女が小学校を卒業したのですが、そのとき小学校の隅っこを借りてビオトープを作る「みんなのみなみ池ひろばの会」を始めました。それは、また、長い長い物語りのすべてがどこかでつながったひとつの結果としての出来事で、たくさんの偶然の積み重ねの結果だったと思います。幸い10年も続いています。

みんなのみなみ池ひろばの会を始める前の小学校の池。今とは全然ちがいます。(撮影:あめます)

私が、自分の暮らすまちについて関わるようになれたのは、子どもたちの通う公立小学校で、PTAの校外委員会で地区の班長をやった事からでした。それで、次女の卒業まで6回いわゆるPTAの本部役員を勤めたのですが、多くの保護者が学校卒業とともに、まちの中で疎遠になっていくことをさびしく思っていました。そこで、卒業していく子どもたちの保護者と、在校の子どもたちの保護者が繋がれるきっかけになれないかなあと思って始めたことが、「みんなのみなみ池」でした。この地域でPTA役員をやるようになったのは、ここに戻ってくる前の大阪での子育てでの思い(どうぞのごはん♯18どうぞのきもち: おでんとカヌーとサンタクロース)があったからだと思います。一度、小学校のランチルームで「地域環境連絡協議会」という勉強会に呼んでもらって、学校PTAでのパトロールから地域の活動へ、みたいなのをお話しさせてもらう機会があったのだけど(それは、「みんなのみなみ池ひろばの会」の前身が「PTAボランティアパトロール隊」だったからです)「どうしてそういうことができたのか」という質問には、ほんとうにいろいろな出来事の積み重ねの長い長い物語りの結果としかお話しできないなと思いました。

10年前、最初に池に水を入れる時。この時の子ども達の多くは卒業し、大きい子はもう成人している。

10年以上経った今、この場は少し違った方向ですが、いい場所になってきました。
自然は、子どもたちがオトナになるとき、優しく厳しく、美しく汚く、いろいろなことを教えてくれますし、もちろんオトナになっても、自然との関わりに救われることがたくさんあります。そして、自然のことをよく知っているオトナたちはとても素敵で、まちには、そういう面白いオトナたちがたくさんいます。でも、その人たちは、ものすごく素敵なんだけど、子どもたちに出会える場があまりなかったりします。
「みんなのみなみ池ひろばの会」は、子どもたちがそういう素敵なオトナたちに出会うことのできる場になったのではないかなあと。

校庭のみなみ池に集まって地域の自然にあそびにいきます。毎年人気の丸子川のガサガサ。地元の虫博士の姿も。

オートミールクッキーをムシャムシャ食べた彼は、お兄ちゃんに連れられて「みんなのみなみ池ひろばの会」によく来ていたのだけど、あるときから、サッカーを始めて、忙しくなってあまり来なくなりました。元気がよくて、いたずら好き。学校では先生に注意されている姿も見かけるけど、サッカーでは活躍してるんだろうな。たぶん。

魚のスケッチ(多摩川子どもシンポジウムin世田谷」で展示します)

5年くらい前に、せたがや水辺の楽校の事務局に関わるようになって、小学校で総合学習の授業のお手伝いもするようになりました。ある学年の授業をやった時に、先生方が、発表の授業をみてくれませんかと声をかけてくれました。発表はみんな素晴らしく、絵もとても上手で、本当に感動しました。わが子の時に、こんなことあったけかなあ・・・。忘れちゃったけど、あったのかも。わが子が在校していないのに、学校の授業に関わらせてもらえる機会があることは、とてもありがたいと思います。
ちょうど、その授業を観たころ、「多摩川子どもシンポジウムin世田谷」という子ども達の発表の企画をすることになって、もう「みんなのみなみ池ひろばの会」の活動にはあまり来ていなかった彼だったけど、「発表してみない?」と声をかけました。あれから3年。今年は声をかけたわけではないけど、学校に配ったお手紙を見て、発表準備の会に来てくれました。そして、みんなで発表のことを話しあって、自分の好きな多摩川について、絵を描きました。2月18日に夢キャンパスで開催する今年のシンポジウムで展示とクイズをやろう、ということになって。(当日来てくれるかは、まだわからないけど・・)

小学校のミーティングルームをお借りして、発表の準備。(講師は水辺女子のミキ。仁王立ち・・)

「みんなのみなみ池ひろばの会」の活動は、おおよそのやること(カブトムシの幼体の体重を測るとか、畑を耕す、とか、木のみを集める、とか、)を決めておくけれど、だいたいは子ども達が好きなように過ごすようにしています。そして、最後に今日のできごとで印象深かったことをそれぞれのスケッチブックに描いてもらう。描けたら見せてもらって、好きな生きものシールを貼っておしまい。たいていみんな喜んで描くし、みんなものすごく絵がうまい。
たぶん、好きだからよく見ている、ということと、描きたくて描いていること、のお陰だと思うけれど、やっぱり、表現というのは、自分から能動的に取り組んでいれば、自然と素晴らしいできになるのだろうなあ、と思わせてくれます。

こどもたちのスケッチブック

小さい時に何かのきっかけでまちで会う子どもたち。毎年何人かがなついてくれます。ものすごく頻繁に来ていたのに、高学年になると、アトリエにも、水辺の活動にも、あまり顔を出さなくなる子の方が多いし、中学、高校になっても来てくれる子は少ないです。でもそういう子たちは、自分で何か新しいことを見つけて、熱心にそれをやっていたりしますし、こちらからおっかけることはしません。でも、何かのときにふっと顔を出してくれたりするし、何かのターニングポイント、卒業だったり、就職だったり、で思い出すのか、まちで久しぶりに出会ったあと、頻繁にやり取りしたかと思うと、ぷっつり連絡が途切れたりもあります。

せたがや水辺の楽校原っぱから、二子玉川を臨む

 

自然と、まちと、大人と、子ども。

この地域には、大きなショッピングセンターもあり、大都会「渋谷」、や、「新宿」にもすぐ行けます。けれど、多摩川と国分寺崖線という自然も、多く残っているし、農地もたくさんあり、夏には、川で魚を捕まえて遊んだり、冬にはバードウォッチングも楽しめます。

カワセミ

カワセミは、翡翠色の可愛い鳥。「水辺の宝石」と言われるほどの鮮やかな青。身近で飛び交うカワセミを見ると、心が動きます。

世界や、自然は、限りなく大きく、自分はほんとうに小さい。そして、自分の届けられる範囲はとても狭い。狭いから、そこに丁寧に、「どうぞ」を届けたいと思うし、ちいさいけれど、つながっていくひとつひとつのことを大切にしたいと思います。

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■ザクザクオートミールクッキーレシピ■

・材料をボール一個にいれて、くるくる混ぜていきます。

・オートミール:2カップ

・薄力粉:半カップ

・お砂糖、はちみつなどの甘味:半カップ

・ドライフルーツ(リキュール(ラムかカシス)に少しつけるとおいしいです):半カップ

・くるみ(焼いておきます):半カップ

・バター、菜種あぶら、ココナッツオイルなどの油系4分の1カップ

・お水:半カップ~1カップ(種がまとまりやすくなればだいじょうぶ)

・クッキングシートを敷いた天板にスプーンで掬って並べてもいいし、私は、グローブをはめて手でまとめて並べていきます。

・180度に余熱したオーブンで20分~30分。こんがり焼けたらできあがり。

てきとう~

 

ドライフルーツとクルミのかわりに、チョコチップとかいれると、バレンタインデーにもいいのでは♡

こちらは、病み上がりのともだちにさしいれ。はちみつ、柑橘系のドライピールがざっくざく。

 

投稿者: ゆか

サラリーマン時代に東急ハンズ玉川店、玉川高島屋を担当し、ここいら辺が気に入って移住。岡本の坂下に住み、母となり産んだ子どもたちはもうオトナ。2005年から鎌田で子どものアトリエを始め、2016年に大蔵5丁目「ゆいまあると3つの磁石」に引っ越し「子どものアトリエ」「映画とキャラメル」など、よくわからないことを展開中。NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク事務局。