どうぞのごはん♯29 続・8月がくるたびに~ケイハン@松本記念音楽迎賓館~

国分寺崖線に建つ「松本記念音楽迎賓館」で今年の夏の「みどりの講座」を開催しました。

(みどりの講座については、「どうぞのごはん♯26~おにぎり~」 の回にも書いています。)

今年は猛暑で、参加者の方もまちあるきはつらいかな~と思ったのですが、講師の中西さん(あめますさん)の座学多めでとても充実したいい講座になったと思います。

私もケータリングに慣れてきて、今回は講座にちょこちょこ参加することができました。

座学→まちあるき→おひるごはん→クラフト(ストーンペインティング)

前半は少し聞き逃したのですが、日本全体、世界の、地球の地殻変動(プレートが動く)について話されていました。私は、中西さんのオシゴトを10年以上お手伝いしていますが、こうして講座を聞いたりする機会があると、その話の面白さ、(地球の不思議や自然のステキなど)、その知識の多さに感動して、もっと聞きたいなあ、もっとたくさんの人、子ども達に聞いてほしいなあ、と思います。

前半はプレートが動く話。後半は周辺の国分寺崖線沿いについての話。

そして、そんなとき、亡くなった父の話をもっと聞いておけばよかった、とも思います。

私の亡くなった父は地質の専門家でした。私が小学5年生の時に、自分で「地質調査」をする会社を興しました。母は父の会社の手伝いをするようになりましたが、2人とも夕方には家に帰ってきて、父はナイターをみながら晩酌をしていました。父は仕事の話を家ではあまりしなかったし、ふざけて遊んでいただけのように思います。たまに、きれいな石を持って帰って「花崗岩だよ」とくれたりはありましたが、父の仕事がなんなのかは、私にはよくわかっていませんでした。

中学になると、私は部活だなんだ忙しくて家にいることも少なくなったし、思春期まっただ中(荒れる中学ピンポイント世代)で、父と口をきいたりすることもありませんでした。

座学のあとはまちあるき。わき水を見て歩きました。

自分の娘たちを思っても、今、二人とも二十歳をすぎ大人になってから、やっと私が、自分が若いときに何をしていた、とかこう思っていた、とか話す機会ができたように思います。

親子というのは、近すぎて、いろいろと社会のことや仕事のこと、自分の経験などを話したりするのはむずかしいのかもしれません。今は、メールやラインで、子ども達が巣立って、遠く離れてからもいろいろと話あうことができるようになりましたが、私が実家を出た当時はまだ固定電話しかなく、急ぎは電報も活用という時代でしたから、18歳の時に実家を出て、大学卒業、就職、結婚、(離婚)と経た私は、結局、父と父の仕事についてや、父の若いときについてなどの話を聞くことのないまま、父を亡くしてしまいました。

キツネノカミソリ岡本湧水緑地の斜面で

今日は8月15日。終戦の日です。73年前の今日、父は小学校5年生、母は小学校2年生だったそうです。私の父は戦争当時熊本に住んでいたそうです。あまり父の話は聞いたことがないのですが、長崎の原爆投下のキノコ雲を熊本で見たこと、それと、飛行機から機関銃で狙われて、木の上に逃げたことがあるということ、を、大人になってから聞きました。熊本の田舎の小学生を飛行機から機関銃で狙う。今でも信じられません。でも、嘘ではないでしょう。

父が亡くなってから、父の話をもっと聞いておけばよかった、と思い、母の話を聞くようにしています。母は認知症ですが、昔のことはよく覚えています。繰り返す話もありますが、知らなかったという話も出てきます。私のおじいちゃん(母の父)は建設省で滑走路をつくっていたので滑走路を作る場所へ転々と引っ越しして、いつも飛行場の近くで低く飛ぶ飛行機が怖かったそうです。そして、母のお兄さんは靴を履いていなかったのか、訓練だったか、足の爪をけがして帰ってきて、その怪我からばい菌がはいり、破傷風で亡くなったそうです。

午後はストーンペインティングをしました。

台風や、猛暑は、自然の現象ですから、私たちにはどうすることもできません。でも、戦争は、人が集まって行っていることです。

一人一人の人が、戦争の悲惨さを感じ取ること、自分たちの暮らしと関係のあることと受け止めること、それには、当事者であった人のお話しをしっかりきいて、忘れないこと、記録して伝えることをやめないこと、それが大切ではないかと、8月がくるたびに思います。

静嘉堂文庫の緑地にて。コンクリートやアスファルトに覆われたところと、土と森の場所では9度温度差があるとのお話し。森の中は涼しい。

 

8月、暑い夏。みどりの講座のお昼ごはんに、奄美大島の郷土料理「ケイハン(鶏飯)」を作ってみました。さんご礁が専門の中西さんの「調査で海からあがったあとに食べるとサイコウなんだ」というリクエストにお応えしました。中西さんが食べたものとは少し違っていたようだけど、中西さんにも、松本記念音楽迎賓館の館長さんにも、参加者の方にも「美味しい」と言っていただけました。

ケイハン

 

暑い夏には汁ゴハンは最高です。来年もまた、夏にみんなで食べられますように。

 

■ケイハン(鶏飯)レシピ~奄美大島郷土料理~

 

・鶏胸肉・・ゆがいてお肉を取り出し、お肉は細かく手で割く(写真よりもっと細かくがいいそうです)

・水で戻した干しシイタケを、酒、お醤油、みりん、お砂糖で甘辛く含め煮にする

・鶏のスープにシイタケの戻し汁と、和風のだしを加え(私はアゴ出汁を使いました)醤油、塩、さとう、で味を調える。

・錦糸卵を作る(卵を溶いて薄く焼き、くるくる丸めて千切りにする)

・たくあん・きゅうりを細切りにする(写真よりもっと細くだそうです)

ゴハンに具をのせて、鶏スープをかけていただきます。

具材

いろいろWEBでレシピを見てみましたが、本当はアオパパイヤの醤油煮のところ、たくあんで代用のようで、具は、鶏と錦糸卵と、シイタケが多いようでした。しいたけの含め煮が足りなくなって、ナス味噌をのっけてというのも、美味しかったです。

 

平和を願って。黙とう。

 

 

 

投稿者: ゆか

サラリーマン時代に東急ハンズ玉川店、玉川高島屋を担当し、ここいら辺が気に入って移住。岡本の坂下に住み、母となり産んだ子どもたちはもうオトナ。2005年から鎌田で子どものアトリエを始め、2016年に大蔵5丁目「ゆいまあると3つの磁石」に引っ越し「子どものアトリエ」「映画とキャラメル」など、よくわからないことを展開中。NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク事務局。