【生きることはアートだ!♯4】松浦武四郎展@静嘉堂文庫美術館

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これまでも何度かご紹介してきた静嘉堂文庫美術館。(前回の企画展は【連載】PONのぐっときちゃった!#5 静嘉堂文庫美術館、企画展『明治からの贈り物』で、ポンちゃんがステキなイラストとともに紹介してくれています。)

9月24日から今年最後の企画展 『松浦武四郎展』がはじまりました。

まずは、古物収集家として象徴的な大首飾りの展示。静嘉堂所蔵。

 

今回の『松浦武四郎展』正直、「だれ?」と思ってでかけたのですが、全部観終わって美術館をあとにするときには、すっかり武四郎さんのファンになってしまい、「生きることってやっぱりアートだな、」と思い、ミュージアムショップで絵本を衝動買い。「武四郎さんの生まれかわりではないか?(静嘉堂文庫の学芸員さん談)」と思われるような学芸員さんがいらっしゃるらしい「松浦武四郎記念館」(三重県松阪市にあるそう・・)に行ってみたい、とすら思っていたのでした。

帰りにミュージアムショップで購入した絵本『北加伊道』(文・型染め版画 関屋敏隆さん)作者は『武四郎殿はわたしにとって旅の大師匠』だとあとがきに書いています。

 

「幕末の北方探検家」「北海道の名付け親」「古物のコレクター」というキーワードを聞いても、ふう~ん…という感じだったのですが、展示物をみていくうちに、武四郎さんにどんどん興味がわいてきました。イキナリ家出をして旅に。蝦夷を探検し、そこに暮らす先住のアイヌの人を愛し、政府の圧政から守ろうとした武四郎さんの残した数々の日誌、地図、各地の名前・・・。

生涯に100冊以上の本を出版。展示されている日誌の数々。挿絵が素晴らしい。
『東西蝦夷山川地理取調図』26枚のタイルで足元に並べられています。細かい地名や、山川が詳細に表されている
間宮林蔵さんと樺太を探検調査した松田伝十郎さんの日誌もあるのですが、これまた絵本のように美しい。

 

アイヌの人びとが安心して暮らすことができる北海道を目指していた武四郎さん。でも、政府の北海道開拓は、その思いをかなえるものとは程遠く、数々の嫌がらせともいえる障壁が。それに反発した武四郎さん、高い位を返上し辞職。、『馬角斎』と名乗ったというのです。

!『バカクサイ』・・

箱に「馬角」と書かれている

 

本を読むこと、絵をみること、そういったことで、今はもういない、現実では会えない人たちに会うことができます。武四郎さんが政府に三下り半をつきつけ、「バカクサイ」と名乗った時と同い年になった私。国分寺崖線に佇む、静嘉堂文庫美術館で武四郎さんに逢い、蝦夷に暮らしてきた人たち「アイヌ」を大切にし、その生活を記録したアートな生き方にいたく感銘を受けました。

『分断の時代だが、私たちには人間として感情を共有できる文学、映画、音楽などの芸術がある』とは、カズオ・イシグロさんのことば。まさに、それは時空を超えるのです。

『生きることはアートだ!』

松浦武四郎展は、12月9日まで。関連したイベントも開催されます。

官僚を辞してから収集したお宝がたくさん展示されています。こちらも見ごたえあり。

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~生誕200年記念~幕末の北方探検家

『松浦武四郎展』

■静嘉堂文庫美術館

■会期:2018年9月24日(月・祝)~12月9日(日)

■休館日:月曜日(但し、9月24日・10月8日は開館)、10月9日(火)

開館時間:午前10時~午後4時30分(入場は午後4時まで)

入館料:一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料

※futakoloco特別入館割引券:200円引き

※団体割引は20名以上

 

会期中に当日の入館券があると無料で参加できる講演会などのイベントがあります。チェックしていくと、お得かも

イベントについての詳細は静嘉堂文庫美術館のホームページをご覧ください。

 

撮影スポットでパチリ(水辺女子ミキチャン)ポスターの水色がとてもきれいなの。

投稿者: ゆか

サラリーマン時代に東急ハンズ玉川店、玉川高島屋を担当し、ここいら辺が気に入って移住。岡本の坂下に住み、母となり産んだ子どもたちはもうオトナ。2005年から鎌田で子どものアトリエを始め、2016年に大蔵5丁目「ゆいまあると3つの磁石」に引っ越し「子どものアトリエ」「映画とキャラメル」など、よくわからないことを展開中。NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク事務局。