どうぞのごはん♯30 里芋の親芋の煮物~かわべ農園~②「あそぶ つくる たべる つながる まち家族化計画」

どうぞのごはん♯30 里芋の親芋の煮物~かわべ農園~ ①百合子さんとの出会いとちょいまち会  からの続き)

さて、私が所属するNPO法人せたがや水辺デザインネットワークの仲間である中西修一さん(futakolocoのハンドルネームは「あめます」さん)の本業は環境コンサルタント。日本全国の一級河川を全部知っている川の専門家であり、さんご礁の専門家でもあります。30年くらい前から、このまちに住んでいて、国分寺崖線や多摩川のことにもやたらめったら詳しい人ですので、調査だなんだと、国土交通省や、世田谷区という行政機関とも長くお仕事をしてきている(みたい・・・)。

あめます(中西修一)さんは、なんでも知ってる物知り博士。子ども達に大人気の川おじさん。野川ベースでの観察会でお魚の話をしています(後ろで変顔しているのは水辺女子のミキちゃん)

そんな中西さんが、昨年の秋ごろに百合子さんから「かわべ農園」の話を聞いて、「その畑に井戸を掘って、高校生や、地域のみんなで畑仕事を手伝うコミュニティガーデンにしたらどうだろう」と言いはじめました。どうしたらそのことが実現できるか。百合子さん親子と、わたしたち水辺デザインのメンバーは知恵をしぼることになったのです。

NPO法人せたがや水辺デザインネットワークは、2018年3月1日の設立ですが、その母体は2006年に開校した「せたがや水辺の楽校」。国土交通省、文部科学省、環境省などが事業化した「水辺の楽校プロジェクト」の認定を受け、世田谷区鎌田の「せたがや水辺の楽校原っぱ」を拠点として、水辺の生きものたちの観察会「あそびの日」(毎月第1日曜日)の開催を主な活動としています。

子ども達が、自然の中での「あそび」を通じて地域を知り、まちを好きになり、大切にしてくれることは、毎日のみんなの楽しい暮らしのモトになるから。

せたがや水辺の楽校原っぱ

そして、2015年の二子玉川ライズの完成ごろからは、「せたがや水辺デザインネットワーク」として、二子玉川のまちに出て、地域の自然と人とまちを繋げていくことを進めるようになってきたのですが、この「かわべ農園」のことをきっかけとして、これまでやってきたことと、やりたいと思っていたことを繋げた事業をもう一度発想しました。

その結果生まれた「あそぶ、つくる、たべる、つながる、まち家族化計画」を公益財団法人東京都福祉保健財団の「子供が輝く・東京・応援事業」に応募。9月に採用がきまり、計画がスタート。バタバタしていて、気づいたら、あれ?11月・・・。

あそぶ つくる たべる つながる まち家族化計画

 

10月21日、原っぱで宇奈根のすずき農園のお野菜でトン汁を作って食べました

 

「あそぶ・つくる・たべる・つながる まち家族化計画」・・

私たちのNPOは自分たちの暮らすまちが「自然との調和の中で一人一人がお互いを尊重し合う豊かなまち」になることをめざしています。おかあさん、おとうさんだけで、子どもを育てるのは大変。子ども達はまちの宝物です。おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん、おにいちゃん、おねえちゃん、赤ちゃん、子どものいる人いない人、関係なくごちゃまぜになって、自然の中で一緒に遊んで、畑で一緒に野菜を作って、みんなでお料理して食べる。秋冬に原っぱで一緒に遊んでいれば夏場に川に入って遊ぶことを伝えられる。誰かが誰かに声をかければ、畑のお手伝いも増える。まちのみんなで大きな家族みたいになれたら。

そんな大きな夢を描いたプロジェクト。「かわあそびの家」「原っぱアトリエ」「みんなの畑」「里帰り合宿」、、みんなつながっている。

10月21日「原っぱアトリエ」では大きな絵も描きました。多摩川を代表する魚「マルタウグイ」を描いている子

プロジェクトのひとつ、「みんなの畑」は「かわべ農園」を中心に、道路計画で畑を失った大蔵の「勇気野菜」を作っていたおじさんや、時に宇奈根の若き農家のホープ「すずき農園」ともつながって展開の予定。そのはじまりは「かわべ農園」の「井戸堀り」からのはずだったのですが、秋風が急に強く吹いて、柿採りから始まりました。

「かわべ農園」では毎年、柿のなる季節には柿とりに頭を悩ませていたそうで、柿を自分でとって買ってもらえたらありがたい、という思いで百合子さんは「柿採り体験」を企画。高枝ばさみで自分で柿をとる。一個50円で一人10個まで、というこの企画、なんと同じプロジェクトの「原っぱアトリエ」の初日10月21日に開催するということで「原っぱアトリエ」を運営する私は手伝いにいけない。けれど、百合子さんから「午後の部に空席あり」との連絡を受け、原っぱにいた親御連れさんにお声かけしました。興味をもってくれた3組を、「原っぱアトリエ」のスタッフのポンちゃんが「かわべ農園」へご案内して柿とり体験を楽しむことに。

イラストレーターのポンちゃん(左端)は、「原っぱアトリエ」でみんなのスケッチを担当しています。

そして翌日、「柿採り体験」で想像していなかった素敵な出来事があったと百合子さんから聞きました。小さな子どもたちが、嬉しそうに柿を採り、親御さんも嬉しそうにそれを写真に収め、見ている百合子さんも嬉しくなり・・・。なにより、百合子さんの旦那さんが「なんだか人の役に立てたようで嬉しい」とおっしゃったそうで、そこにいる人たちが、みんな嬉しくなったという素敵な体験の場が生まれたのです。

 

撮影:百合子さん「かわべ農園」にて

「みんなの畑」、「原っぱアトリエ」。場をつくり、小さな声かけが、素敵な体験の場を生み、そのあたたかい想いが、人を繋いでいける。

 

さて、次はいよいよ、「どうぞのごはん♯30」のレシピにつながる最終章、「どうぞのごはん♯30 里芋の親芋の煮物~かわべ農園~③ 里芋堀りと「里芋の親芋の煮物」レシピ」につづきます。・・つづく

 

 

 

投稿者: ゆか

サラリーマン時代に東急ハンズ玉川店、玉川高島屋を担当し、ここいら辺が気に入って移住。岡本の坂下に住み、母となり産んだ子どもたちはもうオトナ。2005年から鎌田で子どものアトリエを始め、2016年に大蔵5丁目「ゆいまあると3つの磁石」に引っ越し「子どものアトリエ」「映画とキャラメル」など、よくわからないことを展開中。NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク事務局。