【参加レポート】SDGs クリエイティブミーティング IN 二子玉川

3月1日(木)「2017年度クリエイティブミーティング」に参加してまいりました!!

クリエイティブ・シティ・コンソーシアム主催で、iTSCOM STUDIO &ライズにて開催されたSDGs(Sustainable Development Goals)テーマの講演会です。
13時~16時の2部構成で、第1部は、西口尚宏 氏による基調講演とパネルディスカッションⅠにてSDGsそのものの捉え方とSDGsをイノベーションというキーワードから考える内容。
第2部のパネルディスカッションⅡでは、第1部を受け、SDGsを地域に落とし込んでいったらどんな可能性が見えてくるか?というお話です。

つまり、世界(地球)の課題を、行政、市民、産業など、さまざまな視点からSDGsの可能性を聞き、
二子玉川に暮らす私たちが自分ごととして考えてみたくなる、何とも創造的な集会でした。

SDGsで定められた2030年までに解決すべく『持続可能な開発目標』17のゴールが描かれたおなじみのロゴ。さて、多摩川流域、この地域に暮らす私たちは具体的に何を、どうやって実行して参りましょうか?

 

パネルディスカッションⅠ「SDGsについて考える」が展開中。2つのスポットライトにご注目を!

◆これぞ、クリエイティブミーティング!

スポットライトの1つ目は、会場オーディエンスのコメントがリアルタイムで表示される(フリーランス内科医の薬師寺さんが開発した「百人会議」)パネラーの上のスクリーン。パネラーは、そのコメントをモニターで見ながら応答するという流れでパネルディスカッションは進行しています。2つ目は、右手の男性二人組によるグラフィックレコ―ディング。会議の中身をリアルタイムにイラストと簡単なテキストで見える化していきます。

 

西口 尚宏 氏(一般社団法人Japan Innovation Network専務理事)による基調講演。テーマは「イノベーションとSDGs」

 

◆ Don’t Stop 試行錯誤 !!

「SDGsはイノベーションのチャンスである」ということを、西口さんは、説得力のある言葉に概念図を添えて伝えてくれました。上の写真↑が、私がグッときちゃったとっておきの図解。

以下、西口さんのお話しです。

「イノベーションはそもそも試行錯誤する仕事である。一方で、イノベーションを殺す活動もふつうにある。試行錯誤の真逆は、『前例主義』と『現状維持』。前例でいいと思えば試行錯誤はしません。現状維持でいいと思えば試行錯誤はしません。何か新しいものを生み出そう、SDGsを達成しようとする人たちは、いろいろな試行錯誤をします。うまくいかないことも山のようにあり、失敗も多いと思う。前例主義、現状維持を持って、そんなことやめた方がいい、何のためにそんなことやるのかと、何の悪意もなく、善意すら持って試行錯誤の足を引っ張る。それは社会全体でも、組織の中でも、家庭の中でも起こっていることかもしれません。これがイノベーションを殺します。試行錯誤をしないということはイノベーションしないということ。試行錯誤を殺すのは、「えせ正義の味方」なのです。社会にはこういう人たちが随分いる」

 

第1部の深い議論を受け、第2部パネルディスカッションⅡのテーマは、「多摩川流域およびプラチナトライアングルにおけるSDGs」

 

◆ ”ないものねだり” から ”あるものさがし” へ

「世田谷区を運営していくにつれて、あるものがたくさんあるな~と実感します。あるものは組み合わせ次第で2倍にも10倍にもできるのに、なかなかそれがつながっていない。そこを考えていきたい」と保坂展人世田谷区長。

エネルギー問題、保育園の待機児童の課題、女性やひとり親家庭などの貧困、格差問題など課題はたくさんありますが、地域の中のSDGsを、ないものねだりからあるもの探しへという視点で、あるものを有機的につなげていこうじゃないかと保坂さんの熱弁は続きます。

「世田谷、川崎で連携してSDGsを進めているにあたり、多摩川の果たす役わりは?」スクリーンに映し出された100人会議のコメントより、話題は両地域連携の可能性に進んでいく

 

◆ 教育って大事だね!

世田谷区と川崎市では2万3千人の子どもが生まれている。この地域の人口スケールを踏まえると、「SDGsで一番力をいれなければならない領域は『教育』です」と保坂さんが口火を切ると、スクリーンには一斉に「教育、最近すごく気になるテーマ、子ども向けの1次教育も重要だけど、社会の変化が早いので、『再』教育の仕組みが必要だと思う」、「まちづくりとかシチズンシップ教育ですね-」、「日本は、環境教育は比較的うまくできた!これからはまちづくり教育が大事!!」、「日本の起死回生策は、『教育』ということには大賛成!でも従来型の公教育ではない」などのコメントが挙がってきました。

さらに、保坂さんが述べた「川崎市と連携して、多摩川の自然を取り入れながら、SDGsの共同プログラム、いわゆる教材開発が当たり前に工夫できるし、着手できる状態だと思う」発言からも、この地域のSDGsには多摩川の環境が切り離せないと感じます。

 

私自身もサイエンスコミュニケーターとして SDGsを踏まえ、多摩川がもたらす豊かな自然に焦点を当て、地域の方々がこの環境に誇り持ち、大切に守りたいと思うようなインフォーマルな科学教育、自然・環境ワークショップをさらに密に展開していきたいな~と強く思った次第です。

 

パネルディスカッション Ⅰ にて、皆さん一人ひとりが「My SDGs」を持ったら?と提案する、安田由布子さん(国連開発計画UNDP駐日代表事務所 渉外・広報官)

 

◆ My SDGsを持とう!!

安田さんは、趣味のダイビングを通じて、「海に潜ったときにゴミを回収するというのが私のSDGs。なのでMy SDGsは14番 ”海の豊かさを守ろう” と設定しています。色々なレベルからSDGsに取り組んだらいいのでは?というのが私からの提案です。自分にしかできないこと、自分がやりたいことがあると思う。SDGsという大目標を与えられたからやらなくちゃいけないというのではなく、17ゴールの中に、自分にとっかかりのあるものが何かあるはず。スモールステップも、ビックステップも、ビックビジョンも全部大事だと思う」と話します。

 

私自身、「ライフワークはサイエンスコミュニケーションです」と宣い、その活動を社会の課題解決に貢献するSDGsの取り組みの一つと少し気張っていたようにも思います。今回、このミーテイングに参加して、「SDGsは本業を革新させていくもの」という西口さんの言葉も刺さり、サイエンスコミュニケーション活動をいろんな人と連携しながらイノベーティブなものにしていく可能性も感じ始め、勇気のようなものが湧いてきました。そして、それこそが私の My SDGs なんだろうという思いが芽生えています。

futakoloco読者の皆さんも、きっと自分だけのMy SDGsが見つかるはず。

次はあなたのMy SDGs、ぜひお聞かせくださ~い(^^♪💛

 

 

★おまけ情報★

メガネをかけてiPadを持っている私のイラストを丁寧に描いてくれたタムラカイさん

グラフィックレコ―ディングを担当していたのが、グラフィックカタリスト・ビオトープのタムラカイさんと成田富男さん。ビオトープというネーミングは何を意味していますか?と尋ねたら、「組織やコミュニティの中に存在する人たちで構成される人の生態系かな?」というお答えが。なるほど、それが豊かで持続可能であることこそが SDGs の第一歩? ふむふむ……。

投稿者: 牟田由喜子

瀬田に移り住んで約20年。とはいえ二子の魅力をしみじみ感じだしたのはここ数年。『地域でいろんな世代が集う場づくりプロジェクト』でサイエンス・ワークショップをやらせてもらったり、ぬくぬくハウスサテライトで展開中の『アート&サイエンス&読み聞かせ』のワークショップではサイエンス部門を担当。要は、地域の魅力をサイエンティックな視点で愛でつつ、みんなで楽しく語り合いたいんです(^^♪