【コラム:ココロを扱うお仕事です】♯10 二子玉川ゾーン30③交通実態調査から制定まで

前回(【コラム:ココロを扱うお仕事です】♯9 二子玉川ゾーン30 ②)から複数回に分けてインタビュー形式でご紹介している「二子玉川にゾーン30が導入された経緯」。第2弾となる今回は、「ヒヤリハット」の調査を行い、その結果からどのような動きにつながったのかを掲載します。

大瀧(以下O):(前回からの続き:2011年の地域の交通実態調査の結果を踏まえ、二子玉川商店街エリア内にある世田谷区立二子玉川小学校4年生5年生6年生と地域の高齢者の皆さんにアンケートを行い、実際に危ない思いをした場所を記入してもらい、周辺パトロールを行う小学校のPTAからも情報をいただき、その内容を整理した)。その後、どうしたのでしょうか。

中村さん(以下N):調査結果から、車の最高速度を時速30キロに規制する「ゾーン30」を導入することで、1本1本の道路を言わば「線」で管理するのではなく、エリア全域を「面」で管理することが必要なのではないか、という考えが、寺内先生・稲垣先生のご指導を元に地域住民の中から浮上してきました。

O:その後、いきなり、ゾーン30を導入できたのでしょうか。

N:いえいえ、ゾーン30の導入は、警察や行政を巻き込む必要がありましたし、広く地域住民の意見を聞く必要があったので、いきなりではなく、段階を踏まえてまずはアンケートで導入についてのご意見やお考えを問いかけました。(※2012年11月実施 玉川3~4丁目内444世帯が回答した。『ふたこたまご通信vol.4 winter』参照)

ふたこたまご通信vol.4 より

O:地域住民の方々からは、どのようなご意見があったのでしょうか。

N:制限速度については時速30キロよりもさらに遅く時速10キロあるいは20キロ規制でよい、という意見が回答者の59%を占め、30キロ規制を入れると、なんと99%が「ゆっくりが良い」と回答し、肯定的な意見が数字に表れました。

O:その後、どうなったのでしょうか?

N:次の段階として、地域住民に対し「ゾーン30」や交通状況の啓発活動が必要、ということになりまして、2013年春に『ふたこたまご通信 総集編』を発行し、2013年6月~8月に「二子玉川安全安心ゾーン検討ワークショップ」(全3回)を実施しました。(※『ふたこたまご通信 号外』『ふたこたまご通信 vol.6 』参照)

O:それが、私と二子玉川の地域活動とを結びつけてくれたワークショップだったのですね。

N:大瀧先生のように、それまで相互に面識がなく、関わりもなかった地域住民の方がワークショップに来てくれて、活動に加わり、こうして今も関心を持ち続けてくださっていることは、とても嬉しいことです。

O:いえいえ、こちらこそ、ありがとうございます!

N:その後、2014年2月、玉川3丁目の一部と4丁目全域が東京都内で初めて住民組織の発意により「ゾーン30」の制定を受けることになったのです。(※『ふたこたまご通信 vol.7』参照)

ふたこたまご通信vol. 7より:ゾーン30の開始を告知

「ゾーン30」の制定を受けたその後の地域の交通安全の活動については次回#11二子玉川ゾーン30④でご紹介します(掲載は1月22日です)。

【コラム:ココロを扱うお仕事です】♯9 二子玉川ゾーン30 ②

https://futakoloco.com/column/otaki/3990

この記事を書いた人

大瀧 靖峰

大瀧 靖峰

弁護士。丸ビル綜合法律事務所(パートナー)。
2015年まで二子玉川に7年間在住(最後の3年間は二子玉川商店街に在住)。
二子玉川街情報プロジェクト「フタコロコ」の法律アドバイザー。

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