【コラム:ココロを扱うお仕事です】♯13 ゾーン30-⑥まとめ

 これまで、私の連載コラムの第8回から12回と全5回にわたって、玉川3丁目と4丁目にゾーン30が導入された経緯や現状についてご紹介してきました。今回のコラムはそのまとめという位置づけで、ゾーン30導入の結果、ワークショップなどを通じて多数の声が寄せられた新たなルール制定「自転車マナー改善」についてご紹介します。

 「自転車マナー改善を目指して導入された二子玉川地域独自のルール」とは、ずばり「たまチャリルール」です。3つのルールがあり、①押しチャリ、②足ポン、③ヒダリンクルというものです。内容について簡単に書くと、以下のとおりです。

①押しチャリ
人が多い道やスクランブル交差点などでは、自転車から降りて歩く

②足ポン
「止まれ」の箇所では、両足を地面にポンとつけて安全確認をする

③ヒダリンクル
交差点で右に曲がるときは、大回りで左側を通りながら進む

 詳細については、「ふたこたまご通信Web」の中で、各1分ほどのYoutube動画を使って説明があり、とても分かりやすいですのでぜひご視聴ください。

 このように、ゾーン30の導入を通して新たな課題が発見され、それを住民発意でルールを制定しながら改善していくことは、まさに、以下に述べる通り、交通事故をなくすための流れそのもののように思います。法整備による状況の改善ももちろん大事なのですが、住民自身が「交通事故を無くすために、安全なまちにするのだ」という同じ気持ちを共有し同じ方向を向いて活動することが、交通事故ゼロにつながっていくことだと思います。つまり、行政や特定の活動者などの「人任せ」にするのではなく、「自分ごと」として自ら考え行動していくことではないでしょうか。

 今後も、新たな課題を発見し、またそれを克服するために、必要なら行政等も交えて、住民同士で話し合い、施策を決め、実行していくというサイクルを続けていくことこそが、交通事故をなくすための方策であるということを、二子玉川の住民たちはすでに経験しました。今後もこのようなマインドとサイクルを推進していくことが大切であると考えます。

投稿者: 大瀧 靖峰

弁護士。丸ビル綜合法律事務所(パートナー)。 2015年まで二子玉川に7年間在住(最後の3年間は二子玉川商店街に在住)。 二子玉川街情報プロジェクト「フタコロコ」の法律アドバイザー。 http://otaki-yasumine.kaisya.info/