11月26日(日)今年も登場!「いちにち商店街」@二子玉川兵庫島公園

多摩川河川敷の兵庫島公園に、1年に1日だけ現れる「いちにち商店街」。今年も今週末11月26日(日)に開催です!

4回目となりますが、回を重ねるごとに来場者と参加者が増え、地域ではすでに「毎年恒例」イベントとして開催を心待ちにしている人も少なくありません。同イベントの主催団体であり企画のご担当者より、開催についての思いを寄せていただきましたので下記にご紹介いたします。

多摩川河川敷の兵庫島公園に、1年に1日だけ現れる「いちにち商店街」。

兵庫島公園を一つの街に見立て、商店街の呼びかけで多数の公共団体や事業者が協力して作るイベントだ。

会場入り口では「入場料を差し上げます」という掲示があり、会場内でのみ使用できる通貨「ガーヤン」を参加者は受け取る。会場内は約30のブースが並び、ステージ、焼きそばやゲームなどの屋台もの、ゆるキャラ・・・など一見普通のイベントだが、店先に「求人票」が掲げてあるブースでは、子どもたちが仕事体験をして「ガーヤン」を受け取るという、もう一つの要素がある。

仕事のあるブースは、警察、消防、信用金庫、鉄道駅、警備会社など、商店街の呼びかけに応えていちにち商店街に参加する、地域の団体、企業、行政など。ブースにいる大人たちは、イベントスタッフではなく、日頃から地域で働く「ほんもの」であり、必ずしも子ども対応にたけたものではないが、主催からは普段通りに対応してほしい、と伝えられており、マニュアルも指示もない。

「お互いに挨拶をして、仕事を依頼して、仕事を評価して、報酬を渡してください」と依頼してある。参加者は、働く大人たちの横に並んで、テントの内側からイベントを体験する。これは、お客様としても楽しめるが、街の一員として参加したらもーっと、街は楽しい・・・というメッセージだ。

働いた報酬・・・集めたガーヤンは、商店街らしい風景としてガラガラ抽選機を用いた「福引き」など、いくつかのメニューがあるが、中でも人気なのは、何台もの炭火コンロでマシュマロを焼く体験ができるコーナーだ。これは、NPO法人せたがや水辺デザインネットワークの協力により実現したもので、いちにち商店街のこだわりのポイントだ。

通常は火の使用が禁じられている公園で、許可手続きと活動実績のある団体が運営することにより、安全に配慮し実現しているということを、普段の公園利用者に感じてもらいたい、という思いがある。

昨年開催時は、イベント後に区民の声として商業課を通じ、「主催者や出展団体にお礼を伝えたい」旨の投書があった。これに奮起し、いちにち商店街は、また今年も出現するが、主催者の願いは、これが普段の、それぞれの街の当たり前の風景になることだ。

いちにち商店街がなくても、ガーヤンがなくても、「毎日こんなふうだったら良いのに」、と、もし多くの人が感じたら、まちはそのようになるかもしれない。

▶️参考: 昨年のイベントサイト
https://1daystgblog.wordpress.com

「いちにち商店街新聞」より

名称
二子玉川 兵庫島公園
所在地
世田谷区玉川3-2-1

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長。玉川町会100年懇話会事務局スタッフ。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。二子玉川在住20年。出版社勤務を経てまちづくり法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。多摩川流域生まれ&育ち。

暮らしを起点に「ほんとうに創造的な社会とは」を考えるラボラトリー「チームうなラボ」のフェロー。自分たちのまちづくり活動の経験や学びを言語化し、ときにはゲストとの議論と振り返りをまじえて発信・活動しています。

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