6/1、多摩川アユ漁解禁!今年の遡上数も近々発表に

6月に全国各地の清流で解禁になる、アユ釣り。東京では多摩川下流部と多摩川の支流、秋川で6月1日(土)にアユ釣りが解禁になりました。ここ数日来、二子玉川駅から多摩川を眺めると少なからぬ釣り人が入水している姿を見られます。

同時にこの時期は東京都が実施する、多摩川下流部でのアユの遡上調査結果が発表になります。都民や釣り人等から関心が高く水産資源としても重要なこの調査は、昭和58年から行われています。長年にわたる都の調査から、近年高水準のアユの遡上が確認されており、滞留するアユを上流に運搬・放流する試みなど、調査結果を多摩川流域の水産業振興のために活用しているそうです。

特定の地点に定置網を設置し、午前10時から翌日の午前10時までの24時間に入網したアユの数を毎日計数。期間中に入網したアユの累計尾数を入網率を用いて算出します。昨年は250,193尾の入網数で多摩川へのアユの推定遡上数は463万尾とされました。今年は現時点で公表されたアユの入網数は85,487尾で昨年に比べ大幅に数が少ないことが話題になっています。

▶︎参考資料1:
平成28年アユ遡上調査取りまとめ(東京都島しょ農林水産総合センター)

▶︎参考資料2:
平成29年アユ遡上調査(東京都島しょ農林水産総合センター)

地域のまちづくり団体「二子玉川エリアマネジメンツ」主催の「かわのまちアクション・マルタウグイ産卵環境づくり」でも指導をされている、多摩川漁業組合の谷津田春吉さんは今年のアユ釣りについて「満足できる釣果ではないが、型は思ったほど悪くない。それなりに楽しむことができた」と話されています。

アユの入網数の激減については「多摩川の鮎はそのほとんどが天然物。遡上が良い年もあれば悪い年もある。減少の原因が人為的(堰などの構造物や外来種・国内移入種)であるなら対策が必要だが、基本的には自然に任せるのが一番ではないだろうか」とも。

多摩川は二子玉川のまちの最大の自然資産です。一番大切なことは、環境について関心を持ち、日常的に実際に触れること。ぜひ多くの方に水辺へ足を運び親しんでいただきたいですね。

情報・画像提供:
NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク 橋本竜志さん

アユ

東京都島しょ農林水産総合センター

http://www.ifarc.metro.tokyo.jp/1.html

名称
二子玉川 多摩川河川敷
所在地
世田谷区玉川

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長。玉川町会100年懇話会事務局スタッフ。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。二子玉川在住20年。出版社勤務を経てまちづくり法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。多摩川流域生まれ&育ち。

暮らしを起点に「ほんとうに創造的な社会とは」を考えるラボラトリー「チームうなラボ」のフェロー。自分たちのまちづくり活動の経験や学びを言語化し、ときにはゲストとの議論と振り返りをまじえて発信・活動しています。

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