二子玉川ライズ・ドッグウッドプラザ、静電気で動くアート展示 地元企業の技術で子どもたちの知的好奇心を喚起

二子玉川ライズ・ドッグウッドプラザ1階Dogwood Gallery で4月29日、静電気の力でパネル上のフィルムが縦横無尽に動くアート作品「HANA の乱舞」無料展示が始まった。

作品が静電気の力でパネル上のフィルムが縦横無尽に動く様子

動くアート「HANA の乱舞」は、今年創業 100 周年を迎えた地元・用賀の企業「川口電機製作所」が独自開発した、世界最大級の銀ナノ電子回路基板の上で、世界的フラワーアーティストである川崎景太(株式会社 KTION<ケーション>)創作による HANA GRAPHIC(花グラフィック)をフィルム状にして静電気の力(静電モーター)で自由自在に動かすというもの。

川口電機製作所「紙はどこまで進化するのか」サイト

「デジタル・サイネージ花盛りの中、このような静電モータの原理によって動く『アナログ系』アートの面白さを、ぜひ連休中にご家族お揃いで実物をお手に取って楽しんでいただきたいと思い展示した」と、ナトー・コーポレーションの上田直人代表。

期間中(4/29-5/7)は作品の説明を行うスタッフが常駐する

上田代表が2月に商業施設向けの展示会(日経メッセ2023)へ訪れた際に、目を引かれた展示物がこのアート作品「HANA の乱舞」で、製作会社が同じ二子玉川エリアに本社を置く川口電機製作所であり、同社の賛同と厚意により地域連携で実現したという。

同作品は、静電気を帯びやすい特殊なフィルムの絵が、電気配線が仕込まれた縦1メートル×横4メートルの固定された板の上を静電気によって移動する仕組み。上田代表は、「この作品のよさは、実際に特殊なフィルムを剥がして手に取って、自分の好きな場所に貼った場所から静電気の力で動くのを体感できること。ぜひ子どもたちに実際に触れていただいて、動作原理の面白さになぜだろう?と、知的好奇心を呼び起こしていただけたら」と話す。

また、「今回はトライアル。いずれ、ドッグウッドプラザオリジナルで子どもたちが書いた絵などを元にした展示などを企画できれば」と、今後の展望を明かした。

「HANA の乱舞」の展示期間は4/29~5/7。展示時間は10時~18時。

名称
二子玉川ライズ・ドッグウッドプラザ
所在地
東京都世田谷区玉川2-23-1

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長。玉川町会100年懇話会事務局スタッフ。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。二子玉川在住20年。出版社勤務を経てまちづくり法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。多摩川流域生まれ&育ち。

暮らしを起点に「ほんとうに創造的な社会とは」を考えるラボラトリー「チームうなラボ」のフェロー。自分たちのまちづくり活動の経験や学びを言語化し、ときにはゲストとの議論と振り返りをまじえて発信・活動しています。

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