アートに囲まれた保育園「ロハスキッズ・センター クローバー」 子ども記者 せいしろうがゆく! Vol.51

多摩川の土手沿いに建つ保育園っぽくない保育園「ロハスキッズ・センター クローバー」。お散歩中に見たことあるかな。実はボクはここの卒園生なんだ。

10月7日(土)、8日(日)に開催された、多摩美術大学と二子玉川ライズによる地域連携アートプロジェクト 広場演劇『あ、へんしん!』では、ボクの後輩の園児たちが、会場装飾の横断幕を多摩美の学生さんたちと共同制作したんだよ。

そんなクローバーがどんなところか紹介するね。ボクの人生のほとんどを知っている園長先生へのインタビューはいつもとは違う緊張感!

二子玉川にある保育園「ロハスキッズ・センター クローバー」 外観
道行く人はなかなか気づかないけど、ここは保育園。毎日通った場所。目の前は多摩川の河川敷。
二子玉川にある保育園「ロハスキッズ・センター クローバー」 の季節の壁
季節ごとに変わる「季節の壁」プロジェクト。ムム、後輩たちもなかなかいい作品を作るな

クローバーは、卒園してからも運動会に参加できたり、一緒に旅行に行ったり、お手伝いに行くことができる。ずっとずっと繋がっているんだ。この日は配膳や絵本の読み聞かせなどいろいろお手伝いしたよ。ちょっと大変だったけど楽しくて、居心地よくて、お手伝い時間を延長させてもらっちゃったよ。

いよいよ、先生の部屋に通されて、園長先生にインタビュー。全部見透かされているみたいで、照れちゃって、なかなかインタビューが進まなかった。

せいしろう 「どんなお仕事をしているんですか」
園長先生 「保育園のお仕事をしています」それ、知ってるから書かなくていいや。
園長先生 「書かなくていいの?わかってるよ。緊張しちゃうよね。先生、せいくんのこと全部知ってるもんね」と言われたボクはもうタジタジ。。。

せいしろう 気を取り直して…「どうして保育園を作ろうと思ったのですか」
園長先生 「まず、先生は子どもたちが大好きなの。子どもたちと一緒にたくさんの活動をして、たくさん思い出を作りたい。子どもたちの成長を見るのがとても幸せなので、ずっとこのお仕事をしているんだよ。」

せいしろう 「なんでクローバーという名前なんですか?」
園長先生 「名前に『保育園』ってついていないでしょ。保育園の枠にはまらない、よびやすくてあったかい名前にしたんだよ。保育園ってついてないと色々な活動ができるでしょ」
そうか、だからあんなことやこんなことや…

せいしろう 「前からずっと気になっていたんですけど、どうしてうんちトイレットペーパーを作ったのですか?」
園長先生 「それが一番気になるのね!(笑)。トイレトレーニングって、子どもたちにとってもお父さんお母さんにとっても、すごくチャレンジなの。だからちょっとでも楽しくトイレトレーニングができるように、楽しくトイレに行けるようなトイレットペーパーを作るお手伝いをしたいな、と思って作ったんだよ。」
そんなに大変なことだったんだね。先生はいつもボクたちやボクたちの親のことまで考えてくれてるんだね。うちにもまだ記念の最後の1ロールあるよ。

せいしろう 「大変なことは何ですか?」
園長先生 「大変なことはどのお仕事でもあるけど、一番は安全面かな。でも楽しいことやうれしいことの方がいっぱいあるから、大変なことがあっても全然平気かな。」

せいしろう 「楽しいことは何ですか?」
園長先生 「毎日、笑ったり、泣いたり、怒ったり、常にいろんな感情がここに自然にあったでしょ。リラックスできる場所だよね。先生にとってみんなは家族。家族といっしょにいれることが毎日楽しいし、成長することがうれしい。できなかったことができるようになったり、面白いことをしてくれたり、そういう毎日の繰り返しが幸せだなと思うよ。」
そうか、ボクも先生の家族の一員なんだね。毎年毎年家族が増えていくってステキだね。

せいしろう 「小学生の時の夢は何ですか?」
園長先生 「幼稚園か保育園の先生だった。子どもにかかわる仕事がしたいなって思って」
すごいね!夢を叶えたんだね。

せいしろう 「ボクたち、ボクたちのお父さんお母さんに伝えたいことはありますか?」
園長先生生 「それは、やっぱりクローバーをみつけてくれてありがとう!かな。お父さんとお母さんがみつけてくれなかったらせいくんと出会えなかったんだよね。みんなが繋げてくれたご縁だよね。」
お父さん、お母さん、ボクのためにクローバーをみつけてくれてありがとう。先生、たくさんいたずらしちゃったけど、ボクを受け入れて、育ててくれてありがとう。こんなに立派に(?)なったよ!

そのあとは、逆に色々インタビューされてしまった。ボクは昔から自分の世界があって、とことん気になることを探求していたらしい。そんな毎日があったから今、いろんなことに目を向けることができるようになったんだって。やっぱり先生には叶わないや。

後輩みんなもお手伝いした作品、広場演劇『あ、へんしん!』とてもよかったよ!そしてまたクローバーにお手伝いに行くね。待っててね!

母より

クローバーとの出会いは、せいしろうがお腹の中にいる時でした。見学に行った時に、河川敷で遊んでいた子どもたちがキラキラした笑顔で寄ってきてくれて、みんなでお腹にいるせいしろうを撫でてくれました。

入園してから、毎日たくさんの経験をさせていただき日々の成長がとても楽しみでした。たくさんのアートや音楽、自然に触れ、感受性を育てていただきました。特に園長先生には、初めての子育てに戸惑う私たちを、時には厳しく、時に優しくご指導いただき、親子で成長させていただきました。同じ園のお友だちとも、今でも家族ぐるみで繋がっています。卒園して終わりではなく、いつでも帰っていける場所がある、そんなクローバーの一員であることをとても幸せに思います。

関連リンク

広場演劇『あ、へんしん!』

ロハスキッズ・センター クローバー

名称
ロハスキッズ・センター クローバー
所在地
東京都世田谷区玉川1丁目3−2

この記事を書いた人

せいしろう

25(フタコ)の日に二子玉川で生まれた小学5年生。

将来の夢は、昆虫博士になって新種をみつける事。
昆虫のシャツしか着ていないので、それしか持ってないの?とよく聞かれる。
飼ったことがある生き物は、カマキリ、カブトムシ、クワガタ、カエル、イモリ、カニ、ザリガニ、スズムシ、カタツムリ、カイコ

二子玉川でみつけたステキな人、モノ、コトを紹介していくよ。
ボクに取材してほしい人は連絡してね。
(母代筆中)