昨年に続き、今年も二子玉川ライズの屋上庭園「めだかの池(ビオトープ)」に飛来し、営巣したカルガモ。5月31日に10個の卵を発見し、6月10日にヒナ10羽が孵化したのを発見。その後度々、池周辺で姿が確認されていました。そしてついに本日19日午前、カルガモ親子は多摩川へお引越ししたとのニュースが!二子玉川ロコの皆さまへいち早くレポートします。
大規模な商業施設の屋上庭園でカモが営巣するというあまり耳にしない事例ですが、お世話をしているのは同商業施設を管理・運営する二子玉川ライズのタウンマネジメントチームの皆さん。これまでにカモの飼育を業務とした経験は皆さんもちろんないそうで、孵化を確認した時点で野鳥の生態と生息環境に詳しい専門家であるNPO法人フィールドエッグ 代表理事 岩渕聖さんにアドバイスをいただきながら、日々見守ってきました。
昨年は引っ越しの瞬間までを見送ることができなかったこともあり、今年はカモの親子がスムーズに引っ越しができるようにと、万全な引っ越し体制を練っていたそうです。カモはヒナが歩き出すと成長と共に餌の量が増えるため、食料を求めてより豊富な場所へ引っ越しをすることが多いそうで、岩渕さんからは池のサイズから見て1週間ほどで引っ越しをするのではないか、との予測をいただいていたそうです。
「多摩川の生態系を再現する」ことがコンセプトであるこの屋上庭園とめだかの池。「カルガモに餌を与えて飼育したり、保護や警備体制を取るのではなく、『カルガモの気持ち』に任せてそれを見守るようにサポートしたいと思っていた」と、東急電鉄 都市創造本部運営事業部 二子玉川営業推進課の江南俊希さん。
「土日や夜に引っ越しをしたらどうしようと思っていた」という江南さんの心配に応えてくれたのか、母鳥とカルガモ7匹のお引っ越しが始まったのは今日の11時。偶然にも池を出るところから同行できたそうです。一時は多摩川へ出る最も安全なルートとは反対の多くの人でにぎわうガレリア(駅改札)方面へ向かおうとし、かなり気をもんだそうですが、12時30分に二子玉川公園にある多摩川河川敷につながる階段を下りて行ったのを見届けました。
今年4月にめだか池の担当に就任した江南さん。「もともとまちづくりの仕事がしたかった」そうで、都市計画や開発などのハードだけでなく、中身を作り「建物に命を吹き込む」運営の仕事に携わり、二子玉川のまちの現場にも関わる毎日がとても楽しい、といきいきと話されていました。記者は思わず、最近話題の「カルガモロス」にならないよう、早く別のカルガモのつがいが飛来することを祈ってしまいました!
二子玉川ライズのカルガモ親子はいなくなってしまいました
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