前編インタビューに続く体験レポート
10月20日(日)、玉川病院で開催された「ピンクリボンサンデー」にて、futakoloco記者が乳がん検診を体験してきました。前編(【メディコロコシリーズ】#1)で紹介した乳腺外科医・大石陽子先生のインタビューに続き、今回は実際の検診プロセスや記者の視点をお届けします。
「ピンクリボンサンデー」とは
この取り組みは、仕事や家庭で平日に時間がとりにくい女性たちが、日曜日に安心して検診を受けられるよう設けられたもの。日本全国で実施されるこの活動に、玉川病院も毎年参加しており、2024年は9名の方が受診しました。

当日の流れと所要時間
記者は9:30の枠で検診を体験。連絡先や住所、生年月日などの基本情報は事前に登録し、当日は氏名を確認後、健診センターへ移動。検査着に着替え、大石先生による診察・説明を受けてから放射線室(マンモグラフィー)へ。検査自体は10分ほどで終了し、全体では約30分程度のスムーズな流れでした。

初めてのマンモグラフィーに不安を抱いていましたが、技師さんがこまめに声をかけてくれたおかげで、強く残るような痛みは感じませんでした。健診センターには乳がんに関するフライヤーや、大石先生が各地から集めたピンクリボングッズも多数設置されており、医療空間でありながらも安心感と優しさが感じられました。


結果の受け取りと今後の方針
検査結果は11月12日、ふたたび病院を訪れ医師からの結果説明。「異常なし」と報告を受けました。時間は5分ほど、短い時間ながら丁寧な対応に安心感がありました。
今回の体験を通じて、前編で大石先生が語っていた「乳がん検診には、マンモグラフィーと超音波検査の2つがあり、それぞれの特長を活かしながら、できるだけ毎年チェックしてほしい」という言葉が印象に残っています。
世田谷区の乳がん検診は、40歳以上の方を対象に、2年に1回、視触診とマンモグラフィーを自己負担1,000円で受けることができます。ただし、超音波検査(エコー)は全額自己負担となっており、ピンクリボンサンデー検診でも別日の予約が必要です。なお、健康保険組合によっては、エコー検査が補助の対象となる場合もありますので、まずはご自身の保険内容を確認のうえ、視触診・マンモグラフィーと併せて、バランスよく検査を受けることをおすすめします。
記者が感じたこと
玉川病院は国分寺崖線の坂の上にあり、二子玉川駅から徒歩による来院はややハードですが、その分、窓から見える木々の緑と二子玉川を一望する景色が緊張する心をほぐしてくれる場所にあります。
また、今回の「ピンクリボンサンデー」では、日曜日という静かな環境の中でリラックスして検診を受けることができました。院内にほとんど人がおらず、検査着での移動も気兼ねなくできたのは意外とうれしいポイントでした。


ピンクリボンサンデーは、検診を受けるだけでなく、乳がん経験者の声を聞いたり、情報を得たりするきっかけになる場でもあります。医療と地域がやさしくつながるこの機会、もっと多くの方に知っていただきたいと思いました。
- 名称
- 日産厚生会玉川病院
- 所在地
- 東京都世田谷区瀬田4-8-1