二子玉川商店街の老舗寿司店の「寿司とく」は、2021年4月に移転オープンし、新店舗のショーウィンドウを地域の情報を展示するギャラリースペースにしています。
現在の二子玉川商店街が、「中耕地商店会」から「二子玉川商店会」に変わろうとしていた頃(1960年代)にお店を構え営業を続けていましたが、昨年2020年、建物解体に伴い、惜しまれつつ閉店。しかし、今年4月、隣接の「玉川3丁目マンション」1Fへ移転し、営業が再開されました。
今も元気な大将は「世田谷なら最高齢の新しく出店した寿司屋かな?」と笑って話しています。
常連の方々が多く、待ち望まれての移転となりました。
常連のお一人が、新店舗の広い店内とショーウィンドウを見て、「せっかく美しい空間があるのだから、街のことを飾りたい!」と活用を提案して、「ギャラリーTOKU」が誕生しました。
ギャラリースペースの提案をし、現在展示の管理担当となった「常連Tさん」にお店とギャラリーについてのエピソードを伺うことができましたので、ご紹介します。
「ギャラリーTOKU」について、常連Tさんの語り
「ギャラリーTOKU」をご存じですか?
「寿司とく」は、二子玉川商店街のまん中、ちょうどお寿司が食べたくなるような場所にある創業57年のお寿司屋さんです。
「TOKU」というのは、愛想よくお寿司を握る親方の名前で、ネタの話しと、古い歌謡曲の話しをしているとごキゲンという町のベテランです。
お店は、昨年まではもうすこしバス通り寄りにありましたが、グンと商店街のセンターに移動!気分一身でお寿司を握る手にも、心がこもります。
(ちなみに、とくさんは80歳。本名ではない・・・・)
お店には、お寿司屋さんには似合わない(?)、オシャレなショーウィンドウがあります。これに目をつけたお客のTさんが、何とギャラリーにしてしまいました。何を展示するのか!
◇まず第一回(5月)は、玉川の町に住んでいた画家「松本かつぢ」さんの
「ふしぎの国のアリス」の絵本など、ファンタスティックな作品を。
松本かつぢ資料館
◇そして第二回のいまは、すぐ近くに昭和44年まであった「玉電 砧線」の「中耕地駅」の特集。
玉電となると、当然ながら玉川地区の生き字引「大塚勝利」さんの出番です。貴重な資料や写真が、たくさん展示され、「えーっ、あんなところに電車の駅があったの!」と驚く若い世代の関心を集めています。
大塚さんの“ヒミツ基地”「大勝庵 玉電と郷土の歴史館」は、ここから歩いてすぐ。鉄道以外の懐かしいものが沢山あります。
もっと見たいという方は、ぜひ訪ねて下さい。
そして今回の中耕地駅の展示には、クイズもあります。
但し答えはありません。答えが知りたい人は、「寿司とく」の大将にもらって下さい。
【以下、クイズの参考】
玉川4丁目に住む人たちも、中耕地から一駅乗って「二子玉川園」駅に通っていたそうです。
今も残る、砧線の跡地(名前が残らず残念でしたが・・・)を歩くと、街の中を走る電車の懐かしい、のどかなイメージがわいてきます。
大塚さんの資料館には、鉄道オタクでなくても「懐かしい、優しい時間」を体験できるものが沢山あります。
ーーー語り終わりーーー
現在の展示「玉電 砧線 中耕地駅」は、10月22日頃まで。今後も街を盛り上げていけるような飾りを行いたいそうですので、ぜひ一度ご覧ください。
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ランチにぎり1200円 -
ランチちらし1200円 -
サービスで食後のゼリー付き! -
いろんな「とく」 -
大将 -
テーブル席もあります
- 名称
- 二子玉川商店街・寿司とく
- 所在地
- 東京都世田谷区玉川3-15-12