【二子玉川 水辺まちづくりレポート】19多摩川旧堤防・玉川陸閘(りっこう)の閉鎖訓練が行われました

 出水期(6月~10月)を前に今年も多摩川旧堤防「玉川陸閘」(玉川1丁目)の閉鎖訓練が5月24日、行われました。

「玉川陸閘」の場所。上空から

 大正時代から地域に親しまれてきた玉川陸閘ですが、現在でも堤防という機能を担っています。毎年、出水期前の5月に閉鎖訓練を行い、閉鎖に必要な材料等が損傷・腐食していないかを点検すると同時に、設置から撤去までの作業と時間の確認が行われています。

 この訓練は世田谷区の職員が作業し、実施について国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所へ報告されます。訓練を担当する世田谷区玉川土木管理事務所の高橋厚信所長は、「台風などによる増水で、浸水の危険がある場合に速やかに閉鎖し地域を災害から守るための訓練です」と話します。

 昨年のレポートはこちら

 今年度の閉鎖訓練は予定通り、24日(火)午前10時から始まりました。まず西陸閘、次に東陸閘という順番は昨年同様です。今回の特徴は、地域の玉川警察署と玉川消防署も訓練に参加し、車両通行止めなどを合同で行うことで、迅速な訓練を遂行しました。

 西陸閘は幅3.5メートル・高さ2.3メートル、東陸閘は幅5.5メートル・高さ2.7メートルで、トラックに積載された角材を横に並べて積み上げる作業を10人ほどで行いました。

 世田谷区の若松工事第二課長の「閉鎖訓練を開始します」の呼び掛けで始まった設置作業には、西陸閘で約5分、東陸閘で約20分を要しました。

 今年もこのように「世田谷区水防計画」に基づいた、いざという時のための訓練が行われています。出水期を迎え、地域の一人一人が防災へ関心を持つことで、災害に強い街を目指していきたいですね。

 両陸閘の積み上げ作業の様子をそれぞれタイムラプス(早送り動画)で撮影しましたのでご覧ください。

★世田谷区の都市再生推進法人である(一社)二子玉川エリアマネジメンツは、国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所および世田谷区と連携し、地域の自然資産であり、人々の大切な憩いの場である多摩川の治水対策に伴う工事状況などについて、「二子玉川 水辺まちづくりレポート」で地域の方々へ正確な情報をタイムリーに紹介しています。(過去のレポートはこちら

 

名称
玉川陸閘(りっこう)
所在地
世田谷区玉川1-8付近

この記事を書いた人

二子玉川エリアマネジメンツ

二子玉川における持続的なまちづくり活動を進めるエリアメネジメント団体。構成会員は、玉川町会、東神開発、東急。アドバイザーに世田谷区。2019年1月に一般社団法人化、2020年2月に世田谷区初の都市再生推進法人の指定を受けました。

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