“発明は必要の母である”成城の樫尾俊雄発明記念館で小学生向けの夏休み企画

樫尾俊雄発明記念館(成城4)へ行かれたことはありますか?カシオ計算機(渋谷区)の創業者の一人である樫尾俊雄さんは、同社の名誉会長を務めました。2012年5月に87歳で逝去され、翌年、発明の多くを考案した成城の自宅が発明記念館として一般公開されました。

 同館で7月21日(金)から8月31日(木)まで、小学生向けの夏休み企画展示「デジタルってなに?」が開催されます。同企画展示は、数々の独創的な製品を生み出してきた樫尾俊雄の発明力を、子どもたちに夏休みの自由研究として楽しんでもらいながら伝える体験型展示。電卓とそろばん、ストップウオッチと砂時計、書籍の辞書と電子辞書など、実物を比べて体験しながらデジタル技術の原理やデジタル化によるメリットを学べます。

 期間中は、電卓の構造を手を動かしながら学べる「電卓分解組立教室」のほか、G-SHOCKの開発者である伊部菊雄とともに世界に一つのオリジナルG-SHOCKを考える「発明家になろう」、デジタルカメラを使って日頃は目に見えない現象を発見する「高速撮影体験」、身の回りのできごとを電卓で計算しながら再発見する「計算探検」、自由な発想で簡単にさまざまな音楽を作曲できる「はなうた作曲体験」の体験型イベントも開催するそう。

 12歳の時にエジソンの伝記を読んで発明家を志し32歳でリレー素子を用いた世界初の小型純電気式計算機「14-A」を発明。そのほか科学技術用計算機や世界初のパーソナル電卓、電子時計や電子楽器など数多くの製品を生み出し、大量の半導体の需要を創出するなど日本のエレクトロニクス産業の発展に貢献した樫尾さん。

 「必要は発明の母ではなく、発明は必要の母である」という言葉を残し、「いいものを創造すれば、必ず人々はそれを必要とする」という信念を持ち、生涯で313件もの特許取得に関わりました。

 未来の発明家となる可能性を秘めた子どもたちが、楽しみながら自ら考え、成長できることを目指したこの企画。ぜひお膝元の世田谷・二子玉川エリアの子どもたちに参加していただきたいですね。

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<夏休み企画展示の概要>
詳細はこちら(樫尾俊雄発明記念館 ニュースリリース
 ■場  所
  樫尾俊雄発明記念館
 ■所在地
  東京都世田谷区成城4-19-10
  (小田急小田原線「成城学園前」駅下車、西口より徒歩約15分)
 ■対  象
  小学生
 ■開催期間
  7月21日(金)~8月31日(木)
 ■開 館 日
  期間中の平日(休日営業もあります。詳細はHPをご覧ください)
 ■実  施
  1日2回(12:30~ 15:00~)※1回につき1~1.5時間の見学
 ■定  員
  1組でお子様1~2名様(保護者の同伴が必要)
 ■参 加 費
  無料(Webサイトからの予約が必要です)
 ■申込方法
  樫尾俊雄発明記念館の夏休み企画展示ページより予約(先着順)
  http://kashiotoshio.org/event/summer2017.html

 ※夏休み企画展示の期間中の通常見学は午前中(09:30~11:30)になります。

<体験イベントのご案内>
 ★8月1日(火) 発明家になろう ~自分だけのG-SHOCKをつくってみよう~
 「G-SHOCK」開発者の伊部菊雄と一緒に自由にアイデアを出して
 世界にひとつのオリジナルの「G-SHOCK」を考える発明を体験できます。

 ★8月3日(木) はなうた作曲教室
 スマホアプリ「Chordana Composer」を使って鼻歌や声だけでメロディを作り、さまざまな音楽を簡単につくり出す作曲家体験ができます。

 ★8月9日(水)・8月29日(火) 高速撮影体験
 水風船が割れる瞬間などを高速撮影して、普段は目に見えない世界をとらえます。自撮りが楽しめるコーナーも用意しています。

 ★8月22日(火) 電卓分解組立教室
 電卓の実機を分解して組み立てながら、中の仕組みを学べます。
 電卓を使って親子で楽しめるマジックも体験できます。

 ★8月23日(水) 計算探検 ~世界を楽しく計算しよう~
 電卓を使って身の回りのできごとを楽しみながら計算し、
 数を通じてさまざまな角度からものごとを見る体験ができます。

そろばんと電卓を比較

樫尾俊雄発明記念館

http://kashiotoshio.org/

名称
樫尾俊雄発明記念館
所在地
世田谷区成城4-19-10

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長。玉川町会100年懇話会事務局スタッフ。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。二子玉川在住20年。出版社勤務を経てまちづくり法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。多摩川流域生まれ&育ち。

暮らしを起点に「ほんとうに創造的な社会とは」を考えるラボラトリー「チームうなラボ」のフェロー。自分たちのまちづくり活動の経験や学びを言語化し、ときにはゲストとの議論と振り返りをまじえて発信・活動しています。

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