世田谷オリジナル「ご当地フォント」を作ろう!プロジェクト始動、futakolocoもコラボ

株式会社フクフクプラスは、世田谷区内の障害者支援事業所などとタッグを組み、オリジナルなフォントやデザインパターンを制作する世田谷版「ご当地フォントプロジェクト」を始動しました。

「ご当地フォント」は、日本全国あるいは世界各国の障がいのある人・デザイナー・障害者支援事業所による共創アートワークを世界中に届けるソーシャルプロジェクト。障がいのある人とデザインを学ぶ学生との共創事業を運営する一般社団法人シブヤフォントがプロデュースしています。

制作したフォントやパターンが自治体や企業などの商品等で採用されることで、データ利用料の一部を福祉還元する仕組みです。現在、全国約16か所でオリジナルなご当地フォントが誕生しています。詳しくはこちら(ご当地フォント公式サイト

ご当地フォントの仕組み(ご当地フォントサイトより掲載)

フクフクプラスとシブヤフォントの共同代表である磯村歩さんは、世田谷区在住であり、以前二子玉川に事務所を置いていたことから、世田谷・二子玉川エリアになじみの深い方。

2016年に活動拠点を渋谷へ移し、「共創をデザインするクリエイティブ集団」のシブヤフォント設立後は、ソーシャルデザインの分野で国内外10のアワードを受賞するなど活躍され、「福祉の垣根を無くし、関係人口を増やしていく」志を形にされてきました。

今年4月には、原宿の一等地に開業した「東急プラザ原宿 ハラカド」7階へ拠点を移し、「ダイバーシティ&インクルージョンを体験できるギャラリー&イベントスペース『シブヤフォントラボ』」を開設。同商業施設内では、シブヤフォントと出店テナント、クリエーター、デザイナーほか原宿周辺のさまざまな企業・団体とも連携した作品が掲示されています。

世田谷フォントは二子玉川エリアから!

世田谷フォントの制作は昨年から、岡本にある社会福祉法人泉会「泉の家」で作業が始まりました。おおよそ月に1回、90分ほどの時間内で「世田谷」や季節や旬のお題を確認し、参加者が思い思いに絵を描いて表現していきます。

futakolocoメンバーは6月の回に初参加!イラストレーターやライター、大学院研究生や商店街理事など、さまざまなバックグラウンドのメンバー4人が、参加者の皆さまに教えていただいたり、会話からインスピレーションをもらったり…あっという間に過ぎてしまった90分間でした!

2017年3月に開設したfutakolocoは現在、10周年に向けて次の10年にふさわしいコンセプトを構想中です。編集部メンバーの地域への思いを込めた新しいロゴを世田谷フォントを使用して表現したいと考えています。

そこで、ただ作業風景を取材させていただくのではなく、イマジネーションを相互に響かせながら「共創」することにチャレンジしたいという思いを、磯村さんや泉の家の皆さまに温かく受け入れていただき、参加の運びとなりました。

新ロゴは2025年6月5日(フタコロコの日)にお披露目の予定です。今後できる限り毎回、制作に参加させていただいて、その様子などもレポートすることで、この活動を地域へ広く発信し、共感と支援の輪を深めてより多くの方に「世田谷フォント」をご愛用いただけるよう、広報でも協働していきます。 

「私も参加したい!」「フォントを使用したい!」など、ご関心をお寄せいただきました方はぜひfutakolocoもしくはシブヤフォントへお問い合わせください。

エフエム世田谷で作業風景を紹介

7月24日の作業の際には、エフエム世田谷「SETAGAYAハート・ステーション~障がいに寄り添う、みんなで繋がる~」の取材がありました。

取材の様子(7月24日)

小林奈々絵さんがパーソナリティを務めるこの番組は、毎月ゲストを迎えて、障がいを通じて感じていること、みんなに知ってほしいこと、今困っていることなど多岐にわたって伺うもの。

泉の家での世田谷フォント制作の様子は8月5日(月)に続き8月19日(月)に紹介されます。放送時間は11時~11時30分(再放送はそれぞれ12日、26日)。放送後、YouTubeでの視聴もできるそうですので、ぜひご覧ください。

番組の公式サイト。こちらから過去の放送を視ることもできます。

名称
社会福祉法人泉会「泉の家」
所在地
東京都世田谷区岡本2-33-23

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長&ファウンダー。二子玉川在住20年。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。法律専門書出版社勤務と米国大学院留学(高齢化社会政策)を経て、2016年〜2022年、自らの暮らしの場である二子玉川のエリアマネジメント法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。最近は生まれ育った西多摩の多摩川および秋川の水辺界隈でもじわりわくわく活動中。

暮らしを起点にした「本当にクリエイティブな社会」のタネを自らのアンテナで見つけ、リアルに伺った物語を記録し続けることがいま、とっても楽しいです!