去る8月17日(日)、玉川4丁目のたまよんガーデン・コミュニティ(以下、「たまよん」)1階サロンで、小さなマルシェが開催されました。世田谷産の野菜や手作り菓子のほか、アンティーク小物や古本なども並び、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の方々がお買い物を満喫。マルシェ開催前には、「たまよん」の2階に暮らす重度の障害を持つ方々との交流と「たまよん」誕生秘話を紹介するプレゼンも行われ、賑やかかつ和やかな集いとなりました。





喜多見を飛び出した“出張”てづくり市場
このマルシェを主催したのは、NPO法人せたがや喜多見農とみどり(以下、「農とみどり」)。「農とみどり」は、その名のとおり世田谷の農と緑を守るために2016年に設立されました。ふだんは、世田谷で複数の農園を手伝いながら、みずからも野菜を作って直売したり、じゃがいも掘り体験や枝豆収穫体験を企画したり、空き地を活用して花やハーブを育てたりしています。
その一環として毎月開催しているのが、てづくり市場。シャボン玉や餅つきなど、訪れた人が参加して楽しめるアクティビティを揃えつつ、地元で採れた野菜やその野菜を使った焼き菓子、花や野菜の苗を販売することで、農と縁遠い人たちも農や緑を身近に感じられる機会を作っています。農に親しみを覚えれば、農に関わる人が育つ。緑に愛着を覚える仲間が増えれば、世田谷が農地や緑がいっぱいの街になるーー。そんな思いで活動を続ける「農とみどり」が喜多見を飛び出し、初の“出張”開催を実現したのが、今回のマルシェです。

会場は緑の“癒し力”を活かしたたまよんガーデン・コミュニティ
会場となった「たまよん」は、重い障害のある方々が、人と出会い、つながって生きていける住居。「頻繁に出かけることは難しくても、自宅の1階でコンサートや上映会などのイベントが開催されれば参加の可能性がぐっと広がる」ーーそんなコンセプトで完成した新しい住まいの形です。

「たまよん」は緑が与える癒しの力も大いに取り入れたつくりになっています。あえて部屋数を抑えて庭の緑を活かしたり、ベランダを大きくしてプランターで野菜を育てたり。遠くまで出向かなくても自然に触れ、愛で、四季を実感することができる環境を整えています。

今回のスペシャル“出張”てづくり市場は、緑の魅力を知り、人と人がつながる場を作る、そんな「農とみどり」と「たまよん」の素敵なコラボとなったのでした♪
- 名称
- たまよんガーデン・コミュニティ
- 所在地
- 東京都世田谷区玉川4-38-2