9/19(土)世田谷美術館で「スウェーデン・テキスタイル 暮らしと自然に息づく北欧デザイン」開幕

世田谷美術館で9月19日(土)から11月15日(日)まで、企画展「スウェーデン・テキスタイル 暮らしと自然に息づく北欧デザイン」が開催されます。

草花や果物、動物、日々の暮らし。身近なものをモチーフに、大胆な色彩と伸びやかなパターンで描かれた布の数々。本展では、主に20世紀半ば以降にデザインされたスウェーデンのテキスタイルを中心に、作品と関連資料約200点を紹介します。

展示入口

本展は「日本・スウェーデン文化科学交流年2026」の事業の一つ。西宮市大谷記念美術館、名古屋市美術館を巡回し、世田谷美術館が最後の会場となります。

開幕を前に行われたプレス内覧会と開会式でのエピソードを交えてレポートします。

実は「北欧モダン」を先導したスウェーデン

日本でもすっかり定着した北欧デザイン。なかでもフィンランドやデンマークのデザイナーやブランドを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

ところが、20世紀前半に「北欧モダン」の国際的な認知を先導したのは、実はスウェーデンだったのだそうです。

プレス内覧会で加藤絢学芸員が説明した本展の企画意図の一つも、そこにあります。日本では北欧デザインが広く受け入れられている一方、よく知られているデザイナーや作品にはフィンランドのものが多く、本展ではこれまで日本で紹介される機会が比較的少なかったスウェーデンのテキスタイルデザインに焦点を当てています。

展示の中心となるのは、プリント・テキスタイルの黄金期とされる1950年代から1970年代の作品です。

スウェーデン在住の個人コレクター、サラ・アクステイリウス氏が10代の頃から30年以上にわたり集めてきたヴィンテージ・テキスタイルを中心に、スウェーデン国内の美術館やアーカイヴなどの協力による貴重な作品と関連資料が並びます。

日本文化にもなじむ、「暮らし」に息づくデザイン

長い冬を過ごすスウェーデンでは、デザインは日々の生活を心地よく過ごすための大切な手段として捉えられてきました。鮮やかな色彩のテキスタイルは室内を彩り、人々の日常にぬくもりや喜びをもたらしてきたといいます。

開会式で橋本善八館長は、スウェーデンの染織が、寒冷な土地で培われた生活の知恵や自然、季節の風景、伝統的なモチーフと結びつきながら発展してきたことを紹介しました。

一方、日本にも各地に織りや染めの技術があり、生活を支えるために育まれ、土地の風景や日常になじむデザインとして受け継がれてきました。橋本館長は、そこにスウェーデンのテキスタイルと通じるものがあり、日本の来場者にも親しみや共感をもって受け止められるのではないかと期待を寄せました。

美術館で鑑賞するためだけにつくられた「美」ではなく、カーテンやテーブルクロス、衣服などとして実際の生活の中で使われてきたもの。本展では、そんな暮らしに息づくデザインの姿を見ることができます。

発展を支えた女性たちにも注目

展覧会は、20世紀前半、スウェーデンのテキスタイル産業が大きく発展する前夜に活躍した女性たちを紹介するプロローグから始まります。

エルサ・グルベリ、エストリッド・エーリクソン、リスベット・ヨブス、ゴッケン・ヨブスら、スウェーデンのテキスタイル文化の発展に大きく貢献した女性たちです。

展示室を出たあとにも楽しみが

最後まで鑑賞したら、そのまま通り過ぎず、展示室を出た外廊下にもぜひ立ち寄ってみてください。

夏休みのプレワークショップで、アーティストの宇都宮琴音と子どもたち20人が一緒に制作した大きな作品2点が展示されています。

夏休みのプレワークショップで制作した子どもたちによるアートワーク「みんなで描こう きぬたの森の夏休み」展示

宇都宮琴音は、1924年創業のスウェーデンの老舗インテリアブランド、スヴェンスク・テンで2018年に作品が商品化された日本人アーティスト。本展のエピローグでも、そのアイテムが紹介されています。

そして、テキスタイル好きならミュージアムショップもお忘れなく。展覧会にちなんだテキスタイルが取り揃えられていて、色や柄を眺めるだけでも楽しい空間になっています。

カットクロス、スカーフのほかに色鮮やかなソックスも!

美術館のある砧公園も、これから少しずつ秋の表情へ。

色鮮やかなアートを堪能し、砧公園では自然の美を楽しむ秋。ぜひ、お出かけください。

「スウェーデン・テキスタイル 暮らしと自然に息づく北欧デザイン」開催概要

会期:2026年9月19日(土)~11月15日(日)

会場:世田谷美術館 1階展示室(東京都世田谷区砧公園1-2)

開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)

休館日:毎週月曜日
※9月21日(月・祝)、10月12日(月・祝)は開館、9月24日(木)、10月13日(火)は休館

観覧料:一般1,400円、65歳以上1,200円、大高生800円、中小生500円、未就学児無料
※団体料金、障害者料金などの詳細は公式サイトをご確認ください。

主催:世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)

後援:スウェーデン大使館、世田谷区、世田谷区教育委員会

展覧会公式サイト:スウェーデン・テキスタイル 暮らしと自然に息づく北欧デザイン

会期中は、トークイベント「わたしとスウェーデン・テキスタイル」や、小さな子どもから大人まで参加できる「100円ワークショップ」も予定されています。開催日時や参加方法など、最新情報は世田谷美術館公式サイトをご確認ください。

名称
世田谷美術館
所在地
東京都世田谷区砧公園1−2

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長&ファウンダー。二子玉川在住23年。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。法律専門書出版社勤務と米国大学院留学(高齢化社会政策)を経て、2016年〜2022年、自らの暮らしの場である二子玉川のエリアマネジメント法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。(プロフィール似顔絵 by PONちゃん!)

最近は生まれ育った西多摩の多摩川・秋川の水辺や、第2の生活拠点である隅田川水辺界隈でもじわりわくわく活動中!