本年度より本格始動となった二子玉川×大学の地域連携の活動レポート第2弾。第1弾の水島研究室(産業能率大学)「社会貢献の視点を養う」に続き、今回は「街のバリアを情報化する」というテーマで2月8日(木)に実施された西山研究室(東京都市大学)の学生さんら(主に3年生)による研究発表です。
東京都市大学都市生活学科 西山敏樹研究室の主な研究テーマはユニバーサルデザインとバリアフリー。この分野の研究は、多様な背景を持った人々の立場になって街を歩き、問題を見つけることが重要で、もちろん、その先には解決策を考えていかなければなりません。まずは、さまざまな人の後ろをついて歩き、街に潜むバリア(問題点)を調査する活動が基本のようです。
今回の二子玉川街情報プロジェクトとの地域連携における大きな研究目的は、二子玉川周辺のバリアを見つけて対策を考えること。学生らの今年度の目標は、「グループに分かれて地道に現場を歩き、街を知り、何がうまくいっていて、何が問題になっているのかという視点でバリアを見つけ、グループ内でよく議論してまとめていくことでした」と西山先生は話します。今年度の活動は、2017年9月~2018年1月の約5か月間に渡り、「高島屋の周辺」、「二子玉川商店街の周辺」、「兵庫島周辺」のエリア別に3班に分かれてバリアを見つけるという地道な作業を繰り返すことで1枚の「二子玉川バリアマップ」(↓)にまとめられました。
開催内容
■テーマ:街のバリアを情報化する
■日時:2018年2月8日(木)15:00~16:30
■場所:玉川町会会館
■実施:東京都市大学 西山敏樹研究室学生
■主催:二子玉川100年懇話会 街情報プロジェクト
大学側を代表して西山先生からは「今回の連携は、教員としては願ったり叶ったりの取り組みでした。大学の近くで、都市生活を研究する私たちにとって、話題の街二子玉川で、色々な生活シーンを3方向(3班)から見られたのは大きな意味がありました」とのコメントが。一方で、二子玉川地域側の佐藤氏は、「我々に足りないのは若い視点。彼らの視点で街を見てもらえたことが非常に有意義でした」と話します。一人の学生さんは、「ふだん何気なく二子玉川の周辺を利用していますが、こういう調査を自分たちの視点でやってみないと、他の人の立場になると危ないんだ!という気づきが、20代の視点にはまずないので、今回の研究はすごいよかった」と話してくれました。他にも、両者にとって意味のある取り組みであることを物語る、たくさんの「よかった!」を聞くことができました。
第3弾は、3月8日に「バリアフリー河川敷に向けて」というテーマで実施される、保井美樹(法政大学)研究室の研究発表です。お楽しみに!
東京都市大学都市生活学部西山研究室
http://www.mobility-lab.info/
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