玉川台に「五郎様の森緑地」 世田谷区の自然観察林を整備・公開  

環八通りや首都高速三号線がほど近い玉川台の閑静な住宅街の一角にぽっかりとそこだけに残っていた通常非公開の雑木林。

なぜこの一角だけ自然豊かなのだろう??と常々思っていましたが、先日久しぶりに前を通ったらきれいに整備されていて「玉川台二丁目五郎様の森緑地」との看板が出ており、一般公開されていました。

世田谷区みどりとみず政策担当部公園緑地課によるとこの緑地は、武蔵野の面影を残す大木などを含む約3000平方メートルの樹林地で1982(昭和57)年に世田谷区が同地の所有者より借り受け「区民が自然に親しむ場所」「環境教育を施す場所」として活用する「自然観察林」として事業を開始。2014年には市街地に残る貴重な自然環境および緑の保全を一層推進する「東京都市計画緑地」に追加されました。樹林地を保全するとともに、腐葉土づくり、花のプランターづくり、カブトムシの飼育を行っていたそうです。

昨年9月より工事が着手され、今年2月に完了。貴重な樹林地を末長く保全するために土地の一部が区へ寄附され、樹林地の大部分が公有地化。区立の都市緑地としての位置付けで、樹林の保全のほか枯れている木や生育がよくない木、シュロなど景観上ふさわしくない木、施設設備に支障となる木などを一部伐採しました。また、敷地内に散策できる土の園路を作り、東側に新出入り口を創設したほか、老朽化したフェンスを新しくし、管理詰所や倉庫も新設したそうです。

同緑地は、古くから地域の方々より「五郎様の森(ごろさまのもり)」と呼ばれ親しまれてきたとのこと。この呼び名は元所有者高橋氏のご先祖「高橋五郎右衛門」の名前に由来するとか。そこで、これからも地域の方々に親しまれ続ける緑地となるよう「世田谷区立玉川台二丁目五郎様の森緑地」と新たに名称が決まったのだそうです。

手を入れすぎず自然が残された園内には、カブトムシの飼育小屋が2棟建ち、せたがや百景の碑もあり、環八沿いのすぐ裏手とは思えないほどの静かさ。これからの時期、森林浴にぜひオススメしたいスポットとなりました。

緑地入口(用賀ビジネススクエア側)

名称
世田谷区立玉川台二丁目 五郎様の森緑地
所在地
世田谷区玉川台2−30

この記事を書いた人

まっつん

子育てしながら日々変わってゆく二子玉川を約30年みてきました。
二人の娘も成人し、これからは自分の時間をゆっくり楽しく美味しく過ごしていきたいです。
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