東京都公文書館で移転前最後の企画展「資料が語る世田谷~名所・旧跡から東京オリンピック1964まで」

「東京都公文書館」(世田谷区玉川1)で7月18日から、企画展示「資料が語る世田谷~名所・旧跡から東京オリンピック1964まで」が開催されています。

 同館は2012年3月より、2008年3月に閉校した都立玉川高校跡地へ仮移転後、旧校舎を使用して業務を行っています。当初から5~6年間の仮移転とされていましたが、今年10月いっぱいで一般利用が停止となり、新年度(2020年度)から国分寺市での新館開館に伴い、移転・閉館が決まっています。

 したがって、同展が二子玉川でみられる最後の企画展となります。玉川町会の情報担当としても個人的にも「公文書」「アーカイブ」というものに胸を熱くしがちな私(フタコロコ編集長こばなお)。寂しい気持ちでいっぱいになりながら今回の展示を楽しんできました。

東京都公文書館入り口

 開催概要は下記を参考いただきたいのですが、一言でいえば「ぜひ二子玉川エリアの皆さまに駆け込みで観に行っていただきたい!」という内容でした。二子玉川が「玉川村」→「玉川町」「瀬田玉川町」だったころ。オリンピックに伴い拡幅された玉川通り。明治初期に世田谷エリアで開かれていた学校や家塾の一覧。村別産業情報(畑の割合や作物の種類)。そして「幻の東京オリンピック」などなど。明治初期から1964年までの世田谷について、バランスよく体系的に資料で楽しむことができる展示になっています。

 また、所在地の二子玉川エリアにも配慮してくださったのでしょうか、昭和30年代初めの玉川通りの今昔風景を展示した「おまけコーナー」もあり、「用賀に映画館があったんだ!」などと思わず感嘆の声を上げてしまいました。

【開催概要】
江戸時代から名所・旧跡として知られている場所、明治維新後近代化していく様子、区域の形成、そして昭和39年(1964)の東京オリンピックとの関わり。江戸期の地誌類をはじめ、東京府・東京市行政文書(国指定重要文化財)及び東京都文書をご紹介しながら、歴史の中の世田谷区域に光を当てていきます。

展示構成
Ⅰ 書物に描かれた世田谷
Ⅱ 近代化する世田谷
Ⅲ オリンピックと駒沢
会期 令和元年7月18日(木)~9月17日(火)
会場 東京都公文書館 2階展示スペース
休館日 土日祝
開館時間 9:00~17:00(入場16:30まで) 入場無料

閲覧室へと向かう途中の階段

 お知らせが遅くなってしまったのですが、展示は9月17日(火)まで。まだあと1週間あります。ぜひ一人でも多くの方に地域の歴史から今を知る貴重な学びの機会を楽しんでいただきたいです。企画展観覧後、アンケートに回答すると同展オリジナルのクリアファイルがもらえますよ!

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名称
東京都公文書館
所在地
東京都世田谷区玉川1丁目20番1号

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長。玉川町会100年懇話会事務局スタッフ。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。二子玉川在住20年。出版社勤務を経てまちづくり法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。多摩川流域生まれ&育ち。

暮らしを起点に「ほんとうに創造的な社会とは」を考えるラボラトリー「チームうなラボ」のフェロー。自分たちのまちづくり活動の経験や学びを言語化し、ときにはゲストとの議論と振り返りをまじえて発信・活動しています。

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