【動画レポート】二子玉川公園発！調査で伝える多摩川の豊かな自然の魅力

皆さまこんにちは！二子玉川公園ビジターセンターです。

私たち二子玉川公園ビジターセンターでは、公園業務の中で多摩川の調査を行っています。ひとつは川の中の生き物を調べる、「水生生物調査」。これは東京都に特別採捕許可を得て、様々な漁具を使って調査を行っています。もう一つは河川敷に植物を含むどんな生き物が生息しているかを調べる「多摩川動植物基礎調査」で、調査地を歩いて移動しながら確認できた種類を記録しています。

もちろん公園の中でも調査を行うのですが、これらの調査は何のために行っているかというと「正しい情報を公園利用の方々に伝えるため」です。二子玉川公園の数ある（？）魅力の中で、隣接する多摩川などの自然環境も大きな魅力であるため、このような取り組みを行っています。

これまで継続してきた調査の中で分かってきたこともあります。水生生物調査では調査地の1ヶ所が野川との合流地点に近いので、野川から流れてきた、又は野川と行き来している生き物が見られます。そして他の調査地でも多摩川上流域から台風など大雨の際に流されてくる魚類や水生昆虫も見られ、それらの生き物が一時期であってもこの二子玉川で生息できる環境が残っていることが分かりました。生物相が豊かであり、それを養う環境が残っているのです。

一方、多摩川動植物基礎調査では多様な昆虫類、そして鳥類が確認できています。季節ごとに草木も含め記録を続けています。多摩川での調査で確認していた昆虫類が、これまで確認できていなかった公園内の調査でも確認されるようになり、公園内の自然が周辺の自然と同化し始めてきたことが窺えます。

このような調査から分かったことをビジターセンターの展示やスタッフの解説に役立て、魅力のある正しい情報をお伝えするように努めています。ぜひ、ご興味がおありの方は気軽にビジターセンタースタッフにお声掛けください。

【お問い合わせ】　二子玉川公園ビジターセンター　03-3700-2735