二子玉川公園を散歩していて、とあるベンチを見付けました。そのベンチには、「“世田谷南ロータリークラブ” ロータリーの椅子」というプレートが付けられてありました。
「ロータリー(Rotary Club)クラブ」とは、自分の職業的活動を通じて社会に奉仕するという理念を持つ国際的な社会奉仕活動団体です。発祥は1905年、米国シカゴで現在約200以上の国と地域、クラブ数は3万5,000超、総会員数は120万人以上となっています。
日本国内では1920年に最初に加盟があり、現在の総クラブ数は約2300、会員総数約9万人です。世田谷南ロータリークラブは世田谷区の南側地域を網羅し、世田谷区立松沢小学校で音楽演奏会をやったり、世田谷区に電動自転車を数台寄付したり、とさまざまなボランティア活動を続けています。
二子玉川公園のこのベンチは、世田谷区が同公園のオープン時に愛称「かたらいのいす」として設置の寄付を呼び掛けたもの。1基の長さは約1.9メートル、高さ約80センチ、座板・背板は ヒノキ材(防腐処理・塗装品)で、脚部がアルミ合金鋳物製(焼付塗装品)。価格は当時の価格で19万円。設置場所を指定することはできないが、ベンチに貼るプレートには好きな言葉を表示できるというもの。平成27年度までに13基が設置されたそうです。同クラブもこの「かたらいのいす(寄付ベンチ)」として、2基を取り付けたのでしょう。
同クラブの関係者に「寄付ベンチ設置への思い」について聞いたところ、同クラブ内で行われたチャリティ・ゴルフによって集まった浄財を、少しでも世田谷南地域のお役に立てるように使ったと話をしてくださいました。しかも、そのベンチの前にある4本のまだ小さい桜の木も、世田谷南ロータリークラブの寄付によるものだそうです。そう、実は私は2015年から同クラブの会員(ロータリアンと呼びます)なのでした。
同クラブのロータリアンとして小ネタをひとつ。「ロータリーの椅子」という歌が実際に存在します。二子玉川公園に行った際は、ぜひ、この歌詞をイメージしながら「ロータリーの椅子」に座ってみてください。
ロータリーの椅子
作詞:牟田悌三氏
作曲:佐藤菊夫氏
春夏秋冬感じ合い
歴史の重み噛みしめて
激しい風の中でこそ
ほっとひと時座る椅子
歌い 語り 耳傾けて
共生の理想のみならず
自然との倫理追い求め
協働の喜びわかち合う
おお ロータリーのテーブル
おお ロータリーという椅子
世田谷南ロータリークラブ
http://tss-rotary.jp/
- 名称
- 所在地