【二子玉川 水辺まちづくりレポート】今年も多摩川旧堤防・玉川陸閘(りっこう)の閉鎖訓練が行われました

 出水期(6月~10月)を前に今年も多摩川旧堤防「玉川西陸閘・東陸閘」(玉川1丁目)の閉鎖訓練が5月23日に行われました。

 大正時代から地域に交通の要衡として親しまれてきた玉川陸閘は現在でも堤防という機能を担っています。毎年閉鎖訓練を行い、閉鎖に必要な材料等が損傷・腐食していないかを点検すると同時に、設置から撤去までの作業と時間の確認が行われています。令和5年度も訓練の様子をレポートいたします。

 この訓練は世田谷区の職員が作業し、実施について国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所へ報告されます。訓練を担当するのは世田谷区土木部工事第二課玉川土木管理事務所です。

 今年はあいにくの雨予報でしたが、「大雨警報時のシミュレーションによる訓練」とのことで、雨天決行です。

作業開始前に玉川警察署の横断幕「災害に強い街づくり」を掲げて集合写真撮影

 当日は朝9時より、予定通り開始。玉川警察署と玉川消防署(視察)職員も来場し、訓練状況を掌握し実際の水防活動での連携に活かしていく、とのこと。

 訓練は玉川警察署の協力のもと通行止めを行って実施。所要時間はそれぞれ、西陸閘=閉鎖6分13秒、開放4分41秒、東陸閘=閉鎖15分39秒、開放13分28秒で、終了は10時40分でした。

 当日、訓練の指揮をされていた世田谷区土木部交通安全自転車課長の村田義人氏は、大規模な風水害が発生した場合に編成される世田谷区役所の水防組織において「多摩川指揮班長」を担う方です。「今年度は実際の体制にほぼ近い陣容で実施した。東陸閘の閉鎖所要時間は前回約20分であったところ、今回は約15分程度であった」と話し、「実際は東陸閘から閉鎖を行い、堤外の住民の全避難を確認してから西陸閘閉鎖開始の司令を出すことになる。また、実際は風雨がひどい状態で実施するため、より安全に配慮しながら作業することが求められる。緊張感をもって本日の訓練を実施した」と明かしました。

過去訓練の様子はこちら↓※動画等もあります

2022年訓練の様子(動画あり)
2021年の訓練の様子
玉川陸閘に関する記事一覧

名称
玉川陸閘(りっこう)
所在地
世田谷区玉川1-8付近

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長。玉川町会100年懇話会事務局スタッフ。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。二子玉川在住20年。出版社勤務を経てまちづくり法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。多摩川流域生まれ&育ち。

暮らしを起点に「ほんとうに創造的な社会とは」を考えるラボラトリー「チームうなラボ」のフェロー。自分たちのまちづくり活動の経験や学びを言語化し、ときにはゲストとの議論と振り返りをまじえて発信・活動しています。

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