整備中の兵庫島公園付近の堤防上通路、一般通行への対策意見を募集 3月8日まで

 国土交通省京浜河川事務所は、現在整備中の二子玉川地区の多摩川堤防整備について、平成30年度より地域住民・二子玉川地区で活動している住民、学識経験者、地元自治体、河川管理者で構成された「二子玉川地区水辺地域づくりワーキング」を開催し、地域へさまざまな説明を行なってきました。

 直近の1月27日に開催した「二子玉川地区天端通行対策等説明会」では、二子玉川駅から最も近い多摩川河川敷および兵庫島公園へのアクセスエリアとなる当該区間(国道246号高架新二子橋〜二子橋間)の天端通路(堤防上の道)について、同所と繋がる他区間と同様に一般の通行を行うことを説明しましたが、主に周辺住宅への防犯やプライバシー保護、環境保全の観点から、懸念や通行不可とする要望などが呈されました。(議事録は記事後段のリンク参照)

 これに対し京浜河川事務所は:

河川堤防は公共用物であり、自由使用として一般の利用に供されることから、当該区間の天端通路についても一般の通行を行うこととします」

https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000871926.pdf

 と回答。さらに、これまで寄せられた懸念に配慮した対策を講じることを説明し、当区域の堤防整備対策案3つについて地域からの意見を募る「ご意見フォーム」を開設し、いただいたご意見等を踏まえて設計を確定する、としました。

二子玉川地区天端通行対策 ご意見フォームはこちらをクリック

二子玉川地区天端通行対策等説明会(令和6年1月)各種資料はこちら

よりよい街の暮らしの形を「私たちごと」として考える機会に

二子玉川駅からみた兵庫島公園周辺の現在(3月1日10:30ごろ)

 同整備は今年の夏に完成が予定されており、工事も現在終盤を迎えています。京浜河川事務所は天端対策の設計を確定することで「地域の安全な暮らし」と、地域の多くの人々にとり「日常的な散策を含む回遊性の向上」と同時に「災害時の広域避難場所と指定されている多摩川河川敷一帯への複数避難経路の確保」「多摩堤通りの歩行空間の代替路」や「二子玉川駅への安全な歩行動線」といった効果のため、早期の整備完了を目指したい、と発表しています。

 多摩川は二子玉川の街の自然資産であり、人々の大切な憩いの場を私たちへ与えてくれています。地域の新しい歩行空間が誕生するうえでの「望ましいプライバシー保護の形」等を考え、よりよい街の暮らしを「私たちごと」として共に進めていく機会です。

「ご意見フォーム」の受付終了日は令和6年3月8日(金)18:00まで。

参照記事リンク

「二子玉川地区天端通行対策等説明会 質疑応答議事」(京浜河川事務所、PDF)

これまでのワーキング(京浜河川事務所HP「無堤部解消プロジェクト」)

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名称
世田谷区立兵庫島公園周辺
所在地
世田谷区玉川3-2-1

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長。玉川町会100年懇話会事務局スタッフ。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。二子玉川在住20年。出版社勤務を経てまちづくり法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。多摩川流域生まれ&育ち。

暮らしを起点に「ほんとうに創造的な社会とは」を考えるラボラトリー「チームうなラボ」のフェロー。自分たちのまちづくり活動の経験や学びを言語化し、ときにはゲストとの議論と振り返りをまじえて発信・活動しています。

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