どうぞのごはん♯19 道楽:和菓子・ローストチキン

『和菓子ともの会』というのを開催している。12月はサンタクロースの和菓子を作った。いろんな顔のサンタさん。

教えてくれるのは、大蔵の「ゆいまあると3つの磁石」のご近所のともちゃん。ともちゃんの息子さんは2歳で、アトリエに通ってきてくれている。ともちゃんは、今、子育てをしながら、ちょこちょこ和菓子を作っては、みんなに「どうぞ」って持ってきてくれるので、みんなで和菓子を作って食べたりしようか、という話になった。(最初の和菓子の会の様子は、どうぞのごはん♯14和菓子の会を読んでね。)

結局、12月は、幼稚園児さんの親子さん16組、大人、中学生、小学生、15人くらい、ともちゃんが二子玉川で講師をやってくれた会もあって(11/30、12/12 諏訪神社で和菓子づくり 和装楽しむ「たまがわ和友楽会」企画)個性あふれる和菓子サンタが60人くらい、プレゼントを運んでくれたのではないだろうか。

夏に小中学生向けで和菓子つくり(紫陽花)をやったあと、瀬田4丁目旧小坂緑地でお茶会をやってくれている百合子さんが、お茶を点てに来てくれるというので、秋、冬、と百合子さんの表千家のお抹茶と、和菓子をみんなで楽しんでいる。

今回、百合子さんが持ってきてくれたお茶碗。

なんと、クリスマスツリー柄。おなつめ(お抹茶を入れてある茶器)の内側には、そりに乗ったサンタさん。

つい、口をついて出た「百合子さん、これ道楽だね」

道を楽しむと書いて「道楽」。改めて、素敵な言葉だな、と思う。

「職人さんってすごいわよね、サンタさんをおんなじように作れるんだもの」と百合子さん

確かにすごい。細工もすごい。だけど、大人も子どもも、わあわあきゃあきゃあいいながら(わりと大人の方が大騒ぎする)ひとりひとり違う顔のサンタさんが生まれるのもとても素敵。均一でないことは、均一であることよりもずっと楽しいように思う。いつから、「均一であること、同じクオリティ」というのが一番の価値のようになったのだろう。

ある日の午前中に大人の「作ってみたい人」に集まってもらって、いろんなサンタさんを作ってもらった。このサンタさんたちは、午後の「和菓子の会」で、小さな子ども達がいて、和菓子作りをまだゆっくり楽しめないお母さんたちの会に参加。「どのサンタさんがいいかな~」「それは、○○さん作だよ!」作った人のそれぞれの顔に似てる。みんなの心をあっためてくれた。

寒い原っぱから、泥まみれの子ども達と訪れたお母さんたちに束の間の「どうぞ」。

小さなコミュニティの中で、それぞれのできることを少しづつだしあって、「どうぞ」する。顔の見える人たちで、仲良く作って一緒に食べると、その「どうぞのきもち」が美味しさにのっかる気がする。

ついでにクリームシチューも食べていきました。

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今日はクリスマス。ローストチキンのレシピ。今年はこれまでに「どうぞのごはん」で4羽焼きました。

写真は大家さんのお子さんの七五三のお祝いの席のもの。ケーキもつけて、まるでクリスマスでしょ。

◆ローストチキン◆

・丸鶏(グリラーという内臓をとりのぞいたもの)

・鶏のお腹の中、全身にお砂糖をまぶします。お砂糖のあとお塩をまぶします。

・セロリ、玉ねぎなどを適当に切っていっしょに、ビニール袋に入れて、冷蔵庫で一晩くらい寝かせます。

・にんじん、たまねぎ、じゃがいもなど、フライパンで火を通しておきます。

・鶏のお腹に炒めた野菜をつめ、つまようじで留めます。表面にオリーブオイルを塗ります。

・耐熱皿に野菜も一緒において、230度くらいのオーブンで50分くらい焼きます。

・焼けたら、周りにパプリカや、ブロッコリーを飾ります。

♪メリークリスマス♪

 

どうぞのごはん♯18 どうぞのきもち: おでんとカヌーとサンタクロース

http://futakoloco.com/column/murakami/4323

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この記事を書いた人

ゆか

サラリーマン時代に東急ハンズ玉川店、玉川高島屋を担当し、ここいら辺が気に入って移住。岡本の坂下に住み、母となり産んだ子どもたちはもうオトナ。2005年から鎌田で子どものアトリエを始め、2016年に大蔵5丁目「ゆいまあると3つの磁石」に引っ越し「子どものアトリエ」「映画とキャラメル」など、よくわからないことを展開中。NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク事務局。