【生きることはアートだ!6】「田沼武能写真展 東京わが残像1948-1964」@世田谷美術館

 2月9日土曜日、futakoloco の編集長に「田沼さんの写真、ゆかさん絶対好きだよ」と薦められて世田谷美術館へ行ってまいりました。

 そして、言われた通り魅了されてしまい、たくさんの方に観に行ってほしい、と思いました。企画展の写真集の帯に「日常の暮らしを祝福する」というコピーがあり、まさにその通り!道端に生きている子ども、おとな、さまざまな風景、切り取られた「毎日」と「暮らし」がそこにありました。

写真集の序文、世田谷美術館の酒井館長が書かれた「暮らしの詩と真実(田沼武能氏への手紙)」など、写真だけでなく、読み応えある写真集。

 私は1965年生まれなので、この写真展の写真は、私が生まれる前年までのものなのですが、懐かしい、自分が子どものころの食卓や道端を見ているようで、自分の幼いころのことを思い出しました。生まれが九州なので東京より少し時間が遅く流れていたのかもしれません。

写真、200点以上

 展示されている写真の数は180点(世田谷区ゆかりの文化人の肖像写真24点を加えると200点以上)1枚1枚の写真を見ていくうちに、写真には写っていない日本人が経験した戦争のことにも思いが及びました。

写真以外の昭和の懐かしいモノモノもたくさんあります。

 私より年上の方には懐かしく、若い方には新しく、そして、どんな年代の方にも語りかけてくるような写真の数々。「写真」は誰が撮っても同じように写るわけではない・・・。

 90歳、今なお現役で写真を撮り続ける田沼さん。今週土曜日2月23日には、関連イベントでお話をされます。当日先着140名、無料で参加できますので、ぜひ、お話も聞いてみてください。

「田沼武能写真展」 関連イベント 田沼武能×大村彦次郎クロストーク詳細はこちら(世田谷美術館ホームページ)

 

2月18日に90歳のお誕生日を迎えられた田沼さん。「ボケてないから写真が撮れるのか、写真を撮っているからボケないのか?」と語り口も軽妙でとても素敵でした。

 私は、田沼さんのお話を聴き、写真を見て、また強く思いました。

「生きることはアートだ!」と。

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『田沼武能写真展』東京わが残像1948-1964 世田谷美術館 

会期: 2019年2月9日(土)~4月14日(日)
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日
※ただし2月11日(月・祝休)は開館、翌2月12日(火)は休館。
会場:世田谷美術館 1階展示室
主催: 世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
後援: 世田谷区、世田谷区教育委員会、公益社団法人日本写真家協会、公益社団法人日本写真協会
協賛: 東京工芸大学、株式会社ニコン、株式会社ニコンイメージングジャパン
助成: 公益財団法人朝日新聞文化財団
企画協力: 株式会社クレヴィス

観覧料
(個人)一般 1000円/65歳以上 800円/大高生 800円/中小生 500円
(団体)一般 800円/65歳以上 600円/大高生 600円/中小生 300円
※団体は20名以上
※障害者の方は500円(団体の場合300円)、大高中小生の障害者の方は無料、介助者(当該障害者1名につき1名)は無料
●リピーター割引 会期中、本展有料チケットの半券をご提示いただくと、2回目以降は団体料金にてご覧いただけます。
※他の割引との併用はできません。

世田谷美術館公式ホームページ

今回はエントランスに撮影スポットがあります~記念にパチリ。

フライヤーPDF(世田谷美術館ホームページ)

 

世田谷美術館公式ホームページ

https://www.setagayaartmuseum.or.jp/

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この記事を書いた人

ゆか

サラリーマン時代に東急ハンズ玉川店、玉川高島屋を担当し、ここいら辺が気に入って移住。岡本の坂下に住み、母となり産んだ子どもたちはもうオトナ。2005年から鎌田で「子どものアトリエ」を始め、2016年に大蔵5丁目「ゆいまあると3つの磁石」という場を開設、「子どものアトリエ」「映画とキャラメル」など、よくわからないことを展開。2021年、岡本から玉川4丁目の空き家(通称たまよん)に1年間入居。2023年、「ゆいまあると3つの磁石」近くに建った家に転居、「あめます舎」と名付けて家開きしている。NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク所属。