2019年3月9日(土)午後3時45分~、二子玉川小学校でゾーン30の5周年記念式典「交通安全シンポジウム」が開かれました。私は、元住民として、また、フタコロコでゾーン30についてのコラムを執筆した者としてお呼びいただき、会の中で挨拶をしてきました。
玉川のゾーン30導入に関わった地域の方々、世田谷区職員、小学校PTAや玉川警察署などから約50人の参加がありました。大学生による二子玉川の交通安全調査の発表もあり、さらに地域の交通安全への意識が高まる機会だったと思います。
私がそこで話した内容は、これまでのゾーン30のコラム(6回分)に書いたことが主でした。元住民であり、2013年の春に当時住んでいた二子玉川商店街内に建つマンションの郵便受けにゾーン30を知らせるチラシが入っていたことがきっかけでそのワークショップに出席し、そこから二子玉川の地域活動に参加するようになったこと。弁護士として交通事故の損害賠償事案などを扱うなかで多額の賠償金を獲得したとしても交通事故被害により生じた後遺障害は治らないこと、どうすれば根本的な解決策つまり交通事故を無くせるのかなどについて10分ほど話しました。
いま、自分が書いたコラムを読み返してみて、改めてお伝えしたいと思った言葉を下記に引用します:
ゾーン30の導入を通して新たな課題が発見され、それを住民発意でルールを制定しながら改善していくことは、まさに、以下に述べる通り、交通事故をなくすための流れそのもののように思います。法整備による状況の改善ももちろん大事なのですが、住民自身が「交通事故を無くすために、安全なまちにするのだ」という同じ気持ちを共有し同じ方向を向いて活動することが、交通事故ゼロにつながっていくことだと思います。つまり、行政や特定の活動者などの「人任せ」にするのではなく、「自分ごと」として自ら考え行動していくことではないでしょうか。
今後も、新たな課題を発見し、またそれを克服するために、必要なら行政等も交えて、住民同士で話し合い、施策を決め、実行していくというサイクルを続けていくことこそが、交通事故をなくすための方策であるということを、二子玉川の住民たちはすでに経験しました。今後もこのようなマインドとサイクルを推進していくことが大切であると考えます。(【コラム:ココロを扱うお仕事です】♯13 ゾーン30-⑥まとめ より)
この、「自ら考え行動することが交通事故を減らす」という言葉については、シンポジウムが終わってから二子玉川のゾーン30の導入へ大いにご尽力いただいた国士舘大学の寺内義典教授にも褒められました。寺内先生はとてもお優しい方で、私がスピーチ中ずっと息子(4歳)の相手もしてくださったのでした。寺内先生とゼミ生の皆さま、ありがとうございました!(笑)
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