10/11・12二子玉川ライズで上演 タマリバーズvol.14『はいしゃっく』 歌舞伎演出で描く“川の記憶”

二子玉川ライズと多摩美術大学が紡ぐ、地域連携アートプロジェクト、今年も!

二子玉川ライズと多摩美術大学による地域連携アートプロジェクト「タマリバーズ」が、2025年10月11日(土)・12日(日)の2日間、二子玉川ライズ ガレリアで上演されます。

今年で第14回を迎える「タマリバーズ」は、二子玉川ライズの開業イベントに学生が参加したことをきっかけに、毎年続いてきたアートプロジェクトです。

企画立案から脚本、演出、衣裳、美術、ポスターやウェブ制作まで、すべて多摩美術大学の学生が手がける「広場演劇」として知られています。2016年度からは同大学のPBL(Project-Based Learning)科目として展開され、アートを通じた実践的な学びの場として発展してきました。

2025年のテーマは“記憶” ミュージカル×歌舞伎の『はいしゃっく』

今年の演目『はいしゃっく』は、“川の記憶”を旅する3人の童(わらべ)と妖怪たちが繰り広げる物語。

ミュージカルと歌舞伎の演出手法を掛け合わせ、クライマックスでは百鬼夜行のパフォーマンスが展開されます。楽器だけでなく日常の「モノ」から音を生み出す表現も見どころ。非日常へと誘う独特の世界観が、ライズの広場全体に広がります。

タイトルに掲げられた『はいしゃっく』は、“ハイジャック”と“拝借”の中間に位置する言葉。「思い出の詰まったものをいただき、新しく作り変えて返す」という意味を込めて、学生たちは身の回りの素材を『はいしゃっく』しながら舞台を制作してきました。

子どもたちとともに創るまちの演出

今年も二子玉川の保育園「はじまりはじまりえん niko」や「ロハスキッズ・センター クローバー」の子どもたちが舞台装飾や小道具づくりに参加。学生と子どもたちの共同制作によって、地域ぐるみのアートプロジェクトとして広がりを見せています。

二子玉川のまち全体が“舞台”になる、そんな感覚を味わえるのもタマリバーズならではです。

まちで楽しむ“参加型アート”

公演の前後には、学生と来場者が共に楽しめる企画が盛りだくさんです。ガレリアでは学生の作品販売「たまたまマーケット」や、フェイスペイント体験「お顔をはいしゃっく」、学生ちんどん屋による「お目目をはいしゃっく」、思い出を提灯に描く参加型企画「思い出はいしゃっく」など、どれも自由に参加できます。

観るだけでなく「一緒につくる」「関わる」余地があるのが、タマリバーズの大きな魅力です。

二子玉川のまちを“はいしゃっく”!

今年は事前プロジェクトとして、瀬田玉川神社での撮影や、商店街での妖怪アート展示も実施。多摩美術大学の学生たちが二子玉川の街角を歩き、地域の風景や記憶を“はいしゃっく”する様子は、公式SNSでも随時発信されています。

イベント概要

タマリバーズvol.14 広場演劇『はいしゃっく』
開催日程:2025年10月11日(土)・12日(日)
公演時間:11:00~/13:30~/16:00~(各回約45分)
会場:二子玉川ライズ ガレリア
料金:観覧無料・予約不要
主催:多摩美術大学、二子玉川ライズ
協力:はじまりはじまりえん niko、ロハスキッズ・センター クローバー
公式Webサイト:https://tamarivers.com

観て、聴いて、関わって――二子玉川の秋を彩る二日間。
ガレリアを通りかかったら、少し足を止めて“川の記憶”を一緒に旅してみませんか。

イベントフライヤー

Futakolocoロコ記者が見守ってきた“タマリバーズの軌跡”

Futakolocoではこれまで、「タマリバーズ」が地域とともに歩んできた軌跡を取材・発信してきました。学生の挑戦とまちの変化を二子玉川ロコである記者が記録した、これらの記事も、ぜひ併せてご覧ください。

名称
二子玉川ライズ
所在地
東京都世田谷区玉川2-21-1

この記事を書いた人

フタコロコ編集部

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