東京農業大学「食と農」の博物館では現在、企画展「猫のすゝめ」を開催しています。猫の生態や歴史、人との関わりを農学の視点から紹介する展示で、関連講座やワークショップもすべて無料(一部事前予約制)。夏休み期間中、子どもから大人まで何度も足を運びながら学べる企画として注目を集めています。
同大学によると、企画展は4月24日に開幕し、6月25日に来館者2万2222人を突破したことを記念してセレモニーを開催しました。その後も来場者は増え、現在は約2万5000人となり、全国各地から多くの猫好きが訪れ、連日にぎわいを見せています。
「猫×農学研究」をテーマに、猫の魅力と課題を紹介
企画展「猫のすゝめ」は、「猫×農学研究」をテーマに、猫の生態や歴史、人との関わりを農学の視点から紹介しています。
人類が農業を始めた約1万年前、穀物をネズミから守る存在として猫との関わりが始まったとされます。一方で、猫は高い適応能力を持つ魅力的な動物である反面、自然環境への影響も指摘されています。
会場では「猫のきほん」「野生のネコ」「農業と猫」「農大&世界のおもしろ猫研究」「南極に行った三毛猫『たけし』」「絵の中の猫」「希少なネコ科動物を守れ」「猫とこれから」など、多彩な展示を通して猫を多角的に学ぶことができます。


日本唯一の農学系私立大学ならではの学び
会場となる東京農業大学は、明治時代に活躍した榎本武揚が創設した大学です。
日本で唯一、大学全体が農学系分野で構成される私立大学として、「農学・生命科学系」総合大学ならではの教育・研究を展開しています。
一般公開されている「食と農」の博物館では、農学や生命科学、自然や食について、子どもから大人まで楽しみながら学べる企画展を継続的に開催しています。夏休みの自由研究や親子での学びの場としても利用しやすく、大学の研究に触れられる貴重な機会となっています。
企画展「猫のすゝめ」概要
会期:2026年4月24日(金)~8月30日(日)
開館時間:9:30~16:30
休館日:月曜日、祝日(5月3日は開館)、大学が定めた日
会場:東京農業大学「食と農」の博物館(東京都世田谷区上用賀2-4-28)
入館料:無料

7月18日は「ねこのはなし」講演会
企画展期間中の7月18日(土)には、関連講座「ヒトと動物の関係学からみた『ねこのはなし』」を開催します。
講師は東京農業大学動物科学科・動物行動学研究室の内山秀彦教授。猫は私たち人のことをどのように見ているのか、人と猫との暮らしがもたらす恩恵について、これまでの研究成果をもとに解説します。
講演は10時30分から11時30分まで、「食と農」の博物館1階映像コーナーで開催。参加無料、申し込み不要で、どなたでも参加できます。

7月25日はネコ科動物を描くワークショップ
7月25日(土)には、小中学生を対象にした関連イベント「ネコ科の動物をかいてみよう」を開催します。
『ネコ科全種図鑑』で知られるイラストレーター・キクチミロさんを講師に迎え、ネコ科動物の生態について学びながら、その特徴を捉えた描き方を教わります。
ワークショップは10時30分から12時まで(受付10時開始)、「食と農」の博物館2階セミナー室で開催。対象は小中学生15人で、小学3年生までは保護者の付き添いが必要です。参加無料で事前予約制となっています。

Futakolocoでは東京農業大学を継続して取材しています
Futakolocoではこれまでも東京農業大学「食と農」の博物館で開催される企画展を継続して取材してきました。
昨年は企画展「美しき土壌の世界」に合わせて、東京農業大学地域環境科学部土壌肥料学研究室の加藤拓教授へのインタビューを前後編で掲載。また、荒川弘さんの漫画『百姓貴族』と連携した企画展「百姓貴族×百頭目まつり ~真夏の大複製原画展~」も紹介しています。
関連記事
・【インタビュー】東京農大「食と農」の博物館企画展「美しき土壌の世界」土壌肥料学研究室・加藤拓教授(前編)
https://futakoloco.com/32545/
・【インタビュー】東京農大「食と農」の博物館企画展「美しき土壌の世界」土壌肥料学研究室・加藤拓教授(後編)
https://futakoloco.com/32556/
・上用賀・東京農業大学「食と農」の博物館で、荒川弘「百姓貴族×百頭目まつり」~真夏の大複製原画展~
https://futakoloco.com/32429/
今回の企画展「猫のすゝめ」は、猫好きの人はもちろん、農学や生命科学という視点から猫について理解を深められる企画です。展示に加え、夏休み期間中は関連イベントも開催されます。猫や農学への理解を深めながら、東京農業大学ならではの学びに触れてみてはいかがでしょうか。
- 名称
- 「食と農」の博物館
- 所在地
- 東京都世田谷区上用賀2-4-28
