多摩川河川敷(諏訪いこいの広場)で8月29日(土)、花火イベント「去りゆく夏花火大会」が開催されます。主催は、仕事を持ちながら臨時花火師として活動する有志による「花火師集団 夜光屋」。花火の打ち上げ技術を継承し、花火を愛する仲間が交流する機会として続けています。
futakolocoでは、同集団の野見山雄治氏、藤山喜之氏に、開催の目的や活動の歩みについて話を聞きました。

「去りゆく夏に、想いをつなぐ。」
今年のテーマは「去りゆく夏に、想いをつなぐ。」。世代や地域とのつながりを大切にしながら、夏の思い出を花火に込めて打ち上げます。
チラシでは、日本で古くから育まれてきた伝統技術である花火を、世代を超えて親しまれてきた大切な文化と位置付け、地域への感謝を込めて開催すると伝えています。
最大4号玉、打ち上げは30分程度
開催時間は19時30分~20時30分で、実際に花火が上がるのはこのうち30分程度を予定しています。打ち上げ数は最大75発程度、最大4号玉。自治体などが開催する大規模な花火大会とは異なり、小規模だからこそできる構成や演出を取り入れます。

【開催概要】
イベント名 去りゆく夏花火大会
日時 2026年8月29日(土)19時30分~20時30分 ※荒天の場合は中止
打ち上げ時間 上記時間内の30分程度
場所 多摩川河川敷(諏訪いこいの広場)
打ち上げ数 最大75発程度
最大号数 4号
主催 花火師集団 夜光屋



1992年に始まった花火の系譜
野見山氏、藤山氏によると、前身となる「さよなら夏花火大会」は1992年、社会人になったばかりの若者たちを中心に始まりました。それぞれが本業を持ちながら臨時花火師として経験を重ねましたが、活動は一時休止します。
その間も、かつての仲間の一人である有限会社 花火企画 夜光屋代表・谷古宇正啓氏が、2006年から同じ多摩川河川敷で「点火祭」を開催。コロナ禍にも「多摩川希望の花火」として打ち上げを続けました。その姿にかつての仲間たちも発奮し、2022年に「去りゆく夏花火大会」として活動を再開。今年で5回目を迎えます。
「点火祭」と「去りゆく夏花火大会」はルーツを共有していますが、同じイベントではありません。「点火祭」が経験を積んだ臨時花火師による実地訓練と発表の場であるのに対し、「去りゆく夏花火大会」は、より小規模な場で打ち上げ技術を探求し、皆で花火を楽しむことを重視しています。
手付けの技術と花火文化を次代へ
打ち上げには、現在主流となっている電気点火だけでなく、直接火を付ける「手付け」の技術も用います。危険性を理解し、安全に配慮しながら技術を受け継ぐことも、この催しの目的です。河川敷での防災・実技訓練としての位置付けもあります。

地域の空を同じ時間に見上げ、一瞬の光を共に楽しめる花火。その背景には、長年にわたり技術と文化をつないできた有志の活動があります。
多摩川河川敷は、さまざまな人が利用する公共の場所です。観覧する際はごみを持ち帰り、周辺住民やほかの利用者に配慮しながら、譲り合って楽しみましょう。



