1/13(日)二子玉川水辺で「第30回どんど焼き」鎌田南睦会がつなぐ日本の伝統

今年も二子玉川緑地運動場(鎌田1、通称:ブタ公園北)で1月13日(日)、恒例の「どんど焼き」が行われます。

式典は10時30分開始、やぐらへの点火は11時ごろから。やぐらが燃え落ちたら、竹ざおにつるした「お餅焼き」。お餅と竹竿(約400本分の貸し出し)は、当日会場で「子ども優先」で配布されます。どんど焼きの火で焼いた餅を食べると「その年は無病息災になる」との言い伝えがありますので、ぜひご家族皆さまでお出かけください。ただし、お餅は直火で焦げやすいのでアルミホイルとお醤油などの調味料の持参をお勧めします。

「どんど焼き」は地方によって「左義長(さぎちょう)」や「さいの神まつり」などとも呼ばれ、お正月のしめ飾りや門松、書き初めなどの縁起物や神物を持ち寄って燃やし、新年の厄払いを祈る日本の伝統行事。毎年正月15日ごろ(小正月)に開催されます。この時期は多摩川流域の河川敷や神社の庭などの広い野外にやぐらが組まれているのを見かけます。

もともと田園地帯で畑などが広がっていた二子玉川地域。開発後の近年では、各家庭で物を燃やすことが難しくなったことから、正月のしめ飾りなどの縁起物をゴミ集積所へ捨てられていることが増え、「見るに忍びない」と感じた住民組織「鎌田南睦会」(鎌田1~2丁目、3丁目一部と宇奈根1丁目一部)の有志が、「日本の伝統行事を大切にしよう」と1989年より毎年実施したそうです。今年で30回を数えます。

同会に伝わる独自のやぐら。高さは約15メートルにもなります。竹や茅(かや)を使い、組み立てからお焚(た)き上げまでをすべて同会が担っています。1週間前の6日、朝9時から同会のメンバーや関係者約50人が参加しやぐらの設営準備を行いました。多摩川べりに群生している茅刈りと束ねる作業、やぐらの組み立て作業、お昼ご飯の賄いについては婦人部の約10人が力を合わせ、夕方(16時)に完了しました。

火柱は想像以上に高く立ち上ります。また、生木が破裂して火の粉が降りかかることがあり、足元にも火が走る危険もありますので、見学は距離を十分に取り、燃えやすい服はお避けください。会場の係員の指示には必ず従っていただき、安全に行うことで伝統をつないでいきたいですね。

「お焚き上げ」の受け付けは、可燃物のもののみでビン類などは不可。当日は雪の予報もあり、足元が悪いことが予想されますので、お気を付けて、しっかりした足回りでご参加ください。

お炊き上げのお飾りなどは、当日9時頃までに設置する集積箱に入れて置いてください。当日9時以降は、別途持ち寄り場所を指定しますので、そちらにお持ちください。個々に火に投入されることは大変危険ですので、慎んでください。

詳細は鎌田南睦会ホームページ二子玉川どんど焼き 鎌田南睦会Facebookページでご確認ください。

過去のどんど焼会場の様子

昨年(2018年1月14日)の様子

【第29回】1月14日(日)二子玉川水辺で「どんど焼き」 鎌田南睦会がつなぐ新年の厄払いを祈る日本の伝統

http://futakoloco.com/4601/

名称
二子玉川緑地運動場
所在地
世田谷区鎌田1

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長&ファウンダー。二子玉川在住20年。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。法律専門書出版社勤務と米国大学院留学(高齢化社会政策)を経て、2016年〜2022年、自らの暮らしの場である二子玉川のエリアマネジメント法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。最近は生まれ育った西多摩の多摩川および秋川の水辺界隈でもじわりわくわく活動中。

暮らしを起点にした「本当にクリエイティブな社会」のタネを自らのアンテナで見つけ、リアルに伺った物語を記録し続けることがいま、とっても楽しいです!