忙しい大学生活にも一区切りがつき、大好きな美術館巡りが再開できるようになりました。今回は五島美術館で2018年12月15日から開催されていた「茶道具取合せ展」(現在は終了)に訪れました。
僕は茶道を実際に体験したことがないので作法や文化についてその繊細さというものは十分に理解ができていない、しかし茶碗や茶器など一つ一つの茶道具が持つ美しさというのは茶道を心得てなくても僕たちを魅了する。
今回の展覧会のコレクションで特に気に入っているのは「古備前徳利」というもので、これは名の通り備前焼の酒を入れるための陶器だ。僕は備前焼が持つ色が好きで、というのも土っぽい赤褐色は大学生活であまり目にすることがないからだ。僕が日常的に利用するコンピュータや消耗品などは白や黒シンプルが多く、googleなどが提供するサービスでははっきりとした赤や緑などがよく使われている。桃山時代に作られた古備前徳利が持つ茶褐色に黄色の斑点が重なる深い色は日常を忘れされてくれ、心に落ち着きを与えてくれる。
古備前徳利(こびぜんとくり) の説明はこちらへ(五島美術館ホームページ)
帰り際は併設される庭園を散歩した。前回訪れたのは去年の10月だったので、庭園内はより冬らしい景色になっていた。この時期は早咲きの椿や梅などが綺麗に咲いていた。
次回の展覧会は2月23日から「中国の陶芸展」(詳細はこちら)。futakoloco では2019年度も同館のお散歩マップ制作を受託したそうなので、春の庭園の様子も併せてまた取材レポートができればと思っている。
【レポート】五島美術館特別展「東西数奇者の審美眼―阪急・小林一三と東急・五島慶太のコレクション―」
http://futakoloco.com/6918/
- 名称
- 五島美術館
- 所在地
- 東京都世田谷区上野毛3-9-25