どうぞのごはん♯6 カレーライス

ご卒業を迎えたみなさん、おめでとうございます。

小学校の卒業式に参列させてもらいました。子ども達と一緒に活動していると、低学年の時によく見かけていてやんちゃだった子にあるときからパッタリ会わなくなったりします。そういう子がいつの間にか卒業の年を迎えていて、成長している姿を見ると、子どもってすごいなあ、と改めて思います。自分の産んだ子ども達は毎日会って成長を日々見ているけれど、久しぶりに会った子の成長は本当に目を見張るものがあります。号泣・・。

親御さんにも、お子さんにもそれぞれ、そのときどきに悩みがあって、特に小さいときには、「うちの子はまだ・・・・できない」ということなどで相談を受けたりします。そんなときは、半年前、1年前、のその子の事を思い出して、と言ってみます。1歳のお子さんは1年前にはまだおなかの中にいたのに、笑ったり、お話ししたり、歩いたり、本当にものすごい成長です。その子の1年前、半年前を思い出してみると、子どもは必ず成長しています。大人の自分はなんも成長してないのに。

そんなことを思っていたら、もしかしたら、今日、卒業証書をもらいに行けなかった子もいるかもしれない、とふと思いました。昇降口で泣いて泣いて、家に帰りたい、と言っていた子が卒業証書を受け取っている姿には感激したけれど、もしかしたら、この卒業式がいやでいやで、来られなかった子もいるかもしれない。本当は出たかったけど、出られなかった子もいるかもしれない。かくいう、うちの長女は中学の卒業式は出ていません(高校の卒業式も東日本大震災の翌日で中止になりました)。ほんとうは、ふつうに、みんなと同じように卒業証書を受け取りたかったのではないかと思います。(その辺のことは本人にきかせてもらいたいものです・・・)ほとんどの、自分と同じ年の子どもが卒業証書を受け取っている時にそうしない選択をする、あるいは、そうできなかったというのにはものすごい葛藤があるのではと想像します。でも、そんなことは本当はどうでもいいことなのかもしれません。世界は広く、卒業証書なんてものには全く無縁に生きている人だってたくさんいるのです。現に長女は今、アメリカで勉強しながら元気に暮らしています。同級生はみんな就職して働いているけれど。

校長先生の講話はいろいろですが、私だったら、「とにかく生きのびて」と言いたい。いい学校にはいれなくたっていい。就職に失敗したっていい。みんな、そこに生きているだけで素晴らしい。そう、思います。

さて、子ども達が集まるときのごはんの定番はやっぱりカレーライス。我が家は次女があまりカレー好きでなかったので、カレーの材料があると肉じゃがになることが多く、もっぱらカレーは家以外で大人数でごはんを食べるときに作る感じ。2月には「多摩川子どもシンポジウムin世田谷」のお昼ごはんに、3月には、初めて参加させてもらった「雪あそ(雪遊びキャンプ)」で。

「雪あそ」では子ども達と一緒に調理をしました。玉ねぎを剥いて人参やじゃがいもを切って。なぜか、カレーのときは、みんなたくさん食べるので、50人くらいいると、3升から4升のお米がなくなります。翌朝、残ったカレーを丼に入れて(オトナはもうげっそりだったんだけど)「カレーあるよ」って出したら、食パンに塗ったり、冷やごはんにかけたり、あっという間になくなりました。すごいなカレー。

子どもの時の楽しかった思い出は、生きる力の素になるのではと思います。時につらい子どもたち(オトナたちもだけど)の力になりたいと思うけれど、何もしてあげることはできません。ただ、一緒に何かを作って、一緒に食べて、おいしいね、楽しかったね、という体験をすることはできるかもしれない。一度体験できたことは夢ではなくて、現実なので、何かつらいときに、また、あんなふうに楽しい日がくるかも、と思える。作ったことがあれば、自分であの美味しいカレーを作って食べようと思える。そして、また、あの楽しかった日を、自分が作れるんだということを思える。それは「自信」でもあるし「希望」につながるのでは、と思います。

だから、みんな美味しいカレーを一緒に食べよう。

卒業した人も卒業してない人も、みんな、いただきます♪

■カレーライスレシピ

■お肉(鶏、豚)適当。

■野菜(玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、など)

量が多いときは、玉ねぎを炒める→お肉をいれる→酒、ワイン、など入れる→人参を入れる→ジャガイモなど入れる→焦げないくらいの水量で野菜に火を通す→野菜に火が通ったらお水を増やして沸かし、カレールーを入れる。

■ごはんの量が多いときは、お米に給水をしっかりさせると美味しく炊けるみたいです。

雪あそで、子どもたちと作ったカレーライス

 

どうぞのごはん♯5 ジビエシチュー

http://futakoloco.com/column/murakami/806

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この記事を書いた人

ゆか

サラリーマン時代に東急ハンズ玉川店、玉川高島屋を担当し、ここいら辺が気に入って移住。岡本の坂下に住み、母となり産んだ子どもたちはもうオトナ。2005年から鎌田で子どものアトリエを始め、2016年に大蔵5丁目「ゆいまあると3つの磁石」に引っ越し「子どものアトリエ」「映画とキャラメル」など、よくわからないことを展開中。NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク事務局。