朗読劇『禎子と千羽鶴』@瀬田四丁目旧小坂緑地

「これはぼくらの叫びです。これは私たちの祈りです。世界に平和をきずくための。」

これは、広島の「原爆の子の像」に刻まれた碑文です。この「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さんのことをアメリカ人のキャサリンさんが戯曲にしました。それを、日本に持ち帰り翻訳して上演していたのが登坂倫子さん。登坂さんはかつて宝塚の娘役として舞台に立ち、現在も演出家、ヴォイスワークの講師などで活躍中です。

瀬田四丁目旧小坂緑地は、2011年10月より、区民、地域活動団体、公益法人、学校、児童施設などで活動する人たちが集まり、緑地と有形文化財である建物を、地域のみなさんで学び、遊びの場として活用し、文化の発信基地となるようにとイベントを開催しています。登坂さんは岡本在住で二児の母。地域の中でPTAで活動していて、この文化発信基地「せたよんフィールドミュージアム」に関わることになりました。

2012年の夏が(当時は名称が瀬田四丁目広場ですが)瀬田四丁目旧小坂緑地での初演、その後2014年からは毎年3月に上演するようになりました。毎回、様々な形で上演されてきましたが、昨年からは、この瀬田四丁目旧小坂緑地で読み聞かせをしているグループ「せたぼん」のメンバーが中心となり、子どもたちと一緒に朗読劇として発表しています。

■日時:3月26日(日)15時開演
■場所:瀬田四丁目旧小坂緑地 旧小坂邸(瀬田41-21)
■観覧無料、お申込みも必要ありません。
■お問い合わせ:NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク 瀬田四丁目旧小坂緑地利活用検討ワークショップ事務局 
info@setagaya-mizubedesign.org
03-6447-9931

今回の「禎子と千羽鶴」の禎子役のハルカちゃんは、禎子ちゃんが亡くなったのと同じ12歳。今日、小学校の卒業式を迎えます。そして、禎子ちゃんのおばあちゃん役のせたぼんメンバーのカメちゃんは、禎子ちゃんと同じ生まれ年。禎子ちゃんがもし、生きていたら、カメちゃんのように、元気に活躍していたかもしれません。
そのカメちゃんのご紹介で、作品の冒頭に、5月に95歳になる上野毛にお住いの北村さんのお話しを伺えることになりました。

戦後72年。
20歳前後に戦争を体験された北村さんの貴重なお話とともに、「禎子と千羽鶴」を上演します。

2012年夏の初演

せたよんフィールドミュージアム

http://www.re-forest.com/seta4/

名称
瀬田四丁目旧小坂緑地
所在地
世田谷区瀬田4丁目41-21

この記事を書いた人

ゆか

サラリーマン時代に東急ハンズ玉川店、玉川高島屋を担当し、ここいら辺が気に入って移住。岡本の坂下に住み、母となり産んだ子どもたちはもうオトナ。2005年から鎌田で「子どものアトリエ」を始め、2016年に大蔵5丁目「ゆいまあると3つの磁石」という場を開設、「子どものアトリエ」「映画とキャラメル」など、よくわからないことを展開。2021年、岡本から玉川4丁目の空き家(通称たまよん)に1年間入居。2023年、「ゆいまあると3つの磁石」近くに建った家に転居、「あめます舎」と名付けて家開きしている。NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク所属。