動画連載「身近な自然観察」第4回を公開: テーマは「生きものの冬越し」

NPO法人せたがや水辺デザインネットワークでは、森永エンゼルカレッジ一般財団法人森永エンゼル財団)のサイトで2016年から「身近な自然観察」という動画連載を制作をしています。

 その最新版(4回目)「生きものの冬越し」が3月30日に公開されました。今回の講師は、futakolocoで「みきちゃんの水辺観察日記」を絶賛連載中のみきこと工藤美紀。

 エンゼルカレッジの講師プロフィールのページには、大学教授や、お医者さん、アーティストなどのみなさんにまじって、工藤美紀のプロフィールも掲載されています。

 この連載の「身近な自然」は、全部、野川、多摩川、二子玉川から瀬田四丁目旧小坂緑地、静嘉堂文庫などの国分寺崖線周辺です。私たちの暮らすまちは、駅前には大きなビルが立ち並び、そのまわりには、古くからの住宅地が広がっていますが、緑道にはさまざまな木々が植えられ、住宅の庭木やビルのまわりに植えられた木々など、多種多様なみどりが見られるまちです。

 新作「生きものの冬越し」

 そんなまちの片隅に暮らす小さな生きものたちがどんな様子でどんな場所を利用して越冬しているのか、その観察のポイント、見どころをご紹介。また、冬越しを観察するときの準備や服装、観察のルールのほか、生きものを探しながら地域の自然環境のことや生息地の環境を保全・再生すること、生物の多様性についての大切さなど、こどもたちに伝えたいこともご紹介し、観察会の参考になるように作っています。

▶もくじ

【動画】身近な自然観察 生きものの冬越し(15分間)
生きものの冬越しを観察する前に
観察のルール
観察のポイント
生きものの冬越しに便利な図鑑など

 新型コロナウィルスのことで、「こわいなあ」と思っている子どもたちもたくさんいるのではないかなあと思います。お母さんや、お父さん、おじいちゃんおばあちゃんも、みんな心配ですよね。私は、「死ぬ」ことを考えると、毎日寝る前に悲しくなってしまって、泣いてしまうような子どもでした。今は大人になった私の娘たちもとてもセンシティブだったので、アメリカ同時多発テロの時は、ニューヨークの世界貿易センタービルに飛行機がつっこんだ映像を見て、飛行機に乗れなくなってしまい、九州への帰省に苦労しました。

 知らないウィルスはこわいですね。でも、どうも、放射能のように外に出ているだけで受ける影響はないようです。

 子どもたちの暮らす環境は、周りの大人の人に決められてしまいます。かく言う私は、この54年間、お庭のある平屋に住んだことがありません。生まれた時から団地に住んでいて、東京に出てきてからは、女の子の一人暮らしは危険だからと、アパートの2階以上に住んできました。いつか、土の近くに住んで、小さな畑を耕して、ごはんを作って近所の人に、どうぞのごはんでも出しながら暮らしたいなあと思っていますが。

動画の撮影のあとには、みんなにどうぞのごはん、しました。差し入れもたくさんあったよ。

 私は子どもたちが小さい時から、マンションの3階(エレベーターなし)に住んでいるので、いろんなものを宅配してもらう生活が普通で、あまりスーパーにも行きません。今の状況の中でも、いろいろなものを届けてくれる方にはとても感謝しています。
 それで、スーパーなどの外出はしないのですが、朝日を浴びたり、「身近な自然」の中に行くのが大好きです。小さな花や、川の流れ、広い空、吹く風は、いつも、私の味方をしてくれているように思います。

 みきちゃんは、プロフィールにあるように、自然が大好きなのですが、「まちで産まれ・まちで育ち」まちの片隅の小さな自然の中でいろんな生きものと一緒に大人になったそうです。それで、まちの子どもたちと一緒にそんな小さな自然の中で遊びたくて、私たちと一緒に活動しています。実は、今回の動画、2019年度は、「森の昆虫」を撮影するはずだったのですが、9月から天候不順で延期続き、冬になってしまったので新しく「生きものの冬越し」をテーマに撮ることに。本格的にあたたかくなったら、「森の昆虫」をまた、撮影する予定です。

 急に雪が降ったり、ぽかぽか暖かかったり、きっと、まちの小さな生きものたちもビックリしてるのではないかな。動画で、注意事項や、観察のポイントをチェックしてからちょっと「身近な自然」観察してみてくれるといいな。

「身近な自然観察」シリーズは、子どもたちの自然な姿がサイコーなのです。

 

名称
瀬田四丁目旧小坂緑地周辺
所在地
東京都世田谷区瀬田4-41-21

この記事を書いた人

ゆか

サラリーマン時代に東急ハンズ玉川店、玉川高島屋を担当し、ここいら辺が気に入って移住。岡本の坂下に住み、母となり産んだ子どもたちはもうオトナ。2005年から鎌田で「子どものアトリエ」を始め、2016年に大蔵5丁目「ゆいまあると3つの磁石」という場を開設、「子どものアトリエ」「映画とキャラメル」など、よくわからないことを展開。2021年、岡本から玉川4丁目の空き家(通称たまよん)に1年間入居。2023年、「ゆいまあると3つの磁石」近くに建った家に転居、「あめます舎」と名付けて家開きしている。NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク所属。