世田谷区がテンプル大学ジャパンキャンパス「国内留学プログラム」と連携 国際交流機会減少の小中学生対象に

 世田谷区は、テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)が夏期に実施する「日本でできる国内留学プログラム」に区立小中学校の児童生徒60人の参加枠を確保し、参加費の助成を行うことで多くの子どもたちに異文化を体験する機会を設ける。

 保坂展人区長は7月8日の記者会見で「新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、東京 2020 大会の延期や区が実施する児童生徒の海外派遣事業の中止など、子どもたちが海外の文化と接する機会が減少していることから、多くの子どもたちに異文化を体験する機会を設け、国際交流の機会を確保していくため」と事業の狙いを説明。

 TUJのプログラムは、同校の大学生がアシスタントとして参加しており、「日本にいながら、無理なく英語環境に溶け込むことができる」点が評価された。同プログラムの申し込みはすでに終了しており、小学生では約11倍、中学生では約3倍の高倍率だった(区長記者会見 令和2年7月8日)。

 保坂区長は「今後もさまざまな分野での連携を視野に交流を行う」と話したが、「来年度の同プログラム助成の実施について現時点では未定」(区担当者)。

  事業の概要は下記の通り。

(1)プログラムについて

 ①「日本でできる小学生の国内留学プログラム」

 日程 8月6日(木)~8日(土) 午前9時30分~午後3時30分

 対象 小学5・6年生

 概要 プログラムは全て英語で行われるが、音楽・体育・図工など小学生にもなじみやすいトピックを扱い、楽しく交流しながら英語を学ぶ。

 

 ②「日本でできる中学生の国内留学プログラム」

 日程 8月17日(月)~19日(水) 午前9時30分~午後3時30分

 対象 中学2・3年生

 概要 環境問題や世界のリーダーなどをテーマにディスカッションを行うなど、参加者は英語漬けの3日間を過ごす。

 

(2)参加費の助成

 応募のあった区立小学校児童328名、区立中学校生徒96名の中から抽選でそれぞれ30名を対象者として決定しており、参加費(小学生20,000円・中学生23,200円)の半額を助成する(就学援助制度の該当世帯については全額を助成)。

 

 

 なお、TUJのそのほかの夏期講座(世田谷区助成対象外)には:

 

8/10-14 高校生のための英語スキルアップ講座(申込締切:7月26日(日))

8/20-22 中学1年生のためのサマープログラム(申込締切:7月19日(日))

 

 がある。詳細はリンク先で確認できる。

Futakoloco過去記事:

夏休みはテンプル大学ジャパンキャンパスで「100%英語漬け」! 小中高生国内留学(投稿日2020年6月18日)

名称
テンプル大学ジャパンキャンパス
所在地
東京都世田谷区太子堂1-14-29

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長。玉川町会100年懇話会事務局スタッフ。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。二子玉川在住20年。出版社勤務を経てまちづくり法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。多摩川流域生まれ&育ち。

暮らしを起点に「ほんとうに創造的な社会とは」を考えるラボラトリー「チームうなラボ」のフェロー。自分たちのまちづくり活動の経験や学びを言語化し、ときにはゲストとの議論と振り返りをまじえて発信・活動しています。

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