第40回二子玉川花みず木フェスティバルの記念植樹を行いました

 二子玉川花みず木フェスティバル実行委員会は3月23日、二子玉川花みず木広場へ第40回の記念として、紅色のハナミズキを植樹しました。

 同フェスティバルは、「太陽と緑と水のまち二子玉川」をキャッチフレーズとして、自然環境保護と人にやさしいをテーマに毎年4月29日に開催されている地域の一大イベントです。メイン会場を二子玉川の兵庫島公園とし、地域の人たちによるさまざまなパフォーマンスが行われ、フリーマーケットや地域の産物を扱う出店などでたくさんの人でにぎわいます。

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 40回を数える今年、昨年・一昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、来場者・出店者・関係者の健康と安全確保を第一と考え開催中止となりました。

 2010年から同フェスティバルの実行委員長を務める名川志信さんは、「40年という、先人から引き継いだ重みを感じている」と話し、何とか開催への道筋を探した中での苦渋の決断であったことを明かしました。

 来年以降の開催復活について意欲を示しつつ、今回については、二子玉川のシンボルツリーである「ハナミズキ」を記念に植樹することにしたそうです。

花みず木フェスティバル実行委員会の名川志信会長。(2022年3月23日花みず木広場で)

 ハナミズキが二子玉川のシンボルツリーとなったのは、1983年。世田谷区と二子玉川振興対策協議会が地域緑化協定を結んだ際に選定されました。締結後、同協議会によってハナミズキの苗が広く地域へ配布され、その数は2万5,000本を超えています。そのため、二子玉川の街を歩くと大通りの街路樹はもちろん、各ご家庭の庭先など、各所で美しく咲き誇っている姿を見られます。

また、ハナミズキは1915年、米国のタフト大統領が当時の東京市長・尾崎行雄へ日米友好の証として桜の苗木に返礼として贈り合ったことで知られていますが、1915年(都立園芸高校敷地内、タフト大統領)、2002年(二子玉川小学校正門そば、タフト大統領の曾孫)と2013年(二子玉川公園内、オバマ大統領)と、米国の3世代から贈られたハナミズキが現存しているのは、全国でも二子玉川エリアだけと言われています。

 もうすぐハナミズキが美しく咲き誇る季節。新しく登場したハナミズキの開花を心待ちにして、今年も二子玉川の春を迎えましょう!

 

名称
二子玉川花みず木広場
所在地
東京都世田谷区玉川4-1

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長。玉川町会100年懇話会事務局スタッフ。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。二子玉川在住20年。出版社勤務を経てまちづくり法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。多摩川流域生まれ&育ち。

暮らしを起点に「ほんとうに創造的な社会とは」を考えるラボラトリー「チームうなラボ」のフェロー。自分たちのまちづくり活動の経験や学びを言語化し、ときにはゲストとの議論と振り返りをまじえて発信・活動しています。

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