都市大鉄道研電車イベント「僕らの夢を乗せた電車は走り続ける7」 水害から守ったレールと車両で3年ぶり運行中!

 東京都市大学の鉄道研究部(以下、鉄研)が主催する、夏休み恒例のイベント「僕らの夢を乗せた電車は走り続ける」が現在、二子玉川夢キャンパスで開催中です。

 ジオラマ、Nゲージ運転体験、写真展示とコンテンツ盛りだくさんで、毎年親子連れを中心ににぎわう人気のイベントですが、2019年8月以来3年ぶりとなりました。

 新型コロナウイルスの感染拡大も開催中止の理由ですが、2020年10月に襲来した台風19号による水害で、鉄研が拠点としている世田谷キャンパスが大きな被害を受けたことも影響したそうです。

 同キャンパスでは、寮を含む8つの建物が浸水被害を受け、鉄研が有する模型やさまざまな資材も水没してしまったのですが、「車両とレールだけは」と部員の1人が夜間、高い階の場所へと運んだことで、かろうじて被害を免れたのだそうです。

 「先輩が守り抜いてくださったレールと車両で、再びイベントを開催することができて感無量です」と伊東佑樹部長。とはいえ、レールを敷く模型は喪失してしまったので、今回のイベントに合わせて新しく制作しました。「模型についてはまだまだこれからいろいろと手を加えていく」と話しますが、3年ぶりの開催にも関わらず、多くの親子連れが楽しそうに来場している様子を眺めて「鉄研の夏がやってきた、という感じです」と、満足そうな伊東さん。

 今回は、先日8月6日~11日に二子玉川夢キャンパスコミュニケーターが主催した小学生対象「夢のまちをつくろう!」プロジェクトで制作した、夢のまちの模型にも電車を走らせました。futakolocoも協力したイベントで、記事を掲示してくださっていました。夢のまちプロジェクトを企画した、夢キャンコミュニケーターの石川さんも来場されていたので、伊東部長と一緒に記念撮影!

 会場内にはさまざまな電車が行き交っており、部員の手によるジオラマ走行中の車両情報なども掲出されています。そのほか、貴重な「東急8500系コルゲートカット」(廃車車両の車体外板)の展示などもあります。開催は21日(日)13時まで。ぜひ電車好きの皆さま、鉄研の夏を体験しに来てください。

名称
東京都市大学二子玉川夢キャンパス
所在地
東京都世田谷区玉川2-21-1 二子玉川ライズ・オフィス8階

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長。玉川町会100年懇話会事務局スタッフ。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。二子玉川在住20年。出版社勤務を経てまちづくり法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。多摩川流域生まれ&育ち。

暮らしを起点に「ほんとうに創造的な社会とは」を考えるラボラトリー「チームうなラボ」のフェロー。自分たちのまちづくり活動の経験や学びを言語化し、ときにはゲストとの議論と振り返りをまじえて発信・活動しています。

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