5月28日(日)、岡本にある松本記念音楽迎賓館で「みどりの講座」が行われました。大人と子どもあわせて、20名近くの人が集まりました。松本記念音楽迎賓館は、自然がいっぱいの岡本にある、大きな洋風の、少し古いお屋敷です。
「みどりの講座」は年に3回あり、今年は今回と、8月、12月に行われる単発の講座です。今回の講師は中西先生(NPO法人せたがや水辺デザインネット―ワーク)と関口先生でした。中西先生は動植物に詳しく、関口先生は植物のことで知らないことはないくらい詳しいです。
午前の部では最初に、松本記念音楽迎賓館の横田館長さんがこの迎賓館のことなどについて紹介してくださいました。その後、中西先生の講座が始まりました。中西先生が「今日は最低でも5つの植物の名前を覚えて帰りましょう」と提案して、ぼくたちは外へ出かけて行きました。迎賓館の緑がたくさんのお庭や、静嘉堂文庫などを歩いて回りいろいろな植物を観察しました。後から家でもう一度勉強したのですが、この周辺地域は国分寺崖線といって、大昔に多摩川が流れていたところが崖として残り、わき水がわき、自然がいっぱいで、景色がよいところです。
外を歩きながら、ぼくも植物の名前を覚えたかったので、気になる植物の名前を中西先生や関口先生に教えてもらいました。
いちばん驚いたのは、この地域でもよく道に咲いているナガミヒナゲシのことです。ナガミヒナゲシは外来種で、1つの房の中に1500もの種が入っていて、世田谷から全国に広がってしまったそうです。この植物は繁殖力が強く、今後、国が特定外来種(外来種の中でも日本の生態系を脅かすもの)に指定するかもしれないそうです。
1時間以上外を歩いてお腹が空いた後は、お昼ごはんでした。NPOせたがや水辺デザインネットワークの村上さんが、手作りのジビエカレーやサラダを用意してくださいました。お庭の緑がよく見えるとても広いダイニングルームで参加者と先生たち、みんなでいただきました。ジビエカレーは、猪肉と鹿肉でした。猪肉は少し臭みがあって大人の味でしたが、鹿肉は子どもでも食べやすいおいしい味でした。
カレーを3杯も食べてお腹もいっぱいになってから、午後の部が始まりました。クラフト作りでは、村上さんが用意してくださった押し花を、とう明なシートにはさんで機械に入れてみっぷうし、きれいなしおりを作りました。
イベントの終わりには、みんなのきれいなしおりでいっぱいになりました。みんな笑顔になって、ぼくも楽しかったです。ぼくの住んでいる地域には、多摩川や国分寺崖線など、自然が豊かで幸せだなと感じました。今までは、岡本公園などにもよく行っていましたが、国分寺崖線のことについてはよく知りませんでした。「みどりの講座」をきっかけに知ることができたので、夏の講座でもこの地域の湧水について勉強して知識を増やしたいです。
【子ども特派員レポート:Kai #1】瀬田玉川神社「神さまと海と森の教室」に参加してきました!
http://futakoloco.com/column/kai/1953
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