【ロコ+語りスト インタビュー】#3 江南俊希さん(東急株式会社)

 二子玉川で活動する「ロコ」に自分の思いを語っていただく【ロコ+語りスト インタビュー】シリーズ。第3回は、東急株式会社二子玉川ライズタウンマネジメントチームの江南俊希さんです。

江南俊希さん(2021年3月31日撮影)

 二子玉川ライズの江南さんと言えば、地域では初代「カルガモ王子」としてよく知られています。Futakolocoでも【二子玉川ライズめだかの池 カルガモ観察日記】の連載コラムを寄稿いただき、二子玉川ライズ ルーフガーデンの野生のカルガモを営巣から巣立ちまでレポートしてくださいました。

 二子玉川ライズは今年、3月19日に10周年アニバーサリーを迎えました。江南さんはこのアニバーサリー企画の担当となり、キャンペーンのテーマに「FUTAKO LOVERS」を掲げて、さまざまなイベントを計画されました。現在、二子玉川ライズを情熱的な赤のフラッグで埋め尽くしている同アニバーサリーの仕掛け人である江南さんに企画や街への思いをインタビューします。

”FUTAKO LOVERS 10th Anniversary”に込められた思いは?

FUTAKO LOVERS ロゴ

 この企画は、二子玉川ライズのショッピングセンターやイベントチームの若手メンバーがベースとなり、6人ぐらいで進めました。社内のさまざまな関係者にも話を聞きつつ、二子玉川ライズの次の10年をどうしていきたいか、自分たちの感覚を大事にしました。

 まず、インナーテーマに「10年後にも二子玉川ライズが愛され続けるために」を考え、そのために必要なことは「地域との連帯」ということが上がりました。

 その上で、二子玉川ライズは商業施設としてだけで完結するのではなく、地域の人や訪れてくれる人との関係を深めていくためにはどうすればいいのか。地域の人々、集まる人とつながっていく。心の底から大切な場所になりたい、という話をしました。

 一方で、「地域連携」を掲げながら、自分たちはすごいこと・いいことをしているでしょ、といった自己満足に陥ることがないように、より多くの方とのコミュニケーションを深めて、受け入れてもらえるような10周年記念にしたい、という思いで一致しました。

 そこで下記のようなメッセージを考え、交通広場など多くの方の眼に触れる場所へ柱巻き広告で掲げています。

交通広場の柱巻広告

 どんどん便利に、豊かになっていく。目まぐるしいスピードで、世の中が変わっていく。でも、ずっと変わらないでほしいものもある。夕焼け、川の流れ、電車の音、家族や友人とのひと時。もちろん、暮らしが進んでいくのは大歓迎。ただ、ずっとたいせつにしたいものを、じっくりゆっくり愛していくのもいいですよね。頭じゃなく、心からそう思う10周年。大好きな二子玉川を、これからも一緒に。

 そして、「もっともっとより、ずっとずっと。FUTAKO LOVERS」とキャンペーンテーマを決定しました。まず、「二子玉川ライズ」ではなくて、「二子玉川」という街の名前だけを残しました。そして「LOVE」を良いと思った理由は、「愛」は「好き」の気持ちの最上級だから。二子玉川ライズが街の一員であり、「居心地よい」「楽しい」だけではなく、家族の関係のようにさまざまな気持ちを包摂する、大きな気持ちを表しました。

 開業から10周年を迎えましたが、さらに質を上げて洗練されていくべき段階にあると思っています。特に地域の方々との関係を深めていくという意味では道半ばであり、そのためには短期的ではなく長期的な視点が大切。そんな気持ちが「もっともっとより、ずっとずっと。」に込められています。

 そういう意味で、このアニバーサリー企画では、二子玉川の日常を写したフォトコンテスト「FUTAKO LOVERS PHTOTO」やずっと大切にしたいものをあつめるためのオリジナルスクラップブック「FUTAKO LOVERS SCRAPBOOK」の配布など、街と連動して一年を通じて行うさまざまなイベントやグッズを用意しました。(詳細はこちら<外部サイト 二子玉川ライズS.C. 公式サイトへ>)

開業から10年、江南さんから見た二子玉川とは?

 私の入社は2016年で、次の年に二子玉川に着任が決まりました。当時掲げられていた二子玉川ライズの開発コンセプトは【「水と緑と光」の豊かな自然環境と調和した街、二子玉川ライズに住むひと、働くひと、訪れるひと。すべてのひとにとって心地よく、豊かな環境】。私は正直、特に「働きたい街」というコンセプトがふんわりしすぎてしっくりこないな、という印象を持っていました。

 しかし、二子玉川ならではの働き方に働きやすさを感じる人たちが集まるようになればいい、という考え方が次第に理解できるようになりました。特に昨年以降、新型コロナウイルス感染症拡大のこともあり、かなり腹落ちしましたね。

2018年11月世田谷区主催のまち歩きツアーで二子玉川ライズの環境取り組みなどについて説明する江南さん

FUTAKO LOVERSー江南さんの二子玉川との「これから」は?

 実は、このタイミングで2021年4月から、二子玉川を離れて新任地へ異動となりました(笑)。

 二子玉川には約4年、瀬田玉川神社の例大祭ではお神輿も担ぎましたし、ルーフガーデンのカルガモ親子のお世話も含め、多摩川などの自然を扱う仕事やイベント企画にも携わらせていただきました。また、同じタウンマネジメントチームの中には、エリアマネジメント(一般社団法人二子玉川エリアマネジメンツ)の担当者もいて、地域とのつながりを日々、身近に感じられる環境でした。

2018年10月瀬田玉川神社例大祭で神輿を担いだ江南さん

 現在、私は二子玉川までは約1時間かけて通勤する場所に住んでいますが、仕事のない休日でも蔦屋家電に来たり、二子玉川で時間を過ごしているんです。いつか、住みたいと思う気持ちもあります。それぐらい二子玉川という街が好きなんですね。これからは仕事場ではなくなりますが、FUTAKO LOVERSの一人であり続けたいと思っています。

FUTAKO LOVERS特設ページ(二子玉川ライズ)

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※インタビューは2021年3月26日オンラインで行われました。

※この記事は二子玉川で活動する「ロコ」が自分の思いを「語る」インタビューを元にした記事のシリーズです。「ロコカタリスト」は、地域の人々(ロコ)が新しい価値を創造する触媒(カタリスト/Catalyst)となることを想定した造語でもあります。

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長。二子玉川エリア在住16年。出版社勤務を経て、ローカルニュース記者からロコカタリスト(地域の触媒)へ!「街の記録係」「Story Teller」という視点を核に、活動を続けています。

玉川町会100年懇話会事務局担当。(一社)二子玉川エリアマネジメンツ職員。 フリーランスで公民連携分野のライターをぼちぼち。二子玉川カヌー部部員。

多摩川流域生まれ&育ち。座右の銘は名前のごとく”straight from the gut”。