【BREW通信】#7 「TAMAGAWA BREW vol.4」開催レポート〜堤防工事後の未来へ「たくらみの灯」をつなごう

こんにちは!TAMAGAWA BREW事務局です。多摩川の水辺を楽しむイベント 「TAMAGAWA BREW Vol.4 」を10月8ー9日、世田谷区立兵庫島公園で開催しました。(開催のお知らせはこちら

3年ぶりで行き届かないこともたくさんありましたが、2024年完成予定の堤防工事によって姿が変わる直前の多摩川河川敷につくることができた景色の様子と、スタッフコメントを中心にレポートします。

今回は初めて多摩川本流沿いのエリアで展開することにしました。駅からは少し奥まった場所ですが、堤防工事の影響が少なく、心地よい草地が残っています。

フード・ドリンクの提供は、両日とも6ブースほど。初参加のメンバーがほとんどで、個性的なコンテンツを水辺空間に持ち込む「たくらみ」「チャレンジ」の仲間になってくれました。

ワークショップ・スポーツ・音楽系では、おなじみコンテンツと初登場プログラムをあわせて7団体が参加。

おなじみの薪割り体験(写真左)とスラックライン体験(写真右) お子さんたちに大人気です
初登場のコンテンツ「トンカチ村」は、建築端材とリユースペイントなどを使ったエコな木工体験。『子ども達の想像力や独創性、集中力を伸ばすと共に、危険な道具を持った際の怖さや、強さ、優しさを養い、一人で何かを創るという達成感をプレゼントします』というコンセプト。大人もはまっちゃう!
初回から参加してくれているブルースライブのユニットぜん&チャッキーさん。マイクアンプに給電した電気は、初参加のバッテリーメーカー・ジャクリーさんのソーラーパネルから充電したものでした。(写真上段)
ひょうたん池のまわりでは、ロックバランシングや野点で没入感を体験(写真下段)

大盛況だったのは、野川での水上アクティビティ。1日目の「ダンボールで船をつくって野川を漕いじゃうワークショップ」は、親子16組の枠が満席。2日目の「カヌー&パックラフトの乗船体験」は、大人こどもあわせてなんと120名超えの参加がありました。

みんなで組み立てたダンボールボートで野川に漕ぎ出ました!兵庫橋の上にはギャラリーがたくさん。漕ぐのも見るのもたのしい景色。
2日目のカヌー&パックラフト乗船体験では「野川を漕ぐことができるなんて!」と続々と参加希望者が集まりました。安全に航行するためのレクチャーとガイドは二子玉川カヌー部のみなさんが担当。

ここは、2023年にかけて兵庫橋の付け替えが予定され、姿が大きく変わる場所。堤防工事が終わったあとも、このような楽しみ方が安全にできるといいですね。

スタッフのレビュー 「やってみてどうだった?」

ーー今回の事務局は、以前から関わりのあるメンバー4名+初参加の大学生2名+当日ボランティア2名で担いました。やってみてどうでしたか?

(なお)まずはBREWの灯を絶やさず、次の世代に引き継いでいけるように「とにかくできる範囲で無理をせず開催してみよう」が今回の最大のテーマでした。事務局スタッフによる設営など、運営をできうる限りコンパクトにした開催。河川敷公園とはいえ、水道も電気もなし・テントや発電機などイベント開催では必須ではないかと思われる貸出物品もなし・すべて出店者さんでご用意お持ち込みください、という申し訳ない状況下でしたが、そんな中で出店者さん同士の貸し借りや譲り合いなどの交流が生まれ、これは予想外の副産物でした。

[オールスタッフミーティング]たったこれだけの人数。安全第一、力をあわせて楽しみましょう!と声を掛け合いました。

(おおもり)会場のレイアウトや空間づくりにはもう一つ工夫の余地があったかな、と思っていますが、現場合わせで作り上げていくのも屋外ならではのダイナミックなところだと感じています。次回は、焚き火や音楽ライブを中心に、夜の河川敷をもっと楽しめるプログラムにしていきたいです。

公園内のキンモクセイに灯りをつけました/ひょうたん池の向こう側の会場は灯りが足りずにかなり暗くなってしまいました

(なお&おおもり)今回のたくらみポイントは、橋の付け替え工事中というある意味、殺伐とした景色を今年ならではの風景と捉え、事務局メンバーが自前で提灯を購入し橋脚をライトアップしてみたことです。橋脚をバックに写真を撮っている人も多く、一期一会な河原のよい景色を楽しめてよかったなあと思います。

(みい)主に広報担当として今回から参加しました。多摩川のすぐそばで川と同じ高さに立って、自由に気の赴くままに人々が集い、楽しんでいるのが印象的でした。私自身、BBQをしたり走ったり、二子玉川の周辺にはいましたが、河川敷の自然に溶け混み、みんなで一体となって楽しい時間を過ごすことは、意外とあまりなかった。次回はどんな時間を”企む”のか!?すでにとてもワクワクしています!

(みき)河川敷でイベントを行う3大ハードルが「手続き」「天候」「インフラ」と感じてきましたが、公共空間を使うための諸手続きについては、回を経るごとにわかりやすくなってきています。これは、二子玉川の水辺で事業を行う(一社)二子玉川エリアマネジメンツによる、経験の蓄積によるところが大きいです。天候は如何ともし難く、今回も2日目は夕方からの雨天予報につき短縮開催となりました。これまでのBREWで天気の影響を終日受けなかったのは、のべ17日の開催予定日のうち11日(65%)ですので、ほぼ3日に1日は雨にやられる、という開き直りも必要です。電気や水道といったインフラは、もう少しよくなってほしいですね。

(なま)前回までは当日だけお手伝いをしていたTAMAGAWA BREW。今回初めて企画の組み立て部分から事務局スタッフとして参加しました。個人的には手探りな部分もあり、かつ、BREW自体も前回から少し間が空いての開催。それでも、短い準備期間の中で集まっていただいた出店者さん含め、チーム一丸となって「豊かな風景」を作り出すことができました。終了後すぐにスタッフ間では「来年もっとこうしたいね!」という”たくらみ”の会話が始まっており、この次回へ向けた”たくらみ”に、もっと多くの方に参加いただきたい想いもありますので、ぜひ次回開催を楽しみにお待ちください!

堤防工事後の未来へ「たくらみの灯」をつなごう

TAMAGAWA BREW vol.4の会場はいま、堤防工事の資材置場になっています。次の休工期間は来年2023年の6月から10月の予定とのこと。次回のBREWがいつ開催できるかは工事の進捗にもよりますが、今回の反省を生かしてバージョンアップし、またその時ならではの風景をつくれるといいです。そして堤防工事後の未来へ「たくらみの灯」をみんなでつないでいきたいです!

次のTAMAGAWA BREW vol.5の準備のときには、2019年のvol.3のときに数回行った「たくらみトーク」を復活させる予定ですので、ぜひわくわくをご一緒に!

2019年4月20日に実施した「たくらみトーク」の様子。
築堤工事の資材置場となっている兵庫島(2022年12月5日撮影)

名称
二子玉川兵庫島公園
所在地
世田谷区玉川3-2-1

この記事を書いた人

TAMAGAWA BREW 実行委員会

『TAMAGAWA BREW』は、みんなで多摩川の水辺を楽しむ試みです。 地元で働き暮らす様々なメンバーが参画し、イベント開催や情報発信を行っています。あなたも、二子玉川の水辺に豊かな風景を育みませんか?「さあ、たまがわをたくらもう!」