どうぞのごはん♯27 水辺ごはん会〜鳥ハム〜

ここ10年くらいは、「せたがや水辺の楽校」(運営・NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク)でイロイロやっているので、夏がメインシーズン。なんと言っても暑いので、川に入って遊ぶのが楽しい季節。夏の水辺ガサガサ(川に入ってタモ網で生きものを捕まえます)はこのところいつも兵庫島にほど近い野川に入っています。

 

「1時間くらい、生きものを探してみよう~」お話しをきくのも待ちきれなくてみんなガサガサをはじめている。夏は「水辺ガサガサ」の季節。

 

以前はせたがや水辺の楽校原っぱ(世田谷区鎌田1丁目地先)から、上流にちょっといった、3月にマルタウグイの産卵床を作る辺りに入っていたのですが、ちょっとづつ川の形が変わったり、増水して入れないことが多くなったので、駅にも近く、水にアクセスしやすい野川に入るようになりました。

野川から、野川ベース(階段護岸)を見たところ。
階段をおりたらすぐ川で遊べます

 

野川は多摩川本流に比べると小さいですが、自然の川が残っているので、生きものが本流と同じようにすんでいます。(二子玉川ライズのルーフガーデンの「多摩川生きもの水族館」にいる生きものたちは、ここでスカウトされています。)

二子玉川ライズルーフガーデンの『多摩川生きもの水族館』水辺女子のミキが、野川ベースでスカウトしてきた生きものがたくさんいるよ。

 

さて、今は階段がきれいに整備されているこの通称「野川ベース」(私たちが勝手につけた名前・・)、3年前は土と草に覆われて、まったく階段が見えない状態でした。「かわのまちアクション」は、二子玉川エリアマネジメンツさんと、私の所属するNPOせたがや水辺デザインネットワークで一緒に開催しているイベント。最初は、2016年3月のマルタウグイの産卵床作り。これをきっかけにして、次の年の3月までは、子ども達が夏に水辺ガサガサをする「野川ベース」を使いやすく整備しよう、となりました。

秋ごろの野川ベースで

 

私ほどの年齢でも川にはいって遊んだ思い出が乏しかったりするのですから、いまどきのお父さん、お母さんの中には川遊びの経験のない人も多いし、そういった遊びを敬遠(危ない!汚い!ということかな?)する方もいます。子ども達は、川どころではなく、外に子どもだけで遊びに行ったりの機会がなかったり、外あそび、自然の中での遊びの経験がなかなかできなかったりします。けれど、外あそびの中でも特に川にはいってのあそびは、その感触、生きものとの出会い、捕獲したことの達成感、知りたいという好奇心の掘り起しなど、子ども達の能力を伸ばし、自己肯定感を高めるだけでなく、自分の暮らす街でのたのしいあそびの体験が、その地域に対しての肯定感もはぐくみ、いいことだらけではないかと。

とれたよ~は達成感。みんな嬉しそう
オトナモ子どもも夢中になる

 

そんな遊びも実は簡単にできる二子玉川。その体験をもっともっと多くの子ども達にということで、「かわのまちアクション」は動いているのです。

2015年ごろ、3年前の野川ベースは階段が見えなかった
今は、あそびの日の最後に、子ども達が座って「階段教室」となります。

 

最初の一年は、階段に貼りついた土をスコップで取り除き、へばりついた植物をはがし、それはそれは重労働でしたが、定期的に6月、11月とやっているので今は草も減って楽になりました。とはいえ、たくさんの人が集まって、あーだこーだおしゃべりしながらやっていくので楽に思えるわけであって、本当にありがたいなあ、と思います。

2016年6月のかわの街アクションの作業の様子

 

みんなで青空の下(時々雨が降ってたりもあるけど)体を動かして、作業をしたら、おなかが空くので、もちろんこのアクションのあとには「水辺ごはん会」が開催されます。

「どうぞのごはん♯5 ジビエシチュー50人前@原っぱ」

マルタウグイの産卵床作り辺りだと、暑いのかな、寒いのかな、とメニューを試案するのですが、6月となると、確実に暑い。暑い夏に野川ベースでお昼ごはんとなると何がいいかな、ということで、ここのところずっとオープンサンド方式をとっております。
パンは、岡本の坂の上に建つ小さな手作りパン屋さん「ペトラン」に頼んでおいて、朝とりに行きます。「ペトラン」は私の長女と同じ年くらいで、全然眠ってくれない長女をベビーカーに乗せて街をうろうろ俳諧していた時にできたパン屋さん。ご主人がパンを焼いて、奥さんが店先でパンを売っています。考えたら25年のお付き合い・・・。

坂の上のパン屋さん「ペトラン」は25年間変わらない

 

この「かわのまちアクション」は当初予算がなく、参加者にごはん代を支払っていただいていました。今は、お手伝いいただいたみなさんに無料でごはんをお出ししています。(でも寄附も募っています。それは次につなげるための)。こういった、いわゆる、まちづくり、や、子育て支援、や、環境なんちゃら、(いわゆるじゃないのか?)では、いつも資金をどうするか?ということが悩ましい問題となってしまいがちなのですが、最近、そこを考えてもしかたないか。と思うようになりました。

2018年6月24日のかわのまちアクション「二子玉川エリアマネジメンツ」のフェイスブックより

 

「できることを、できる人が、できるときに、できるだけ。」人任せにしないで、自分のこととして考えて動く。そして、続けていくこと。そうすればそれが波動のように広がっていくのかもしれない。

 

6月24日のかわのまちアクションでの水辺ごはん

 

6月24日の「かわのまちアクション」の水辺ごはん会の時に、何人かの参加者が、「プラカップとかもゴミになっちゃうから、自分でカップとか持ってくるといいよね」と話しているのが聞こえました。さっそく、次のギャザリング(第一日曜日のあそびの日のあとに、みんなで治水について話すごはん会をしました)の時には、「マイカップ、マイ食器をお持ちください」とご案内しました。お持ちにならない方もいるので用意はしておきましたが、続けていくうちに、きっと「持ってくる」が普通になるのではと思います。(小学校のおまつりでゴミの持ち帰りがふつうになっているように)

(小学校のおまつりのことについてはどうぞのごはん♯16 おまつりとポップコーン

7月1日のギャザリングで、中学生、子ども達、青年。

子ども達が安心して楽しく遊べる街は、大人たちにとっても安心で楽しい街のはず。

いいなと思えることを自分でやっていくこと。。

やってみて続けること。

ギャザリングの様子

 

やってみて続けていたら、きっとどこかでそれに共感してくれる人が、同じように自分のこととして考えてくれて、仲間になってくれるのではないかなあ・・・。

そう、思わせてくれるのが、二子玉川の街だったりします。

7月1日のギャザリングの水辺ごはん。真ん中が鳥ハム

 

■夏のお外ゴハンでも大活躍~鳥ハム~■

 

・鳥胸肉全体にお砂糖をまぶします。

・同じように、塩をまぶします。(わりとたっぷりめで大丈夫)

・ラップで円柱上につつみます(ゴムで二か所くらい留めるといいです。)

・ビニール袋にいれて、冷蔵庫で1日くらい寝かします。

・ビニール袋のまま全体が浸かるようにしてお鍋で10分~20分ゆがきます。

・蓋をしたまま、冷めるのを待って、切ります。(切って冷凍しとくと便利)

暑い夏にみんなでお外ごはん。そんなときにはオープンサンド。具材で好評な「鳥ハム」のつくり方は最後にご紹介~

二子玉川エリアマネジメンツ

https://www.facebook.com/Futako.Management/

名称
野川ベース
所在地
世田谷区玉川3丁目2番1号

この記事を書いた人

ゆか

サラリーマン時代に東急ハンズ玉川店、玉川高島屋を担当し、ここいら辺が気に入って移住。岡本の坂下に住み、母となり産んだ子どもたちはもうオトナ。2005年から鎌田で子どものアトリエを始め、2016年に大蔵5丁目「ゆいまあると3つの磁石」に引っ越し「子どものアトリエ」「映画とキャラメル」など、よくわからないことを展開中。NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク事務局。