(どうぞのごはん♯30 里芋の親芋の煮物~かわべ農園~②「あそぶ つくる たべる つながる まち家族化計画」からのつづき)
さかのぼって、10月10日のこと。井戸堀りの打ち合わせに「かわべ農園」に行ったとき、百合子さんは里芋堀りをしたことがない、という話を聞きました。私は宇奈根の鈴木農園でたまに農作業のお手伝いをさせてもらっていて、いろいろな作業の中でも里芋堀りがすごく大変だということだけはわかっていて、百合子さんのお父さんが一人で里芋堀りの作業しているということは、かなりツライことだろうと思いました。百合子さんが手伝うにしてもこれは大変だと思い、お手伝いをすることに。
もちろん、私一人が手伝ったとしても大した助けにはなりませんから、大蔵の畑を失ったおじさんや、畑仕事に興味がありそうな人に少しづつ声をかけてみたところ、思いがけず振替休日中という中学生が2人も参加してくれることに!(1人は、瀬田四丁目旧小坂緑地の朗読劇で『禎子』を読んでくれたハルカちゃん、もう一人は、futakoloco子どもレポーターのkai。)ほかには、まちづくりを学んでいるという東京都市大学の学生(たまたま、アトリエの下のデイサービス「タガヤセ大蔵」に演習で来ていた生徒さんの一人)、せたがや水辺デザインのボランティア活動会員、近所のおばさんなども集まり、総勢11人での作業となりました。
10月22日、里芋堀り当日は秋晴れの青空がひろがり、まさに収穫日和。
まず、かわべ農園のお父さんに、お父さんのやり方を教わって、男の子が鎌をふり、里芋を掘り起しました。女の子は泥をおとし、子芋にわけて、根っこを切る。売れるものと、売れないものに分けていく。
里芋は、茎を切って、掘り起こして、親芋から子芋を切り離して、根っこを切って、干してから袋に詰めて売りに出すそうです。根っこを切った後は、大きくて売れる芋と、小さくてあまり売れない芋とを分けます。里芋って、皮を剥いたりがめんどくさいからか、小さいのはあんまり売れないのだそう。
「里芋堀り体験」には体験料はないし、「農作業のお手伝い」にもアルバイト代はありません。無料で農作業を体験させてもらい、お手伝いしたお礼にと、売れない子芋を分けてもらい、自分たちで、柿とみかんをとらせてもらって、いただきました。みんなでワイワイ作業するのは楽しかったし、人がたくさんいて、作業は早く終わりました。
売りに出せるお芋はみんなで農園の物置へ運んで、あとは、干して、お父さんが袋につめるだけ。
それは、10月28日の川辺家でのガレージセールで販売、大好評で完売したそう。
「楽しい、美味しい、嬉しい」。それは人が動く原動力。
百合子さんに「楽しかったね」と言ったら、「ゆかちゃんに会ってから楽しくなった」って言ってくれて、その言葉は私にとって、一番のご褒美。嬉しかったのでお知らせしたくなり、また、「どうぞのごはん♪」を書く力となったのでした。
かわべ農園のお父さんは「親芋は食べたらおなかが痛くなるから捨てる」と言いましたが、大蔵のおじさんは「喰えるのに捨てちゃうの?もったいない」と言いました。私はいつも鈴木農園で親芋をもらって食べていたので、(食べられる)と思い、大蔵のおじさんと2人で、「捨てるなら持って帰っていい?」と持って帰りました。お味噌汁にいれようかな、と思ったけど、美味しそうだったので、普通に煮て食べました。とっても美味しかった!(おなかも痛くならなかったよ)
ということで「どうぞのごはん」30回のレシピはこの「里芋の親芋の煮物」をご紹介します!
——————————————————————
■里芋の親芋の煮物■
・里芋の親芋は、茎と根を切り落とし、泥を落として洗い皮をむく
・食べやすい大きさに切る
・一度ゆでこぼす
・だし汁にいれて煮立て、少し硬いかな、くらいまでゆがいて、お酒、お醤油、みりんで味付け。最後にお塩で味を調える
※今回のだし汁は、鰹節と、こんぶでとりました。
※お椀に持った時寂しかったのと、すこし寒くなったので風邪予防にと思ってショウガをすりおろして添えました
※これまで、茎を食べたりもしてみたのですが、里芋は、葉に近いほど、あくが強くえぐみがあるように思います(あくまで個人の感想です)いろいろ調べてみたのですが、親芋は食べてもたぶん、大丈夫!
——————————————————————
どうぞのごはん♯30 おしまい。
- 名称
- 所在地