6月22日、3月2日から休校していた世田谷区立の学校の給食が始まりました。子どもたち全員が一同に集まっての学校生活がまた、始まりました。せたがや水辺の楽校も4月の形式的な少人数の開校式のあと、5月、6月のあそびの日は、お休みしていたのですが、学校も始まったので、そろそろ活動を始めようかなと思っています。
水辺の楽校活動再開に先立って、二子玉川エリアマネジメンツ(以下エリマネ)さんと一緒に「かわのまちアクション・野川の清掃大作戦」を行いました。この、「かわのまちアクション」は、私が「どうぞのごはん」をはじめたきっかけのひとつ、でもあります。
「かわのまちアクション」についてを書いた「どうぞのごはん#33 かわのまちアクション夏・ローストビーフ」はこちら
今回も前回(3月15日)と同じで、公募はせずに少ない人数で開催することに。天候が不安定だったため、予定していた14日は延期、21日になんとか開催できました。「かわのまちアクション」は、作業と水辺ごはん会をセットした街の人たちのイベントです。天候をみての中止判断ですが、雨や川の状況とならんで、「ゴハンの準備はいつまでに中止を決めれば大丈夫か?」も考えるポイントになります。みんなの遊び場をみんなで整備することはとても大切なことですが、そこには、楽しさやワクワクが必要。それがなければ続いていかない。そして、続けていくことはとても大切で、とても難しいことでもあります。続けることで、多くの人に想いを伝えることができるし、その結果、仲間が増えます。だから、楽しいワクワクをみんなで共有し「ベストでなくてもベターな形で実行し続ける」ことは、とても大切なことだと思っています。
「作業ができて綺麗になればそれでいい」だと続けていくことは難しい。みんなの場所をみんなで汗を流して整備して、「おつかれさま、ありがとう」と語り合いながら、初めての人も、いつもの仲間も一緒にゴハンを食べて、「またね」って楽しい思い出を持って帰ること、それが、とっても大切なことじゃないのかなと。
今回は、天候だけでなく「新型コロナウィルス」という難題が出現。「水辺ごはん会」をどうするか。感染防止対策をした「水辺ごはん会」で「どうぞのごはん」となるのだろうか・・・。
「どうぞのごはん」は、「みんなで何かをやったあとに、みんなでシェアして食べるゴハン」そして、「ゴハンがなければ作業もなし」
「ゴハンがなければ作業もなし」これは、かわのまちアクションを前回の3月まで一緒にやってきた中西さんが、毎回中止判断の相談の時に言っていたことでもあります。
私はずっと「水辺ごはん会」を担当させてもらってきました。作業のあとの「水辺ごはん会」は、前回のように、外で調理をしたり、火をおこさない時はビュッフェスタイルで、なにしろ「シェア」が基本。
新型コロナウィルスの感染防止策については、いろいろな指針もでていますが、ほんとうにどこまでどうしたら防げるのかは、ほんとうにはわかっていないので、どうしたらいいんだろう、と迷いました。自然のことですから「絶対だいじょうぶ」は、今も、これからもないでしょう。自然は、変化していくものだから。
「大変だろうから、コンビニでおにぎりとか買ってもいいよ」とエリマネさんが言ってくれました。その時、「ベストでなくてもベターな形でどうぞのごはんをやろう!」という気持ちが湧いてきました。
「どうぞのごはん」ってなんですか?って聞かれることがあります。
どうぞのごはん、の始まりの想いは、子どもたちが小さくて子育てに翻弄されていたころに、「ごはん食べていく?」ってゴハンを出してくれた先輩ママさんに、「自分のことでいっぱいいっぱいで、お返しすることができない」ことを申し訳ないと言ったら「子どもたちが大きくなったら、他の誰かに返してあげて」と言われたこと。
それから、「せたがや水辺の楽校」で、後片付けをしているとお昼をまたいでしまうので、「コンビニでおにぎり買ってきて」とお金を渡されて、それなら、おにぎりでも作っていこうかな、と毎回おにぎりを作って持っていくようになったこと。
そうこうしているうちに、「けっこうなんでも美味しく作るんだよな」と言ってくれる人がいて、イベントのあとのゴハンをお願いされるようになったこと。
そして「どうぞのごはん」と命名
命名のエピソードはこちら。
それから、「まちのことをやっている人に使ってほしい」と、場を貸してくれる人に出会ったことも大きかったと思います。
場についてちょっと書いてあるのはこちら
そんなことが繋がりあっての「どうぞのごはん」。たとえ、ビュッフェスタイルでシェアすることができなくても作業のあとのゴハンは、私が作って「どうぞ」したい。コンビニとはうまい名前をつけたもので、本当に便利で、私もたくさんお世話になりました。でも、子どもたちも大きくなって、場も貸してもらえたのなら、「私のできること」があるのでは。
シェアもできないし、使い捨て容器も使いたくない、食べ残しがでるのだって嫌だ。だけど、やらないよりはできることはやったほうがいい。だって、50も半ばを過ぎようとしているのに、まだまだいろんな人にお世話になるばかりで、なかなかお返しができていないのだから。
中西さんに「今度のゴハン何にしようかな」と相談すると、必ずでてきた「生姜焼き」。でも、これまで「どうぞのごはん」で作ったことなかったな、と思い、今回の「どうぞのおべんとう」に入れてみました。
自分の受けた「ありがとう」。くれた人には返していけなくても、誰かに返せる機会があるのなら、ベストでなくてもベターな形で返していきたい。明日、どうなるかなんて誰にもわからないから、今日返せる「ありがとう」を、精いっぱい返したいな。
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豚肉の生姜焼き
▶豚肉(切り落としでだいじょうぶ)を適当に切り、お砂糖をまぶし、しょうが、お酒に漬けます(ひと晩くらい冷蔵庫で置いてもだいじょうぶ)
▶豚肉に片栗粉をまぶします。
▶脂を敷いたフライパンで焼きます。
▶お醤油、みりんを同量くらいいれて味をみます
▶甘かったら、お酒を加えます。
▶もう一味、と思ったら、お砂糖をいれます。
自分の気に入った味になったらできあがり!
※季節の野菜(今回は玉ねぎ、キャベツ)を炒めて塩コショウ、お野菜の上にお肉を載せましょう!
- 名称
- 野川ベース
- 所在地
- 世田谷区鎌田1-1